廃車予定の車、どうやって輸送する?
自走できる場合とできない場合
廃車といっても、車の状態はさまざまです。エンジンがかかって普通に動く車もあれば、事故や故障で動かない車もあります。この違いにより、輸送方法も大きく変わります。
自走できる車の場合は、自ら指定の解体業者や廃車処分先まで運転して持ち込むことが可能です。ただし、車検切れや自賠責保険の期限が切れている車を公道で走らせることは法律で禁止されており、たとえエンジンが動いても自走での輸送は不可となります。
自走できない車の場合は、積載車やレッカー車などの輸送手段を利用して引き取ってもらう必要があります。事故車・故障車・エンジン不調・水没・放置車両などは、ほとんどの場合がこの対象です。
自走の可否は、輸送コストや手続きに大きく影響するため、まずは車の現状を正しく把握することが重要です。
積載車(セーフティローダー)での輸送とは?
積載車(セーフティローダー)とは、車両を荷台に丸ごと載せて輸送する専用車両です。主に、以下のようなケースで利用されます。
- 車が自走できない(エンジン不動・事故車など)
- 車検が切れていて公道を走行できない
- 長距離輸送や車両へのダメージを避けたい場合
荷台部分がスライドして地面まで降りるタイプが多く、車をウインチで引き上げて積載するため、ほとんど動かない車でも対応可能です。輸送中は完全に荷台に固定されるため、車体への損傷リスクも少なく、安全性が高いのが特徴です。
費用は業者や距離、車両の状態によって異なりますが、廃車専門業者を利用する場合、無料で引き取ってくれることもあります。
レッカー車と陸送業者の違い
車の輸送方法として、レッカー車と陸送業者の利用も選択肢に挙がりますが、それぞれの役割と使いどころには違いがあります。
レッカー車は、主に事故や故障によって自走できない車を短距離輸送するための車両です。前輪または後輪を浮かせて牽引するタイプや、一部積載式のレッカーもあります。急なトラブルや緊急性の高い場面で使われることが多く、費用は高めになりやすい傾向です。
陸送業者は、車両を遠方まで安全に輸送することを専門とする業者です。車販店の間の輸送や、個人売買での車両移動、引っ越し時の車の輸送などに多く利用されます。基本的には動く車を対象としていますが、業者によっては不動車にも対応している場合があります。
一方、廃車のための輸送であれば、レッカーや陸送よりも「廃車専門業者の無料引取サービス」の利用が最も手軽で費用を抑えやすい手段になります。
廃車専門店による「無料引取サービス」とは
車検切れ・不動車でもOK?
廃車専門店の多くが提供している「無料引取サービス」は、車検が切れている車や、エンジンがかからない不動車にも対応しています。
一般的な買取業者では自走できる車のみ対応としている場合もありますが、廃車専門店では廃車前提のため、状態に関わらず回収できる体制が整っています。
対象となるのは次のようなケースです。
- 車検切れで公道を走れない車
- エンジントラブルやバッテリー上がりなどの不動車
- 放置されていた長期未使用車
- 事故や水没により損傷が大きい車
これらの車は通常、運搬費用がかかりがちですが、廃車専門業者に依頼すれば、引き取りそのものが無料、または買取金がつく場合もあります。
廃車ひきとり110番の実際の引取現場
長期間動かされていなかった不動車の引取をご紹介いたします。
エンジンがかからずタイヤも固着していたため、自走は完全に不可能な状態でした。こうした車両は通常の積載車では対応できない場合がありますが、当日はクレーン付きの積載車で3台を引きあげ。
まず、周囲の安全を確保したうえで作業がスタート。車両にワイヤーをかけてバランスをとりながら、クレーンで吊り上げ、積載車の荷台へゆっくりと移動させます。足回りが固着していた車も、車体を無理に動かさずに持ち上げることで車や周囲を傷つけることなく積載できました。
その場の状況に応じて車体の種類や積み方を判断、安全に作業をします。スペースの限られた場所でも、スムーズに作業が完了、まさにプロの仕事です。
積載後、車両は自社の解体工場へ輸送され、そこでリフトを使って車両を慎重に降ろし、解体準備へ。引き上げから処分までが一貫して行われる体制が整っています。
廃車ひきとり110番は、不動車や車検切れの車でも問題なく引取・処分できることをご紹介いたしました。「もう動かないし、お金もかかりそう…」と諦めてしまいそうなお車も、廃車ひきとり110番にご相談いただければ、輸送費も手続きも無料で対応可能です。
対応エリアと条件(都市部・地方)
無料引取サービスは、都市部だけでなく地方にも広がっていますが、エリアによって対応状況や引取条件が異なる場合があります。
都市部では、業者の拠点や提携工場が多く、即日引取や柔軟な日程調整がしやすいのが特徴です。交通アクセスも良いため、マンションの立体駐車場や狭い道路でも対応可能なケースが増えています。
一方、地方では対応できる業者が限られることもありますが、大手の廃車業者であれば全国対応しているところが多く、地域の解体業者と連携することで無料引取を実現しています。
注意すべき条件としては以下のような点があります。
- 車両が私有地内や公道に安全に駐車されていること
- 極端な過積載状態でないこと(荷物が大量にあるなど)
- クレーンが必要な場合、事前連絡や立会いが必要なケースがあること
事前に車の状態や保管場所を伝えておくことで、スムーズな引取につながります。
輸送費用は本当に無料?
