1. お車ユーザーの豆知識

車が脱輪した!その場でやるべき正しい対処法とNG行動とは?

脱輪
目次
  1. 1. 車が脱輪した!まず最初にやるべきこと
    1. 1.1 安全確保が最優先!周囲への配慮と車を動かす前の確認
    2. 1.2 自力で脱出できる?できない?判断ポイント
    3. 1.3 絶対にやってはいけないNG行動とは
  2. 2. 状況別!脱輪したときの対処法
    1. 2.1 側溝に片輪が落ちたときの対応方法
    2. 2.2 両輪が脱輪してしまった場合の処置
    3. 2.3 JAFやロードサービスはどこまで対応してくれる?
  3. 3. 脱輪で車はどこまで壊れる?考えられるダメージとは
    1. 3.1 タイヤやホイールの損傷
    2. 3.2 サスペンションへの影響
    3. 3.3 異音や異常が出たときのチェックポイント
    4. 3.4 修理が必要な場合の費用目安
  4. 4. 脱輪でも保険は使える?補償される条件と注意点
    1. 4.1 車両保険は適用される?事故扱いになるの?
    2. 4.2 ロードサービスとの違いと利用タイミング
    3. 4.3 脱輪事故での保険金請求の流れ
    4. 4.4 事故証明書の取得手続き
    5. 4.5 保険を使うと等級が下がる?デメリットも理解しよう
  5. 5. 脱輪しやすい場所とは?注意すべきシチュエーション
    1. 5.1 側溝・縁石・狭い駐車場など危険なポイント
    2. 5.2 雨の日・夜間・雪道での視界不良にも注意
    3. 5.3 高齢者・初心者に多いケースとは
  6. 6. 脱輪を防ぐ!安全な運転のコツと予防策
    1. 6.1 内輪差や車幅感覚を正しく理解する
    2. 6.2 駐車・切り返し時に意識すべきポイント
    3. 6.3 脱輪防止の便利アイテムや工夫
  7. 7. 焦らず、安全に。脱輪への対応と備えをしっかりと
    1. 7.1 万が一のために備えておきたい知識と準備
    2. 7.2 慌てず正しく対処すれば、脱輪も乗り越えられる

車が脱輪した!まず最初にやるべきこと

安全確保が最優先!周囲への配慮と車を動かす前の確認

脱輪時にまず取るべき行動は、自分と周囲の安全を確保することです。パニックになりがちですが、焦って車を動かすとさらなるトラブルを招く恐れがあります。

  • エンジンは止めずにハザードを点灯:後続車や歩行者に危険を知らせるために必須です。
  • 場所が交通量の多い道路なら発煙筒や三角表示板を使用:法令でも義務付けられており、特に夜間は視認性の確保が重要。
  • 車体の傾きや下回りを確認:車を無理に動かすとバンパーやサスペンションにダメージを与える危険があるため、目視や感覚で状況をチェック。
  • 車外へ出る際は安全な方向から:通行車両に十分注意し、なるべく助手席側から出るのが基本です。

自力で脱出できる?できない?判断ポイント

状況によっては、自分で車を脱出させることも可能ですが、安易な判断は危険です。以下の基準で「やるべきか否か」を判断しましょう。

  • 片輪だけ軽く落ちていて、地面との段差が小さい場合:ジャッキアップや木片、ゴムマットなどを使ってタイヤの下に踏み台を作ることで、自力脱出できることもあります。
  • エンジンをかけてもタイヤが空回りする/車体が斜めに傾いている:この場合、無理をすると部品を壊したり脱輪が悪化する恐れがあり、プロの出動が必要です。
  • タイヤの空気圧が著しく低下している/異音がする:その場での走行は危険です。絶対に動かさず救援を待ちましょう。

