高齢ドライバーの免許返納とは?手続き方法と最新サポート制度を解説
高齢ドライバーによる交通事故が社会問題として注目される中、家族や周囲から運転免許証の返納を勧められる方が増えています。
ご家族が高齢になると、「いつまで運転を続けるべきか」「返納後の生活はどうなるのか」と悩まれる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、運転免許証の自主返納の方法から、運転経歴証明書・マイナ経歴証明書、返納後に受けられるサポート制度まで、最新情報をもとに分かりやすく解説します。

1. 高齢ドライバーと交通事故の現状
高齢者による交通事故は、近年特に報道される機会が増えています。
警察庁の統計では、高齢になるほど事故時の被害が大きくなりやすい傾向が示されています。
年齢を重ねることで判断力や身体能力が低下することもあり、
ご本人の安全だけでなく、周囲の人を守るという観点からも、免許返納を検討する意義は大きいといえます。
2. 運転免許証の自主返納とは
自主返納とは、運転に不安を感じた方が、自らの意思で運転免許証を返納する制度です。
年齢制限はなく、条件を満たしていれば誰でも申請できます。
自主返納できる条件
- 有効期限内の運転免許証を所持していること
- 免許の取消・停止処分を受けていないこと
- 初心者講習などの対象者でないこと
3. 免許返納の手続き方法
手続きできる場所
- 住所地を管轄する警察署
- 各都道府県の運転免許センター
必要なもの
- 運転免許証
- 印鑑
※免許返納の手続き自体に費用はかかりません。
代理人が手続きを行う場合
- 本人の運転免許証(有効期間内)
- 委任状兼承諾書・誓約書
- 代理人の本人確認書類(運転免許証、健康保険証など)
- 印鑑
4. 運転経歴証明書とは?
運転免許証は、運転のためだけでなく身分証明書としても広く利用されています。
免許を返納すると本人確認書類がなくなり、不便を感じる場面も出てきます。
その不便さを補うために交付されるのが運転経歴証明書です。
運転免許証に似たカード型で、返納後も公的な身分証明書として利用できます。
5. マイナ経歴証明書とは(最新制度)
2025年3月24日以降、運転経歴証明書はマイナンバーカードと一体化した
「マイナ経歴証明書」としても申請できるようになりました。
マイナ経歴証明書は、マイナンバーカードのICチップに運転経歴情報を記録する仕組みで、
従来の運転経歴証明書と同様に本人確認書類として利用できます。

6. 運転経歴証明書・マイナ経歴証明書の交付手数料(一般的な解説)
運転経歴証明書やマイナ経歴証明書は、免許返納後も本人確認書類として利用できる公的証明書です。
交付手数料は発行主体や申請方法により異なります。
- 自治体(都道府県警察)が交付する場合:おおよそ1,000円前後
- マイナ経歴証明書:マイナンバーカード連携により若干割安になることがあります
- 民間団体(例:JSDC)による発行:郵便振込等の手数料が別途必要
具体的な手数料や申請方法は、各都道府県警察や発行団体の公式サイトでご確認ください。
7. インターネットからの申請方法と注意点
運転経歴証明書や各種証明書は、専用の申請アプリを利用することでインターネットからも申請できます。
以下の注意事項を確認のうえ、手続きを行ってください。
申請の条件
- 申請は本人のみ可能です。
- 現住所が運転免許証に記載の住所であることが必要です(郵送先は記載住所に限られます)。
- スマートフォンがNFC対応機種であること(運転免許証ICチップを読み取るため)。
- 証明日直前の交通違反などは記録されていない場合があります。
- ICチップ情報を読み取る際に必要な暗証番号(PIN1)を設定して覚えていること。
手数料と支払い方法
- 交付手数料:1通につき800円(消費税非課税)
- 払込手数料:1通につき143円が別途必要(返金不可)
- 支払い方法:
- コンビニ(セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、デイリーヤマザキ、セイコーマート)
- 金融機関のペイジーおよびネットバンク
※ペイジー支払い等で金融機関が定める別途費用は申請者負担となります。
※入金は申請後7日以内に行ってください。7日を経過すると自動キャンセルとなります。
申請後の流れ
- 申請受付後、メールで通知されます。メール受信制限をしている場合は
jsdc.or.jpからのメールを受信可能にしてください。 - 入金確認後、通常10日程度で証明書が手元に届きます。
8. 免許返納後に受けられるサポート制度
各都道府県では、免許を自主返納した高齢者を支援する
「運転免許証自主返納サポート制度」を実施しています。
- 公共交通機関の割引
- タクシー料金の割引
- 協力店舗での割引や特典
内容は地域によって異なるため、お住まいの都道府県警や自治体の公式サイトで確認してください。

9. 廃車ひきとり110番の取り組み
廃車ひきとり110番は、三重県の
「運転免許証自主返納サポートみえ」の取り組みに賛同し、協力事業者として参加しています。
免許返納に伴い、お車の売却や処分をご検討の際は、
廃車買取から中古車買取まで対応できる廃車ひきとり110番へぜひご相談ください。
免許返納とあわせて車の整理を行うことで、より安心した生活につながります。






