1. 廃車するときの豆知識

タイミングベルトが切れたら走行不可能!対処法や修理時間・費用などを解説

タイミングベルトが切れた場合、車が動かなくなるため適切な対処が必要です。

しかし、タイミングベルトの交換は車の修理としては比較的高価なので、どのような対応を取ればベストなのか迷う方も多いのではないでしょうか?

そこで、本記事ではタイミングベルトが切れた人向けに、タイミングベルトが切れたときの対策や修理・廃車費用についてわかりやすく解説します。

「タイミングベルトが切れる前兆はあるの?」

「タイミングベルトが切れたら修理か廃車のどちらを選ぶべき?」

このようなよくある質問にも回答しているため、タイミングベルトが切れて不安な人はぜひ参考にしてください。

タイミングベルトの寿命は走行距離10万㎞、耐用年数は10年といわれています。

実際にタイミングベルトが切れた人によると、走行距離13万㎞や16万㎞、17㎞で切れたことがあったようです。

このことから、未交換で10万㎞以上経過したときに切れる傾向が多いといえます。

ただし、スポーツカーの場合10万㎞未満で切れることもあるようです。

これはエンジンルーム内に熱がこもりやすく、ゴムの劣化スピードが通常よりも早いことが原因と考えられています。

タイミングベルトが切れると「ガタガタ……」「カシャカシャ……」と静かに音が鳴ります。

不具合がある場合は「バン!」と大きな音を立てることもあるようです。

そのあと車を走らせようとしても「ウィイイイイン」とモーターが回るような音がして、エンジンがかかりません。

タイミングベルトが切れるときは、負荷がかかりやすい走行開始時などアクセルを踏み込んだときに多いといわれています。

かなりの走行距離がある場合は、走り出しに負荷があまりかからないよう気をつけるとよいでしょう。

1-1. エンジンが故障する

タイミングベルトは、エンジンのバルブとピストンの動きを同期させる役割を持っています。

しかし、タイミングベルトが切れるとバルブとピストンの動きがずれてしまいます。

これが、エンジンが停止してしまう原因です。

最悪の場合は、エンジン内部の部品が損傷してエンジン自体が故障してしまいます。

1-2. 車の価値が下がる

タイミングベルトが切れたことによりエンジン部分にトラブルが生じてしまうと、車の価値が下がってしまいます。

そのため、中古車として販売したくても想像よりも低い価格での買い取りになるでしょう。

もちろん、タイミングベルトが切れたことでそのほかの部品が損傷したり再利用不可能な状態になったりすれば、車の価値はどんどん下がります。

1-3. 周囲の部品にも破損が生じる

タイミングベルトが切れることにより、周囲の部品にも影響を及ぼすことがあります。

例えば、タイミングベルトが切れたまま放置した場合、テンショナーベアリングやアイドラーベアリングの劣化や損傷を引き起こしかねません。

また、タイミングベルトに連動しているウォーターポンプや油圧ポンプにも損傷が生じる可能性もあります。

これらの修理も追加すると、かなり費用がかかってしまうでしょう。

2. タイミングベルトが切れたときに必要な対処

タイミングベルトが切れてしまった場合、どうしてよいかわからずパニックになってしまうかもしれません。

そうならないためにも、対処法について知っておきましょう。

2-1. 応急処置

被害を最小限に食い止めるための応急処置として、まずは道の端に寄せます。

周囲の状況を見て、安全を確保してください。

次に、レッカー車を手配しましょう。

タイミングベルトが切れてしまうとエンジンがかからず走行不可となってしまうため、ロードサービスなどを利用して車を移動しましょう。

2-1-1. 道の端に寄せる

タイミングベルトが切れるとエンジンがかからなくなります。

走行中に切れるととても危険なため、すぐにハザードをたいてギアをニュートラルに入れ、車を道路の端に移動させましょう。

高速道路を走行中の場合は、後続車に注意してください。

すぐにハザードをたいてなるべく道路の端を走行し、非常用駐車帯に停車させるとよいでしょう。

2-1-2. レッカー車を手配する

車を停車して安全が確保できたら、レッカー車を手配します。

自動車保険会社・修理工場などに連絡し、レッカー車の手配を依頼しましょう。

JAFの会員であれば、JAFに連絡しても構いません。

会員であれば15kmまで無料でけん引してくれます。

また、そのまま整備工場へ搬送してもらうことも可能です。

修理によって走行が可能な状態であれば、整備工場まで移動させてもらいましょう。

自動車保険会社の場合も、ロードサービスが無料で利用できることがあります。