結論として、「少し浮いているだけだから」と無理に脱出を試みるのではなく、車の状態を冷静に見極め、ダメージを最小限に抑える判断が重要です。

絶対にやってはいけないNG行動とは

アクセル

脱輪時にやってしまいがちな行動の中には、危険を増幅させる行動もあります。以下のような行動は避けましょう。

  • 勢いでアクセルを踏んで脱出しようとする:空回りするタイヤが地面を掘ってしまい、より深くハマってしまう可能性があります。
  • 人力で持ち上げようとする:特に前輪・後輪ともに落ちている場合、数人で持ち上げようとするのは危険で、ケガや車の破損につながります。
  • サイドブレーキをかけたまま動かそうとする:焦るあまり、ブレーキやシフトの状態を確認せずに発進しようとすると、ギアや駆動部を破損することも。
  • 焦ってそのまま走り出す:もし車が何とか動いても、ホイールや足回りにダメージがある可能性があるため、安全が確認されるまで走行しないのが鉄則です。

状況別!脱輪したときの対処法

側溝に片輪が落ちたときの対応方法

片輪だけ側溝に落ちた場合は、自力での復帰も可能ですが、安全対策を講じたうえで行う必要があります。

  • タイヤの下に段差を埋める素材を入れる:木の板、ゴムマット、砂袋などを使って脱出の足がかりを作る。
  • できるだけ真っ直ぐに脱出するようにハンドル操作:斜めに出るとホイールが側溝の縁に接触し、傷や変形の原因に。
  • 脱出時は周囲の安全確認を徹底:急に飛び出すと、歩行者や他車との事故の危険もあるため、慎重にアクセル操作を行います。

ただし、段差が深い、斜面が急、車体が傾いているといった場合は、迷わずプロに依頼するのが最善です。

両輪が脱輪してしまった場合の処置

前輪・後輪ともに落ちてしまった場合、自力での脱出はほぼ不可能です。この状況では無理な操作は絶対に避け、以下のような手順で対応しましょう。

  • エンジンを止めてブレーキをかける(AT車ならPレンジ)
  • 車外に出て、車両の安定性を確認:特に斜面などでは車が動き出すリスクもあるため、動かさずに待機。
  • レッカー移動やウインチ引き上げが必要:専門のロードサービスを呼び、安全に脱出させてもらうのが確実です。

両輪が落ちた状態では、車体や足回りに深刻な損傷がある可能性もあるため、脱出後は必ず点検を受けるようにしましょう。

JAFやロードサービスはどこまで対応してくれる?

ロードサービス

JAFや自動車保険に付帯するロードサービスは、脱輪時の強い味方です。一般的には以下の内容で対応してくれます。

JAFの対応内容

    • 脱輪からの引き上げ作業(片輪・両輪どちらも対象)
    • 走行可能かどうかの簡易点検(異音チェックなど)
    • 走行不能な場合のレッカー移動(距離制限あり)

自動車保険のロードサービスとの違い

    • 一部の保険会社では、脱輪が「事故扱い」となり、等級に影響する場合もある。
    • JAFは非会員でも有償で対応してくれるが、会員であれば大半の作業は無料。

JAFのような専門機関は車体の損傷を最小限に抑えながら安全に脱出させるノウハウがあるため、無理に自分で対応するよりも確実です。

脱輪で車はどこまで壊れる?考えられるダメージとは

タイヤ損傷

タイヤやホイールの損傷

脱輪によって最も大きなダメージを受けやすいのは、タイヤとホイールです。特に縁石や側溝のふちにタイヤの側面を強くぶつけた場合、見た目ではわからない損傷が内部に潜んでいることがあります。

まず、タイヤの側面(サイドウォール)は構造的に弱い部分です。ここが裂けたり、内部の補強用ワイヤーが切れてしまうことがあり、表面に傷がなくても走行中にタイヤが破裂(バースト)する危険性が高まります。バーストは高速走行時などに起こると非常に危険です。

次に、ホイール(車輪の金属部分)、特にアルミホイールは衝撃でリム部分が曲がったり、ひび割れたりすることがあります。こうした損傷は走行時の車のバランスを崩し、振動や偏摩耗の原因になります。最悪の場合、ホイールからタイヤが外れてしまう恐れもあります。

