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軽自動車にはどんなメリットがある?デメリットも考慮して選ぼう

軽自動車

軽自動車には維持費が安く小回りが利くというメリットがあり、日本では高い人気を誇ります。一方で軽自動車にはデメリットもあり、万人におすすめとはいえません。軽自動車のメリットやデメリットを具体的に解説しましょう。

そもそも軽自動車とは?

まず、そもそも軽自動車とはどのような自動車なのか、その規格と歴史についてみてみましょう。

ボディサイズと排気量などが一定値以下の自動車

軽自動車とは、ボディサイズや排気量が一定値以下の自動車のことを指します。

規格は軽自動車の製作年月日によって変わりますが、最新となる平成10年10月1日以降のものは以下です。

  • 長さ:3.40m以下
  • 幅:1.48m以下
  • 高さ:2.00m以下
  • 排気量0.660L以下

これに対して小型自動車はボディサイズは4.7 x 1.7 x 2.0 m以下で排気量2.0リットル以下、普通自動車はボディサイズが12 x 2.5 x 3.8m以下で排気量は無制限と、軽自動車はコンパクトであることがわかります。

時代とともに大型化

実は軽自動車は日本独自の規格であり、昭和24年7月に初めてその規格が制定されました。

当時の軽自動車の規格は

  • 長さ:2.80m以下
  • 幅:1.00m以下
  • 高さ:2.0m以下
  • 排気量:0.150L以下

と今よりかなり小さく、四輪、三輪、二輪の区別も存在しませんでした。

ここから徐々に軽自動車の規格は大型化され、四輪、三輪、二輪、農耕用などで区分けされるなどして現在の形に至っています。

年々シェアを伸ばす軽自動車

日本での軽自動車の人気は高く、年々シェアを伸ばしています。そのトレンドをチェックしてみましょう。

2021年3月には全自動車の約4割が軽自動車に

全国軽自動車協会連合会の調査によると、2021年3月時点で保有される全自動車に占める軽自動車の割合は39.8%と、およそ5台に2台が軽自動車とのことです。

このシェアは年々伸びており、たとえば1998年3月時点では25.9%しか軽自動車のシェアはありません。

後述する軽自動車のメリットが広く受け入れられているといえるでしょう。

特に日常の足として地方で活躍

もう少しこのデータを詳しくみてみると、2021年3月時点で最もシェアが高い都道府県は高知県で、シェアは55.5%と半数以上が軽自動車です。

続いて長崎県(55.2%)、沖縄県(54.3%)となっており、特に地方では日常の足として活躍している様子がうかがえます。

一方で東京では21.3%、大阪では33.3%など、公共交通機関が発達している都会ではそれほどシェアが高くありません。

若い女性は6割が軽自動車

性別で比べると、全国軽自動車協会連合会の調査では2019年に軽自動車を利用しているのは女性が65%と、男性よりも女性ユーザーが多いようです。

ソニー損保の調査でも軽自動車のドライバーは男性が26.4%なのに対し女性は48.4%と多く、さらに10代・20代の女性では64.0%と高い人気を誇っています。

また、ユーザーの年齢層は60歳以上が占める割合が2007年度は21%に過ぎなかったのに対し、2019年度は40%と増加傾向にあるとのことです。

軽自動車を選ぶメリット

高い人気を誇る軽自動車のメリットをチェックしてみましょう。

燃費が良い

軽自動車はボディサイズの制限のために重量が軽く、燃費が良い傾向にあります。また、排気量が少ないため少ない燃料で運転することが可能です。

燃費が良ければガソリン代を安く抑えることができ、安い維持費で車を持つことができるでしょう。

税金が安い

軽自動車は普通自動車に比べて自動車税が安く設定されています。たとえば1.0リットル未満の小型車でも普通自動車は年間で約25,000円の自動車税が課せられるのに対し、軽自動車の場合は約10,000円です。

さらに購入時や車検の際に必要な自動車重量税も普通自動車より安く、税金の面でも維持費を抑えられるでしょう。

車検費用が安い

軽自動車はエンジンオイルなどのメンテナンスに必要なものの量が少なく、パーツの平均価格も安いことから、車検費用も普通自動車より安いことが多いです。

自分でおこなうメンテナンスの費用も安く済むかもしれません。

道路の通行料金が安い

軽自動車は高速道路などの通行料金が普通車よりも安く設定されています。これは軽自動車は重量が軽く小さいため道路に与える負荷がほかの車種よりも低く、高速道路を空間的・時間的に占有する度合いが少ないためです。

軽自動車は普通車に比べて1kmあたりの料金が0.8倍されており、たとえば東京ICから名古屋ICまで利用した場合、普通車は7,320円なのに対し、軽自動車の場合は5,890円です。

