1. 査定を受けるタイミングとベストな時期
車の査定で「いつ売るか」は、査定額に大きな差を生む要因のひとつです。
ここでは、売却のタイミングに関する考え方を紹介します。
1.1. 車の価値が下がる前に売るには?
車の価値は年数や走行距離に比例して少しずつ下がっていきます。
特に以下の条件を迎える前に査定を受けることをおすすめします。
- 年式が10年を超える前
- 走行距離が10万kmを超える前
- 車検のタイミングの前後
これらのポイントを過ぎると、査定額が急激に下がるケースもあるため、早めの行動がカギとなります。
1.2. 高く売れる時期・シーズンとは
中古車市場では、需要が高まる時期=査定額が上がりやすい時期です。
具体的には以下の時期が狙い目です。
- 1月〜3月:新生活や引っ越し需要で車の需要が増える
- 9月前後:決算期で販売店の買取意欲が高くなる
これらのシーズンは、査定価格が通常より数万円アップする可能性もあります。
1.3. 早めの査定が損を防ぐ理由
車の価値は、時間の経過とともに確実に下がっていきます。特に年式が古くなる、走行距離が増える、車検の時期が近づくといった要素は、査定額に大きく影響を与えるため、売却のタイミングはとても重要です。「そろそろ買い替えようかな」「使う頻度が減ってきたな」と感じ始めた段階で査定を受けておくことで、その後の判断に余裕が生まれます。
また、早めに査定を受けておけば、自分の車が今いくらで売れるのかという“相場感”を知ることができ、他社との比較や交渉も有利に進めやすくなります。場合によっては、今後の故障リスクやメンテナンス費用を踏まえて「今が売り時だった」と判断できることもあるでしょう。
加えて、査定の結果によっては、「廃車かな」と思っていた車に意外な価値がつくこともあります。損をしないためにも、売却や廃車を迷っているうちから、まず一度査定を受けてみることが大きな一歩となるのです。結果として、それがあなたの車の価値を最大限に活かすきっかけになります。
2. 車査定の流れ|出張査定・店舗査定・オンライン査定の違い
車を売却しようと考えたとき、まずは「査定」が必要です。査定とは、現在の車の価値を専門のスタッフが確認し、売却価格の目安を提示するプロセスです。査定には複数の方法があり、それぞれに特徴やメリットがあります。
2.1. 出張査定|自宅で受けられる便利な方法
出張査定とは、業者が自宅や指定の場所まで訪問し、その場で車の状態を確認して査定してくれるサービスです。忙しくて店舗まで足を運べない方や、複数の業者にまとめて査定してもらいたい方にとっては非常に便利です。
査定はその場で完了し、即日で査定額を提示されるケースが多いため、売却のスピード感を重視する方にもおすすめです。ただし、業者によっては地域対応が限られていたり、複数の業者が一度に来る「一括査定」は営業の連絡が多くなることもあるため、事前に確認が必要です。
2.2. 店舗査定|その場で交渉や相談ができる
店舗査定は、車を販売店や買取業者の店舗に持ち込んで査定を受ける方法です。実車を確認しながら査定スタッフと直接やり取りができるため、細かな相談や交渉がしやすいというメリットがあります。
その場で提示された金額に納得できれば、即日で契約・売却に進むことも可能です。出張査定に比べて対応時間が短くなる傾向にあるので、スケジュールを調整しやすい方に向いています。
2.3. オンライン査定|まずは相場を知りたい方に
オンライン査定は、車の情報(年式・走行距離・車種・グレードなど)を専用フォームやアプリで入力することで、概算の査定金額がわかるサービスです。現車を見ずに価格を算出するため、正確な金額ではないものの、売却の参考や相場感を知る手段として非常に便利です。
とくに、「まだ売ると決めたわけではないけれど、価格だけ知っておきたい」という方におすすめです。ただし、正式な査定額を出すには、最終的に実車確認が必要となることを理解しておきましょう。
2.4. 査定前に準備しておくと良いこと
スムーズに査定を進めるためには、いくつかの準備をしておくと安心です。
- 車検証や自賠責保険証、整備記録簿などの書類を用意する
- 車内を清掃しておき、第一印象を良くする
- スペアキーや取扱説明書など付属品をそろえる
これらのポイントを押さえておくことで、査定額が上がる可能性もありますし、査定スタッフとのやり取りもスムーズになります。
2.5. 査定後にキャンセルはできる?