脱輪後に車を動かす際は、まずタイヤの空気圧や側面の異常をしっかりチェックしてください。もし違和感や不安があれば、すぐに専門の整備工場で点検を受けることが安全走行のために欠かせません。

サスペンションへの影響

脱輪による衝撃は、タイヤだけでなく車の足回り、特にサスペンションにも大きな影響を与えます。サスペンションは車の走行安定性を保つ重要な部品であり、外見だけでは異常が分かりにくいため注意が必要です。

まず、ロアアームやナックルと呼ばれる部品は、車の重量がかかっている状態で強い衝撃を受けると曲がったり変形したりします。これが起こると車の車輪の角度(アライメント)がずれてしまい、走行時にハンドルがまっすぐ戻らなかったり、片側に車が流れるなどの挙動が現れます。

次に、ショックアブソーバーも影響を受けやすい部分です。脱輪時にねじれる力が加わると、内部のオイル漏れや作動不良を起こすことがあり、これにより路面からの衝撃を吸収しにくくなり乗り心地が悪化します。

こうしたサスペンションの異常は、放置するとタイヤの偏摩耗を招き、制動距離が伸びてしまうなど安全面に直結する問題を引き起こします。したがって、脱輪した後に車の挙動に違和感があれば、すぐに専門店で点検と修理を受けることが非常に重要です。

異音や異常が出たときのチェックポイント

脱輪後の走行中に「コツコツ」「ゴトゴト」などの異音や違和感が出た場合、何らかの部品が損傷しているサインです。音の種類や場所に応じて、次のような異常を疑います。

  • ハンドル操作時に異音がする:ステアリング系統やサスペンションの破損、ブッシュのズレなど。
  • 段差を越えたときにゴトッという音がする:ショックアブソーバーの劣化や、アーム類の曲がりが原因の可能性。
  • 走行中に振動やぶれを感じる:ホイールの変形やアライメントのズレ、タイヤの内部損傷などが考えられます。

異常音があるまま走行を続けると、部品の損傷が進行するだけでなく、重大な事故につながる恐れもあるため注意が必要です。

修理が必要な場合の費用目安

脱輪によって発生した損傷の修理費用は、被害の内容によって大きく変動します。目安としては以下の通りです。

損傷箇所 修理または交換費用の目安(部品+工賃)
タイヤ(1本) 5,000円〜20,000円程度
アルミホイール 10,000円〜40,000円(修理または交換)
ロアアーム交換 20,000円〜50,000円程度
アライメント調整 10,000円〜15,000円前後
ショックアブソーバー交換(片側) 15,000円〜30,000円以上

※上記は一般的な普通車の参考価格であり、車種や損傷度合いによって変動します。

また、見た目に異常がなくても、一部の損傷は検査機器を用いないと発見できないことがあります。万が一に備えて、信頼できる整備工場で点検を受けるのが安心です。

脱輪でも保険は使える?補償される条件と注意点

車両保険は適用される?事故扱いになるの?

脱輪による損傷は、多くの場合、車両保険の補償対象となります。例えば、側溝に車が落ちて車体が傷ついたり、ホイールが曲がったりした場合、車両保険を利用して修理費用を補填できる可能性が高いです。

ただし、補償されるかどうかは加入している車両保険の種類によって異なります。一般的に、自損事故もカバーする「一般型」の車両保険なら脱輪事故も対象となります。一方で、保険料を抑えた「エコノミー型」や「限定型」の車両保険では、単独事故や脱輪が補償外になっていることがあるため、契約内容の確認が必須です。