距離が短ければ差は小さくなるものの、趣味や通勤などで高速道路を使う機会が多ければ積み重なるとかなりの差が生まれるでしょう。

小回りが利く

ボディサイズが小さい軽自動車は小回りが利き、運転しやすいのが特徴です。たとえば狭い道での方向転換や駐車などは普通自動車よりも楽でしょう。

日常的にちょっとそこまで、という使い方に適した車種であるといえます。また、運転が得意でない人にもおすすめです。

手続きが楽

軽自動車は登録のために車庫証明や印鑑証明を用意する必要がありません。このため、購入時の手続きが楽なのもメリットです。

地域によっては車庫証明を取る必要もなく、普通車に比べると乗り始めるまでの手間を減らすことができるでしょう。

軽自動車を選ぶデメリット

軽自動車はメリットばかりではありません。サイズの小ささや排気量の制限に由来するデメリットもありますのでしっかりチェックしてください。

乗車可能人数が限られる

軽自動車は乗車定員が4人までと法律で定められています。このため、家族の人数が多かったり、多くの友達と車で出かけたかったりした場合には1台では不十分かもしれません。

また、排気量の小ささから乗員数や荷物の量が増えるとパワーが落ち、燃費が悪くなります。

パワーが弱い

エンジンの排気量が小さい軽自動車は、普通自動車に比べて坂道などのパワーが求められる場面で弱いです。加速力が求められる高速道路でも不満が出るかもしれません。

爽快に走る楽しみを得たいなら普通車を選んだほうが良いでしょう。

車内が狭い

昔に比べて大きくなったとはいえ、軽自動車のボディサイズの制限は大きく、車内空間が狭く感じられるかもしれません。特に体が大きい人は不快に思うかもしれないため、試乗などでしっかりと確認するようにしてください。

また、車内の狭さは積める荷物の制限にもつながります。大きな荷物の運搬が必要な趣味を持っていたり、一度に多くの買い物をすることが多かったりする場合は十分な積載量がある車を選びましょう。

安全性が低い

車体の小ささや重量の軽さは、事故にあったときの安全性の低さにつながります。最近の軽自動車は比較的安全性能が高められているものの、やはり普通自動車に比べると衝撃には弱いです。

もちろん、普通自動車であれば安全というわけではありませんが、安全運転を心がけ事故のないようにしてください。

風にあおられやすい

重量が軽く、車内空間を広げるために車高を高くしがちな軽自動車は風にあおられやすいです。台風などの強風時はもちろん、大型のトラックが横を通過するときにも感じられるでしょう。

特に高速道路などでの走行時には注意すべきです。

軽自動車がおすすめなのはどんな人?

以上のメリットやデメリットを考えると、軽自動車がおすすめなのは以下の条件に当てはまる人といえます。

コスト重視の人

車をできるだけ安く持ちたい人には軽自動車がおすすめです。

燃費の良さからガソリン代を抑えることができますし、税金や車検といった定期的に必ず必要になる費用も安く済ませられます。

また、軽自動車は人気が高いことから中古車市場で値下がりしづらく、手放すときや買い換えるときに高く売ることができるかもしれません。

単身または少人数家族

ボディサイズが小さく乗車定員に法律上の制限がある軽自動車は、単身または少人数家族におすすめです。

たまに大人数で乗る必要がある人でも、たとえば普段は購入した軽自動車を利用し、必要があるときだけレンタカーを利用するという手があります。

セカンドカーを持ちたい人

家族が通勤などで日常的に車を使う場合、子どもの送り迎えや買い物で2台目の車が欲しくなるかもしれません。

そのような目的であれば小回りが利き、燃費が良く、維持費が安い軽自動車が2台目としておすすめです。1台目を普通自動車など異なる特性を持つ車にしておけば、使い分けもできて生活の幅が広がるでしょう。

運転が苦手な人

車体の小さい軽自動車は運転がしやすく、運転が苦手な人におすすめです。狭い道でも運転しやすく、駐車スペースに対して車体が小さいため停めやすいなど、普通車に比べて楽に運転することができます。

免許を取りたてだったり、運転に苦手意識があったりする人は軽自動車を選んでみてはいかがでしょうか。軽自動車で運転に慣れることができれば、いずれは普通自動車も運転できるようになるかもしれませんよ。

軽自動車は種類が豊富で選ぶ楽しみもある

軽自動車というとなんとなく違いが少なくて面白くないと考えている人もいるかもしれませんが、人気の高まりとともにバリエーションが増え、現在ではさまざまな軽自動車が販売されています。

荷物が多く積めるワンボックスタイプ、背が高いハイトタイプやスーパーハイトタイプ、個性的なSUVタイプやクーペタイプなど、好みや用途に合わせてさまざま軽自動車から自分に合った1台を選ぶことが可能です。

デメリットもあるものの、軽自動車は日本の道路事情や生活習慣に合った日本独自の規格であり、決して安いだけの車ではありません。新しく車を買う際は軽自動車も候補に入れてみてください。

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