ウインカーの故障を疑うべき症状
ウインカーが点滅しない
ウインカーがまったく点滅しない場合は、まずバルブ切れやヒューズの不良が考えられます。
点滅自体が確認できないため、方向指示器として機能しておらず、走行中の安全性が大幅に低下します。
バルブやヒューズが正常でも点灯しない場合は、配線の断線やウインカーリレーの故障の可能性があります。
片方しか点滅しない
左右どちらかのウインカーだけが点滅する場合は、バルブ切れが最も多い原因です。また、接触不良や配線の緩みでも同様の症状が出ることがあります。
走行中に片方しか点滅しない状態は、他のドライバーに誤解を与える危険があるため早めの確認が必要です。
片側だけ点滅しない時の原因
片側だけ点滅しない場合に考えられる原因は複数あります。
- バルブ切れ:最も簡単で多い原因
- ウインカーリレーの故障:点滅の制御がうまく行われない
- 配線の断線や接触不良:振動や経年劣化による問題
- スイッチの不良:ハンドル付近の操作部に問題がある場合
これらの原因は症状だけでは判別が難しいため、順番にチェックすることが重要です。
点滅が早い・遅い
ウインカーの点滅速度が通常より速い場合は、片側のバルブ切れや電球の消費電力の変化が原因であることが多いです。
逆に遅い場合は、リレーや配線に問題があることがあります。
どちらも走行中の合図として誤認されるリスクがあるため、早めの修理が推奨されます。
自分でできるウインカーの修理方法
電球(バルブ)の交換手順
ウインカーが点かない、または片方だけ点かない場合、まずは電球(バルブ)の交換を試すのが基本です。
- 車の取扱説明書でウインカーのバルブの位置を確認
- バルブカバーを取り外す
- 古いバルブを回して取り外す
- 新しいバルブをセットしてカバーを戻す
- 点灯確認を行う
電球の種類や規格は車種によって異なるため、交換前に必ず確認してください。
ヒューズ交換の方法
ウインカーがまったく点灯しない場合は、ヒューズ切れが原因のことがあります。
- ヒューズボックスの位置を確認(取扱説明書参照)
- ウインカー用ヒューズを特定
- 切れているヒューズを抜き取り、新しいヒューズに交換
- ウインカーの動作確認
ヒューズの容量は必ず純正と同じものを使用してください。
自分で修理する場合の注意点
自分で修理する場合は、以下の点に注意が必要です。
- 作業前にエンジンを切り、キーを抜く
- 手を傷つけないように手袋を着用
- 電球やヒューズの規格を間違えない
- 配線や接点に触れる際はショートに注意
安全第一で行わないと、車両や自分自身に損害が及ぶ可能性があります。
プロに依頼するメリット
自分で修理するのが難しい場合や、原因がはっきりしない場合はプロに依頼するのがおすすめです。
- 短時間で正確に原因を特定できる
- リレーや配線など複雑な部品も安全に修理可能
- 保証がつく場合があるので安心
- 作業による失敗や二次トラブルを防げる
特に配線やリレーの修理は専門知識が必要なため、安全に直すならプロへの依頼が安心です。
ウインカーの修理にかかる費用・工賃の目安
部品代の相場(バルブ・ヒューズ・リレーなど)
ウインカー修理に必要な部品代は、部品の種類や車種によって大きく異なります。
一般的には、電球(バルブ)の場合は数百円から数千円程度で、ヒューズも数百円程度で手に入ります。
ウインカーリレーなどの電子部品は、部品自体の価格が数千円から1万円程度になることがあります。以下の表は一般的な部品代の目安です。
部品 | 価格の目安 |
---|---|
ウインカーバルブ | 300円~1,500円 |
ヒューズ | 100円~500円 |
ウインカーリレー | 1,000円~10,000円 |
工賃の目安
自分で修理できない場合や、リレーや配線の不具合がある場合は整備工場やディーラーに依頼することになります。
バルブ交換程度であれば工賃は数百円から1,000円程度ですが、リレー交換や配線修理になると3,000円~1万円程度かかる場合があります。
車種や作業の難易度によって変動しますので、事前に見積もりを確認することが重要です。
保証や保険でカバーされる場合
新車購入時の保証や、加入している自動車保険によってはウインカー修理がカバーされることがあります。
特にディーラーの保証期間内であれば、部品代だけでなく工賃も無料になる場合があります。また、車両保険に加入している場合は、事故による故障であれば修理費用が保険で賄われることもあります。