また、保険会社によっては脱輪を「単独事故」として扱い、保険を使う場合は免責金額の支払いや等級のダウン(翌年以降の保険料アップ)が伴うことがあります。

つまり、脱輪事故が保険の「事故」として認められるかどうかは契約内容次第なので、事前に保険証券や約款を確認し、必要なら保険会社に問い合わせておくことが大切です。

ロードサービスとの違いと利用タイミング

脱輪時の対応には、「車両保険による修理」と「ロードサービスによる救援」という2つの選択肢があります。これらは役割が異なります。

ロードサービスの役割

    • 脱輪からの引き上げ(ウインチ作業やレッカー移動)
    • 応急処置(その場でのタイヤ交換、簡易点検)
    • 多くの保険会社に無料で付帯しているケースが多い

車両保険の役割

    • 脱輪によって発生した「損害の修理」に対する金銭補償
    • ロードサービスでは修理費まではカバーされないため、破損がある場合は車両保険を併用

利用のタイミングとしては、まずロードサービスで安全に脱出し、その後損傷があれば車両保険で修理費用を請求する流れが一般的です。

脱輪事故での保険金請求の流れ

脱輪

脱輪による損傷で車両保険を利用する場合、保険金請求は以下の流れで行われます。

  1. 事故発生後すぐに保険会社へ連絡
    脱輪した状況や場所、原因、損傷の程度をできるだけ詳しく伝えます。
  2. 指定工場または希望する修理工場へ車を入庫
    修理を依頼する工場を決め、車を預けます。
  3. 損傷箇所の確認と修理見積もり作成
    工場で損傷箇所をチェックし、修理にかかる費用を算出します。保険会社から査定担当者が来る場合もあります。
  4. 保険会社による審査・承認
    見積もり内容を保険会社が確認し、補償対象かどうかの判断を行います。
  5. 保険適用の承認が下りたら修理開始
    承認後に修理がスタートし、免責金額(自己負担額)があれば支払います。
  6. 修理完了後の保険金支払い
    修理費用の残額は保険会社から工場へ直接支払われるか、契約者に支払われます。

注意点としては、修理を始める前に必ず保険会社の承認を得ることが必要です。勝手に修理を進めると、保険が適用されず費用を自己負担しなければならない場合があります。事故の状況を正確に伝え、スムーズに手続きを進めることが大切です。

事故証明書の取得手続き

脱輪事故が「事故」として扱われる場合、保険金請求にあたり「事故証明書」の提出が求められることがあります。ただし、全てのケースで必須ではなく、状況によって必要かどうかが分かれます。

  • 第三者や物件(ガードレールや他の車両など)を巻き込んだ場合
    この場合は警察への通報が義務付けられており、事故証明書の取得が必須です。事故の詳細を警察に記録してもらい、公的な証明として使います。
  • 単独での脱輪で他者や物件に損害がなければ
    保険会社によっては事故証明書を不要とする場合もあります。この場合は自己申告のみで手続きできることが多いです。
  • 自己申告だけでは補償が認められない、または保険会社が求めた場合
    万が一に備え、警察に届け出て事故証明書を取得しておくのが安心です。これにより手続きがスムーズになり、トラブルを避けられます。

事故証明書は、事故があった管轄の警察署で直接申請するか、一部地域ではオンラインでの申請も可能です。保険手続きを円滑に進めるために、特に複雑なケースでは早めの取得をおすすめします。

保険を使うと等級が下がる?デメリットも理解しよう

車両保険を利用すると、翌年からの保険料が上がる可能性があるため、修理費用と将来的な保険料の負担をよく考えて判断することが大切です。

一般的に、車両保険を使うと「1等級ダウン事故」として扱われ、保険の等級が1つ下がります。これにより、翌年以降の3年間は保険料が高くなる傾向があります。

また、多くの車両保険には免責金額(自己負担額)が設定されており、例えば「5万円免責」の場合は、修理費が5万円以下なら全額自分で支払う必要があります。そのため、ホイールの軽い傷で修理費が2万円程度のような小さな損傷の場合、保険を使わず自己負担したほうが総合的に見て安く済むことも多いです。このように、保険を使うかどうかは修理費だけでなく、将来の保険料負担も考慮して慎重に判断することが重要です。

