1. 廃車するときの豆知識

車検をどこで受けるかを決める前に知っておきたいキホンのキ

車検

2021/5/10 更新

車検を受ける際に、皆様は何を基準でお店を選びますか?価格?近さ?今回は車検を受ける際のお店選びについてお話ししたいと思います。

まず、車検を受けるとなると選択肢はどのようなものがあるでしょうか?ご自身で運輸局や軽自動車検査協会にいってというセミプロの方は除き、多くはディーラーさんか自動車の整備工場、ガソリンスタンドなど車検をメニューにあげているお店で受けられると思います。実は、お店により、許認可の関係で同じ車検でも自社でできる範囲が異なるのです。

自動車整備工場には「認証工場」と「指定工場」があります

自動車の分解整備(エンジンなどの駆動装置、ミッションなどの動力伝達装置、足回りなどの走行装置、ハンドルなどの操縦装置、ブレーキなどの制御装置、牽引車などにある連結装置を取り外して行う整備または改造には「地方運輸局長」の「認証」が必要になります。この「認証」を受けた工場が「認証工場」といいます。下のようなオレンジ色の看板をあげています。

認証工場

例)関東運輸局認証のもの

この「認証工場」のうち、自動車の整備について一定の基準に適合する設備・技術・管理組織を保有し、かつ自動車検査ができる設備、「自動車検査員」を選任して自動車の点検および整備について検査させることができる工場については「地方運輸局長」の「指定」を受けることを申請することができます。この「指定」を受けた工場を「指定工場」といいます。下のようなブルー色の看板をあげています

指定工場

例)関東運輸局指定のもの

車検において、「認証工場」は自動車検査登録事務所(車検場)などに車を持ち込んで検査を受けないといけませんが、「指定工場」では自社で保安基準適合証を交付できるため、お車を車検場へ持ち込む必要はございません。本来、車検場に持ち込まないといけない検査業務を自社でできるため、「民間車検場」とも言われます。なお、この「指定工場」の指定をうけるには厳しい基準が設けられています。

以上、いろいろと基準はあるものの、「認証工場は車検場に車を持ち込まないといけない」、「指定工場は自社工場で車検ができる」くらいの認識でよいと思います。

「認証工場」と「指定工場」?どこで車検を受けたほうが良いの?

車検をどこにお願いするか決める際に皆さんが基準とされるのは

  • 技術
  • 価格
  • 便利さ

ではないでしょうか。

技術

車買取の相場3

そもそも車検に関しては、国が定めた基準項目に沿って検査し、それらが基準範囲内であれば継続して乗れるというものです。従いまして、車検を受けたからと言って「あと2年は安全に乗り続けられる」、「消耗品は交換しなくていい」といった類のものではありません。車検の時にのみ、消耗しているものはないか、不具合が出そうなものがないかということを車屋さんに見てもらっている方も多いと思います。

従いまして、やはり信頼のおける工場にお願いしたいというのが大前提ではないでしょうか。技術において認証工場・指定工場ともに自動車の整備士がいますので、基本的には大差ないと思いますが、複雑な修理などになると経験による差はあるのではないでしょうか。交換部品のアドバイスなどには同じ時に車検を受けても工場ごとに異なりますし、過剰整備や逆の場合もあるかもしれません。認証工場は、車検台数が少なくても小規模でも長年地域密着で営業されている町の自動車整備工場が多いですし、指定工場は、指定基準に沿う車検台数をこなしたり、設備を整えていますので、どちらのほうが良いとは言いきれません。初めて依頼する工場に対してはご自身の目やお知り合いのクチコミなどを参考に決めていくしかなさそうです。

価格

費用

金額で比較検討される方は多いと思いますし、差がつくのも価格です。インターネットや広告で金額を明示されていれば安心です。価格は各工場の経営戦略がありますので、「指定工場のほうが・・・」「認証工場のほうが・・・」とは一様には言えません。

車検にかかる主な費用としては

  1. 基本点検技術料
  2. 下回り洗浄費用
  3. 自賠責・自動車重量税・検査手数料印紙代といった法定費用
  4. 申請代行費用
  5. 整備費用

です。個別にみていきましょう。

1.基本点検技術料

わかりやすく車検料としている整備工場が多いようです。国が定める定期点検項目を点検する料金です。普通乗用車の24か月点検の場合は56項目あります。車検料を車検基本料(作業工賃)と検査料(検査技術料)と分割表示しているところもあります。おおよそ10,000円~25,000円程度とお店によって差が出るところです。

2.下回り洗浄費用

検査をするに際し、泥などで汚れていては正確な点検ができません。そのため、その汚れをあらかじめ洗浄する費用です。不要として、無料の工場もあります。一般的には車種によりますが、5,000円前後です。

3.自賠責・自動車重量税・検査手数料印紙代といった法定費用

年式や車種によって決められており、車検証交付申請時に陸運局や検査協会で支払います。検査手数料だけ指定工場と認証工場で異なります。例えば軽自動車の場合、指定工場は1,100円、認証工場は1,400円です。普通乗用車も指定工場は1,200円(非オンライン申請)、認証工場は1,700円~(車種による)となります。