契約している自動車保険で使えるサービスを確認のうえ、ロードサービスを依頼してください。

2-2. タイミングベルトの交換もしくは廃車手続き

タイミングベルトが切れた場合は、修理(ベルトの交換)もしくは廃車を検討する必要があります。

走行可能になるのであれば修理、走行不可であれば廃車がおすすめです。

ただし、タイミングベルトの修理は技術的に費用がかかるため、年式や車種によっては廃車にするという判断をする場合もあります。

今後何年にわたって乗るのか、修理するよりも廃車にして新しい車を迎えたほうがよいのかなどを検討し、決定するとよいでしょう。

3. タイミングベルトが切れたときにかかる修理の時間と費用

タイミングベルトは、素人が簡単に修理できる部品ではありません。

そのため、業者(ディーラー・カーショップ・整備工場)による修理がおすすめです。

しかし、費用と時間がかかります。

人によっては車がないと生活や仕事が難しい場合もあるでしょう。

そこで、タイミングベルトが切れた際に修理をするとどのくらいの時間と費用がかかるのかを解説します。

3-1. タイミングベルトの修理時間

メーカーや車種によって異なるものの、タイミングベルトの修理にかかる時間は一般的には3~4時間程度です。

ただし、車種や車両状態によっては倍以上の時間が必要になることもあるでしょう。

生活や仕事に欠かせない車の場合は、見積もり時に必ず修理にかかる時間を確認しておくのをおすすめします。

3-2. タイミングベルトの修理費用

タイミングベルトの修理費用は、排気量によって変わります。

また「修理」といっても、ほとんどは「交換」です。

タイミングベルトの交換費用は、軽自動車が20,000円から、普通車が30,000円からかかります。

修理業者によっては、軽自動車が30,000円前後、普通車は60,000円前後になることもあるようです。

高級車や輸入車は100,000円を超えることもあります。

ディーラーで修理に出す場合はメーカー純正品を使用するため、整備工場に依頼するよりも高くなる傾向があります。

エンジン付近にあるほかの劣化した部品も一緒に交換すると、費用はさらに高くなる可能性があるでしょう。

同時に交換しておいたほうがよい部品は、ウォーターポンプ・テンショナー・プーリーなどです。

修理の見積もり時に交換を推奨された場合は、交換する方向で検討しましょう。

4. 廃車にかかる費用と手続きに要する時間

次に、タイミングベルトが切れてしまった車を廃車にするケースで考えてみましょう。

廃車にする費用は、自分で手続きする場合と代行業者に依頼する場合で異なるほか、新車を購入するとなればさらに時間がかかります。

4-1. 廃車にかかる費用相場

廃車にする場合、手続きを自分で行うか代行業者に依頼するかで変わります。

また、手続きにかかる手間も異なるため、あまり手間のかからない代行業者への依頼がおすすめです。

4-1-1. 自分で手続きする場合

自分で手続きをする場合、手数料は無料です。

ただし、車を解体するための費用がかかります。

解体費用の相場は約10,000~20,000円です。

また、レッカー費用は約10,000~30,000円かかります。

合計約20,000~50,000円で廃車にできますが、レッカー車の手配や解体依頼が必要で手間がかかる点がデメリットです。

4-1-2. 代行業者に依頼する場合

代行業者に依頼する場合、代行費用として約5,000~20,000円が必要です。

自分で手続きをする場合と比べると、費用は安いといえるでしょう。

また、廃車の引き取りを専門としている業者では、中古車を買い取って廃車にする形式で手続きが進められます。

中古車の買い取り価格が提示されるため、代行費用と相殺されて無料になることも少なくありません。

むしろ、売却して利益を得られる可能性もあります。

タイミングベルトが切れてエンジンに大きなダメージが加わっても、買取価格と代行費用が相殺できる場合もあるでしょう。

その理由は、車自体に資源としての価値があるからです。

部品が使えなくても金属としての利用価値は残っているため、ある程度の価格が期待できるでしょう。

廃車にせざるをえない状態の車にも価値はあります。

すぐに自分で廃車手続きするのではなく、まずは代行業者に依頼するとよいでしょう。

4-2. 廃車と新車購入に要する時間

今まで乗っていた車を廃車にして新車を購入する場合、納車まで時間があるときは代車を借りられます。

納車待ちで代車を借りる場合、無料で代車を貸し出してくれるディーラーも多いです。

しかし、事故や修理によって急に車を預けた場合、代車費用が有料になるケースもあります。