廃車専門業者が提供する「無料引取」とは、車を回収する際の出張費・積載費・輸送費がすべて無料であることを意味します。
ただし、業者によっては一部条件があり、「一部エリア除外」や「極端に車両が損傷している場合に別途費用がかかる」などの注意書きがあることもあるため、事前確認は必須です。
優良な廃車専門店では、以下すべてを無料対応している場合がほとんどです。
- 積載車またはレッカーによる引き取り
- 書類手続きの代行
- 自動車税の還付サポート
- 所有権解除のサポート(信販会社名義の場合)
「本当に無料かどうか」は、見積もり時点で詳細に確認し、不明点があれば遠慮なく質問することが大切です。また、無料どころか廃車でも買取金額がつくケースもあるため、あわせて査定を依頼するのもおすすめです。
引取から廃車手続きまでの流れ
引き取り予約から引渡し当日まで
廃車の引き取りは、思ったよりもスムーズに進みます。おおまかな流れは以下の通りです。
- 廃車専門店へ問い合わせ・査定依頼
まずは電話やWebフォームで、車の情報(車種・年式・走行距離・車の状態など)を伝えます。ここでおおよその査定金額や引取の可否が確認できます。 - 引取日時の予約
査定に納得すれば、車を引き取る日時を決定します。希望日時に合わせて積載車やレッカーの手配がされます。平日・休日問わず柔軟に対応してくれる業者も多く、急ぎの依頼にも応じてくれることがあります。 - 当日の立ち会い・引取
指定の日時にスタッフが訪問し、車両を確認のうえで積み込み作業を行います。必要な書類が揃っていれば、その場で引取が完了し、あとは業者がすべての手続きを代行してくれます。
自走できない車や鍵がない車でも対応可能な場合が多いため、状態が悪くてもまずは相談してみるのがおすすめです。
廃車書類のやりとりと注意点
車を廃車にするには、法律に基づいた手続きが必要です。そのため、いくつかの書類を準備しておく必要があります。
主な必要書類(普通自動車の場合)
- 自動車検査証(車検証)
- 所有者の印鑑証明書(発行から3か月以内)
- 委任状・譲渡証明書(業者が用意)
- ナンバープレート(前後2枚)
- リサイクル券(紛失していても対応可)
軽自動車の場合は、印鑑証明書の代わりに住民票でも対応できるなど、必要書類が簡略化されていることがあります。
注意点としては、車検証の所有者名義と印鑑証明書の名義が一致していることが重要です。ローンが残っていて信販会社が所有者になっている場合は、所有権解除の手続きが必要です。これも業者が代行してくれることが多いですが、手続きに時間がかかることがあります。
また、ナンバープレートが紛失している場合や、車検証の登録情報に不備がある場合は、追加で書類が必要になるケースもあるため、事前に確認しておくとスムーズです。
信頼できる廃車業者であれば、こうした書類の確認から手続き代行まで一貫して対応してくれるため、初めての方でも安心して任せることができます。
廃車ひきとり110番なら輸送・引取も完全無料!
査定後そのまま引取OK
「廃車ひきとり110番」では、お問い合わせから引き取りまでの流れが非常にスムーズです。
車の状態や場所をもとに簡易査定を行い、金額にご納得いただければ、そのまま即日または最短翌日での引取も可能です。
特に自走できない車や車検切れの車でも、専用の積載車やクレーンを手配して安全に引き取ります。
「今すぐ処分したい」「急ぎで引取に来てほしい」といったご要望にも柔軟に対応できるのが大きな強みです。
査定から引取までワンストップで対応しているため、何度もやり取りをする手間もなく、スピーディかつ確実に廃車を完了させることができます。
全国対応・手続きもまるごとお任せ!
「廃車ひきとり110番」は全国対応のサービスを展開しており、都市部だけでなく地方でも無料引取を実現しています。
地域によっては最寄りの解体工場や陸送ネットワークと提携しているため、対応力が高く、どのエリアでも安定したサービスを提供できます。
また、廃車に必要な書類の案内から手続きの代行まですべてお任せできるため、初めての方でも安心です。
印鑑証明書の取り扱いや、所有権留保がある車の手続きも代行し、面倒な陸運局への届け出もすべて対応します。
ナンバープレートの返納、リサイクル料の確認、自動車税の還付など、煩雑な手続きをお客様の代わりに一括で処理。
廃車に関する不安や疑問を抱えることなく、負担ゼロでスムーズに車を処分することができます。
「もう動かない車だけど、本当に引き取ってもらえるのか…」と迷ったときこそ、全国対応・完全無料の「廃車ひきとり110番」にご相談ください。