4.申請代行手数料

検査代行手数料というところもあります。ユーザーに代わって車検証を運輸支局や軽自動車検査協会に受け取りに行ったり、車検更新手続きを代行する費用です。無料の工場もあります。一般的には5,000円~15,000円程度です。

5.整備費用、部品代

点検の結果、車検に通らない不具合や、補充が必要な消耗品などがあった場合にかかる整備作業料です。また、修理した部品代や油脂類など補充したものの費用が発生します。車検が安いところはその分、過剰整備をされて結局車検の総合計が高くなるという心配の声をお聞きしますが、交換をすればその部分は新しくなるわけですから、しばらくお乗り換えになられる予定がない場合は、決して交換作業のすべてが無駄になることはないのではないでしょうか。

また、参考資料として、お車の取扱説明書に、必ず推奨交換時期の表記がありますので、そちらと照会していただければ間違いないと思います。

ご不安な場合は、立ち合い車検でユーザー立会いの下、実際に状態を見せながらご説明をされる民間車検場もたくさんありますので、そういった整備工場で車検を受けられることをお勧めします。

このほかにも、ユーザーの希望により納車・引き取りや代車、洗車を希望された場合の費用や、予防的にスキャンツールを使って診断機にかけられた場合は診断料などが発生します。代車や洗車はサービスという工場もあります。

ほとんどの工場で基本的な部分だけの無料見積もりをだしてくれるので、比較検討してみましょう。車検料だけを聞くと後で実は申請代行手数料が別途必要で結構高額だったとなりかねませんのでできれば見積書をだしてもらいましょう。小さな工場などで、万が一見積書というものを作っていない場合は、少々細かいと思われても法定費用以外にはいくらかかりますか?と確認し、自己防衛しましょう。通常、指定工場くらいであれば車検の請求書などを作るシステムが入っているので、求めれば出してもらえるとおもいます。

便利さ

車検説明

都市部ではそうではないでしょうか、田舎であればチェーン店に車検にもって行くだけで1時間かかる場合もあり得ます。そのようなときは少々高くても近くの整備工場に車検に出すのが一般的ではないでしょうか。整備箇所がなくその日のうちで終わるのであれば遠方でもいいのですが、整備のため預かりとなってしまった場合は何度も出向かないといけません。初回車検は整備する箇所もないでしょうが、長年乗られているとやはりどうしても車検の際に消耗品などは交換しておきたいものです。従いまして、近くで早くできることに越したことにありません。そのように考えますと近くの「指定工場」がよいというコトンありそうです。ちなみに2020年源現在、認証工場は全国で91,533工場、うち指定工場は30,085工場で、圧倒的に認証工場数のほうが多数です。余談ですが、実はコンビニより自動車の認証整備工場のほうが30,000カ所ほど多いのです。

まとめ

このようにしてみると、価格や技術はその整備工場次第となりますが、「指定工場」のほうが、設備やスピードなどの面ではメリットがありそうです。車検場まで持ち込み車検をしなくてもよいということを考えますと経費の部分でも抑えられそうですが、ディーラーの例でもありますが、「指定工場」であれば、必ず「認証工場」より安いということはありません。実際に「指定工場」で車検検査費用が安くても、申請代行費用が高いという場合もあります。上記いくつかの基準からご自身にあったところを探していただくのですが、お車を持っている限り二年に一度は必ず受けないといけないものなので、ご納得できるところを探されてみてはいかがでしょうか。以下にその経営形態から車検ができるところを大まかにまとめてみました。

ディーラー車検

費用はほかに比べて高いのですが、自社取り扱い車種であれば故障のしやすい箇所にも精通していますし、オイル類なども純正のものを使用するので安心、高い技術力と丁寧な整備が期待できます。少々高くてもディーラー以外では整備はしないというユーザーさんもいらっしゃいます。

車検チェーン

車検のコバックや車検の速太郎、カーコン車検など車検チェーン店は、必要最小限の法定の24か月点検のみを行い、時間や代車、洗車サービスを行わないという条件で申請代行料なども含め軽自動車で14,300円~、さらに場合によっては割引もあるという格安プランがあるなど価格の安さを前面に出しています。もちろん、点検項目が多いプランもありますが、通常5,000円~15,000円程度かかる検査代行手数料を無料にしているなど、価格が安い、またホームページで価格をオープンにしているため魅力的です。技術面に関しても整備工場がフランチャイズ加盟しているので、その点でも安心です。

ガソリンスタンド、カー用品店

オートバックスやイエローハットなどカー用品店や地域のガソリンスタンドでも車検を行っています。外車など一部車種は対応できないなどのマイナスポイントはありますが、費用はディーラー車検よりは安いです。また、ガソリンスタンドであれば普段入れるガソリンが割引になったりするサービスがあることもメリットです。

地域の整備工場

技術力、設備などまちまちで一様ではありません。車検料のほか、申請代行手数料などがかかるところが多いのでチェーン店などと比べると費用は高くなります。ただ、近所であれば持っていくのにも時間がかからず便利ですし、技術力が高く地域で信用を得ている工場もたくさんあります。

また、今回はあまり金額の件は書いておりません。追記していきたいと思いますのでご意見、体験談などお待ちしております!

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