脱輪しやすい場所とは?注意すべきシチュエーション

脱輪しやすい

側溝・縁石・狭い駐車場など危険なポイント

日常の運転で何気なく通る場所にも、脱輪のリスクは潜んでいます。特に以下のようなポイントは、構造的にタイヤが落ちやすく、油断できません

側溝(U字溝)やグレーチングの隙間
一部が土や草で隠れていると見落としやすく、片輪だけ落ちるケースが多発します。舗装されていても強度の弱い蓋の上に乗ると、割れて脱輪することも。

縁石と路肩の段差
道幅が狭い路地で対向車を避けるとき、縁石に乗り上げてタイヤを滑らせることがあります。特に、ハンドルを切りながら縁石に接触すると、タイヤが浮いて脱輪しやすくなります。

狭い駐車場・斜めの入り口
パーキングブロックや傾斜のある出入口で角度を誤ると、前輪や後輪の片方だけ落ちてしまうことがあります。バックでの駐車中に発生することも少なくありません。

このような場所では「脱輪の可能性がある」と意識するだけで事故のリスクは大きく減ります。

雨の日・夜間・雪道での視界不良にも注意

雪道

視界が悪い状況では、脱輪しやすい場所が見えにくくなり、本来なら避けられる障害物に気づくのが遅れがちです。

雨天時は路面が光を反射しやすく、側溝や路肩の段差が見えづらくなる
特にアスファルトと同色のグレーチングや蓋は、雨に濡れると周囲と同化してしまいます。

夜間はヘッドライトの照射範囲外に脱輪ポイントがあると気づけない
カーブや交差点でハンドルを切るタイミングが少しずれるだけで、片輪が段差から落ちてしまうこともあります。

積雪時は地面の形状が完全に隠れる
側溝や縁石、駐車スペースの境界線すら分からなくなるため、慎重に走行していても思わぬ位置にタイヤを落としてしまうケースがあります。

こうした天候や時間帯では「見えていない前提」で、いつもより手前から減速し、慎重な操作を心がけることが脱輪防止の基本です。

高齢者・初心者に多いケースとは

高齢者運転

脱輪は運転歴に関係なく起こり得ますが、高齢者と初心者に多い傾向があるのは事実です。以下のような原因が背景にあります。

車幅感覚の不慣れ(初心者)
車体の左側や後方の距離感が掴めず、駐車時やすれ違い時に路肩に寄りすぎて脱輪するケースが多いです。特にコンパクトカーから普通車に乗り換えたばかりの人は注意が必要。

注意力・判断力の低下(高齢者)
とっさの判断や左右確認が甘くなり、側溝に気づかず進入してしまうことがあります。また、ハンドル操作やブレーキの反応が遅れることも。

「慣れた道」での油断(共通)
毎日通る道ほど「わかっているつもり」で無意識に操作しがちですが、工事や天候の影響で路肩の状況が変化していることがあります。

脱輪の多くは、「あと数センチ内側を走っていれば防げた」という軽微なミスから発生しています。慣れていても、初心者でも、常に周囲の状況を確認しながら運転することが脱輪防止の鍵です。

脱輪を防ぐ!安全な運転のコツと予防策

内輪差や車幅感覚を正しく理解する

脱輪を防ぐためにまず押さえておきたいのは、車の特性を理解することです。特に「内輪差」と「車幅感覚」は、運転技術の基本中の基本です。

内輪差とは何か?
車が曲がるとき、内側の後輪は外側の前輪よりも内側を通るため、狭いコーナーではタイヤが縁石や段差にかかりやすいことを指します。特にバックや鋭角な右左折時に注意が必要です。

車幅感覚のつかみ方
車幅の左右の感覚を掴むためには、駐車場の枠線やミラーを活用しましょう。初心者は車幅感覚をつかみにくいので、運転前に駐車場などで距離感を掴む練習をしておくことが効果的です。