もし今後乗る予定がない車のタイミングベルトが切れてしまった場合は、廃車にして新車を購入するとよいでしょう。

廃車にしてから新車にすれば、修理費用と代車費用がかかりません。

5. タイミングベルトによくある質問

「タイミングベルトが切れるのを予測できないだろうか」

「タイミングベルトが切れたらもうこの車には乗れないのかな」

走行距離が長い車に乗っている方の中には、このような不安を抱えている方もいるでしょう。

そこで、タイミングベルトに関してよくある質問に回答します。

5-1. タイミングベルトが切れる前兆はあるの?

タイミングベルトが切れる前兆は、定期点検を受けていればわかることもあります。

ゴムの劣化によって裂傷などが生じているのを確認したら、点検担当者が伝えてくれるはずだからです。

しかし、普段通り乗っているだけで前兆を感じ取ることはできません。

そのため「交換費用がもったいないからタイミングベルトが切れる直前まで交換しないでおこう」とは考えないようにしましょう。

5-2. タイミングベルトが切れてもすぐ停車すればエンジンは故障しない?

タイミングベルトが切れてすぐに停車した場合でも、エンジンが故障しないとは限りません。

タイミングベルトが切れる主な原因は劣化によるものですが、異物をかみ込むことで断線してしまうことがあるからです。

また、切れたタイミングベルトがほかの部品を損傷させてしまうことも考えられます。

そのため、タイミングベルトが切れてすぐに停車したからといって、エンジンの故障やほかの部品の損傷が必ず防げるわけではありません。

5-3. タイミングベルトが切れたら即廃車は本当?

タイミングベルトが切れただけでは、即廃車になりません。

タイミングベルトと損傷した部品を交換すれば、再び乗ることができます。

ただし、タイミングベルトが切れたことによりエンジンが故障してしまい、修理費用が高くなるため廃車にするケースもあります。

直近で車の買い替えを考えている場合は、廃車にしたほうが費用がかかりません。

廃車時の手続きの流れや費用については「車を廃車にする方法とは?手続きの流れや必要書類なども徹底解説!」をご覧ください。

5-4. タイミングベルトが切れたら修理か廃車のどちらを選ぶべき?

直近で車の買い替えを検討している場合は廃車、数年にわたって乗り続ける予定があれば修理がおすすめです。

修理して乗り続ける場合、修理費用や代車費用がかかってしまいます。

しかし、廃車にして新車にすればそれらの費用がかかりません。

今後も乗り続ける予定がなければ、修理ではなく廃車にするとよいでしょう。

6. タイミングベルトが切れるのを防ぐためには?

タイミングベルトが切れて走行中にパニックになったり、修理に時間がかかってしまったりすることを考えれば、切れる前に対策をしておきたいものです。

そこで、走行中にタイミングベルトが切れるのを防ぐ方法を解説します。

6-1. 走行距離10万kmもしくは10年で交換する

タイミングベルトの交換時期になると、タイミングベルトの警告灯が点灯または点滅します。

警告灯は、タイミングベルト交換の目安のランプです。

なお、警告灯は走行距離が10万㎞付近で点灯・点滅するように設定されています。

ランプが点灯・点滅したからといってタイミングベルトが切れていたり、部品が故障したりしているとは限りません。

タイミングベルトの交換時に、リセット作業を行えばランプは消えます。

6-2. 定期的に点検を受ける

ディーラーや整備工場で、定期的に点検を受ける。点検時に亀裂や傷などの異常やベルトの歯布の摩耗をチェックしてもらい、異常があれば交換する。

7. タイミングベルトが切れた車を廃車にするなら「廃車ひきとり110番」まで

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8. まとめ

タイミングベルトが切れてしまうとエンジンがかからなくなってしまうため、パニックになってしまうかもしれません。

特に高速道路を走行中の場合は、後続車が衝突する可能性があり、かなり不安になるでしょう。

タイミングベルトが切れてしまったら、まずはハザードをたいて道路の端に停車し安全を確保してください。

それからレッカー車を手配し、車を移動します。

走行中にタイミングベルトが切れてしまうのを防ぐためには、走行距離10万kmもしくは10年のタイミングで交換しましょう。

スポーツカーの場合は、それよりも早い時期での交換がおすすめです。

状態を確認したうえで交換したい場合は、定期的に点検を受けるとよいでしょう。

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