ただし、経年劣化や消耗による故障は対象外となることが多いため、保証内容は事前に確認しておくことが大切です。
ウインカーが故障している状態での車検
故障したままで車検に通るかどうか
ウインカーが故障した状態では、原則として車検に通ることはできません。
ウインカーは車両の方向指示装置として法律で義務付けられており、点灯・点滅に不具合がある場合は安全上問題があると判断されます。
車検場ではライト点灯や点滅の確認を行うため、片方でも点かない場合は合格できない可能性が高いです。
車検前に確認すべきポイント
車検を受ける前には、まず左右のウインカーが正常に点滅するか確認することが重要です。また、バルブやヒューズの状態もチェックし、リレーや配線に異常がないかを点検します。ウインカーのカバーが割れて光が弱くなっている場合も、車検で指摘されることがあります。
事前に整備工場で簡単な点検を行うと、車検での不合格を避けやすくなります。
故障があるとどのような影響があるか
ウインカーに故障があると、まず走行中の安全性が低下します。
特に夜間や雨天時は他のドライバーに意図が伝わらず、事故のリスクが高まります。また、車検に通らないことで追加の修理費用や再検査が必要になり、時間と費用の負担が増えます。さらに、道路交通法上も故障状態での走行は違反となる場合があるため注意が必要です。
車検に必要な修理費用と時間
ウインカー故障を修理して車検に通す場合、バルブ交換のみなら比較的短時間で済み、費用も数百円から数千円程度です。
リレーや配線の修理が必要な場合は、作業時間が1~2時間程度かかることもあり、費用は数千円から1万円前後になることがあります。
事前に故障箇所を特定し、見積もりを確認しておくと、車検当日のトラブルを避けられます。
道路交通法上のウインカー使用義務
ウインカー故障のまま走行した場合の罰則
道路交通法では、ウインカー(方向指示器)は車両の必須装置とされ、進路変更や右左折時には正しく作動することが義務付けられています。
故障したまま走行すると、他の車両や歩行者に意図が伝わらず事故の原因となるため、法律違反として取り扱われることがあります。
具体的には、整備不良による罰則として、反則金や行政処分の対象になる可能性があります。また、万が一事故を起こした場合は過失割合が高くなることもあるため、故障状態での走行は避けるべきです。
安全運転のために注意すべきこと
ウインカーが故障している場合は、安全運転の観点からも特に注意が必要です。
まず、進路変更や右左折の際は、手信号で意図を示すなど、他のドライバーにわかる方法で知らせることが大切です。また、夜間や雨天時は視認性が低下するため、より慎重に運転する必要があります。
さらに、故障が判明した時点で早めに修理や交換を行い、常に方向指示器が正常に作動する状態を維持することが、安全運転の基本です。
ウインカーの交換・修理サービス
ディーラー・整備工場・カー用品店での修理対応
ウインカーの修理は、ディーラーや整備工場、カー用品店などさまざまな場所で対応可能です。
ディーラーでは、自社車両に特化した部品と整備ノウハウを活かして、迅速かつ正確な修理が受けられます。
整備工場では、幅広い車種に対応し、リーズナブルな価格で作業してもらえる場合があります。
カー用品店では簡単なバルブ交換や点検を即日で行えることが多く、手軽に利用できるのが特徴です。
修理内容や車種に応じて、最適なサービスを選ぶことが重要です。
出張修理や持ち込み修理の可否
近年では、出張修理に対応している業者も増えており、自宅や勤務先でウインカーの修理を依頼できる場合があります。
出張修理は、移動時間や手間を省けるメリットがありますが、対応範囲が限られていたり、料金が割高になる場合があります。
一方、持ち込み修理は工場やディーラーに車両を直接持ち込む方法で、より幅広い修理内容に対応可能です。
どちらの方法を選ぶかは、故障の程度や時間的余裕、費用を考慮して決めるとよいでしょう。
まとめ
ウインカー故障時の優先順位
ウインカーが故障した場合、まず最優先で行うべきは安全確保です。点滅が正常かを確認し、夜間や雨天時は特に慎重に運転することが大切です。
その次に、修理可能かどうかを判断し、簡単なバルブやヒューズの交換は自分で対応、リレーや配線の故障はプロに依頼するのが効率的です。
修理費用や車検の影響を考慮しつつ、最終的には車両の状態に応じて対応方法を選ぶことが、事故やトラブルを避けるための基本です。
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