目安ラインの確認
道路や駐車場の白線、縁石との距離を意識しながら運転すれば、自然と脱輪リスクを減らせます。ミラーに映る路肩の距離を常に把握しておくのもポイントです。

駐車・切り返し時に意識すべきポイント

こする

狭いスペースでの駐車や切り返しは、脱輪が起こりやすい場面です。次のポイントを守ることでリスクを下げられます。

ゆっくり、丁寧に操作する
焦らずに時間をかけることで、段差や障害物を見逃しません。特にバック駐車では一度車を止めて周囲を確認する習慣をつけましょう。

ミラーやカメラを有効活用
最近の車にはバックカメラやサイドカメラが付いている場合が多いので、それらを積極的に使い、死角を減らすことが大切です。

ハンドルの切りすぎに注意
切り返しの際、急激にハンドルを切ると内輪差が大きくなり、縁石や段差にタイヤが接触しやすくなります。緩やかに、少しずつ切り返すのが安全です。

切り返し回数を減らす工夫
駐車スペースに入る前に、前後の障害物や縁石の位置をよく確認し、一発で駐車できるように心がけると脱輪防止になります。

脱輪防止の便利アイテムや工夫

運転技術だけでなく、便利なアイテムや工夫を取り入れることで脱輪リスクを軽減できます

車幅感覚をサポートするミラーやセンサー
サイドミラーの補助ミラーや死角検知センサーは、特に縁石や側溝の存在を知らせてくれます。

駐車場に設置された段差防止クッション
車輪の位置を示すクッションを設置することで、駐車時の脱輪や車体の傷を防ぎます。

タイヤに貼る反射テープやマーキング
夜間の視認性向上に役立ち、段差の場所を確認しやすくします。

駐車時のマットや車止めの利用
駐車場の端にしっかりとした車止めがあれば、タイヤがはみ出て脱輪するのを防げます。

これらのグッズは特に初心者や高齢者におすすめで、運転を補助して事故防止につながります。

焦らず、安全に。脱輪への対応と備えをしっかりと

三角版

万が一のために備えておきたい知識と準備

脱輪は誰にでも起こりうる事故ですが、あらかじめ備えておくことで、迅速かつ安全に対応できます

緊急連絡先の準備
JAFや保険会社のロードサービスの連絡先はすぐに取り出せる場所に控えておきましょう。

脱輪時の安全確保グッズの常備
三角表示板や発煙筒、懐中電灯は車内に必ず用意し、使い方を理解しておくことが大切です。

応急処置の知識
自力での脱出方法や安全な停車場所の見極めなど、基本的な対処法を頭に入れておきましょう。

保険内容の確認
車両保険やロードサービスの補償範囲を事前に確認しておくと、いざという時に慌てずに済みます。

慌てず正しく対処すれば、脱輪も乗り越えられる

脱輪は突然起こるトラブルで、慌てやすい状況ですが、冷静に対処することで被害の拡大を防ぐことができます。

まず最初にやるべきことは、周囲の安全を確保することです。交通量の多い場所や夜間の場合は特に、他の車や歩行者に注意を払い、三角表示板や発煙筒を使って後続車に知らせましょう。また、車を無理に動かそうとすると状態を悪化させる可能性があるため、安易に動かさないことが重要です。

次に、状況を冷静に見極めて、自力で脱出できそうかどうか判断します。無理だと判断した場合は、JAFや保険のロードサービスなど専門の救援サービスに早めに連絡しましょう。時間が経つほど状況が悪化したり、周囲の迷惑になる可能性があります。

連絡が必要な場合は、保険会社や救援サービスに速やかに連絡し、指示を仰ぐことが大切です。その後、修理や点検は必ず専門の整備工場や修理店に任せて、安全な状態での走行を確保しましょう。

脱輪は決して珍しいトラブルではありません。日頃から正しい知識を身につけて備えておけば、万が一の時も慌てず対応でき、安心してドライブを楽しむことができます。落ち着いて行動することが、二次的な事故やさらなる損傷を防ぐ最善の方法です。

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