査定を受けた後でも、契約前であれば基本的にキャンセルは可能です。ただし、一部の業者では即決を求められることや、キャンセル料が発生するケースもあるため、査定の前に「キャンセルは無料か」「契約後のキャンセルポリシーはどうなっているか」を必ず確認しましょう。
3. 車の査定に必要な書類一覧
車の査定を受け、実際に売却まで進める際には、いくつかの書類を事前に準備しておく必要があります。スムーズな手続きを行うためにも、必要な書類はあらかじめ揃えておきましょう。
3.1. 自動車検査証と点検整備記録
まず、もっとも重要な書類が「自動車検査証(車検証)」です。車検証には車両の登録情報や所有者の氏名・住所などが記載されており、査定や売却の際には必ず必要になります。
また、過去の整備履歴がわかる「点検整備記録簿」も重要です。これがあることで、定期的にメンテナンスを行っていたことが証明され、査定額のアップに繋がることがあります。紛失していても査定自体は受けられますが、きちんと保管されている場合は持参するのがベストです。
4. 車を高く売るために知っておきたいコツ
同じ車種・年式であっても、売り方によって査定額に数万円〜十万円の差が出ることもあります。
4.1. 複数社で比較するのが基本
査定額は業者によって大きく異なるため、1社だけの査定で即決してしまうのはおすすめできません。複数の買取業者に査定を依頼し、金額や対応の違いを比較することで、最も高く売れる条件を見つけることができます。特に「一括査定サービス」などを利用すれば、手間をかけずに複数社の査定を受けることが可能です。
4.2. 洗車・清掃など見た目の印象アップ
査定前には必ず洗車をしておき、車内の掃除も丁寧に行いましょう。第一印象は意外と重要で、清潔感のある車は大切に扱われてきた印象を与えます。査定士の印象が良ければ、それがプラス査定につながる可能性もあります。
また、シートの汚れやにおい、ゴミの放置などがマイナス要因になることもあるため、細かな部分まで気を配っておきましょう。
詳しくは「車を売る前、掃除した方が良いの?」コラム記事をご覧ください。
車を売る前、掃除した方がいいの?-廃車ひきとり110番コラム記事
4.3. 車検の有無・パーツの有無の影響
車検の有無も査定に影響します。車検が残っている場合、その分再登録や整備の手間が省けるため、買取価格が高くなる傾向にあります。逆に、車検切れの車は査定額が下がるか、引き取り費用がかかる場合もあります。
また、純正パーツが残っているかどうかも重要です。カスタムしている車でも、純正パーツが揃っていると再販時の選択肢が広がるため、査定額が有利になることがあります。
5. 古い車でも価値がある?0円査定を避ける方法
「もう古いから価値はないかも…」とあきらめていませんか?
実は、走行不能な車や車検切れの車、事故歴がある車でも、適切な売却先を選ぶことで“0円査定”を避けられるケースは多くあります。
5.1. 動かない車・車検切れ・事故車の扱い
車が動かない、車検が切れている、事故で損傷している――このような車は中古車販売店では値がつかないこともあります。しかし、そうした車でも「パーツ」「金属資源」としての価値があるため、専門業者ではしっかりと査定してもらえる可能性があります。
たとえば、エンジンやミッションなどの再利用可能な部品、リサイクルできる鉄やアルミ素材などが評価されるため、見た目に関係なく「価値あり」と判断されるケースが多くあります。
5.2. 廃車専門買取と中古車買取の違い
中古車買取業者は、あくまで「再販可能な車」を重視して査定するため、古すぎる車や修復歴車にはほとんど値がつかないこともあります。
一方、廃車専門の買取業者は、再販ではなく「解体しての再資源化」や「パーツ販売」など別の視点で価値を見出すため、状態が悪くても0円査定になりにくいという特徴があります。
特に年式が10年以上経過していたり、10万km以上走っている車でも、廃車専門店なら部品や素材を評価してくれるため、最終的な手取り額が高くなることがあります。
5.3. 還付金や無料引き取りサービスもチェック
廃車買取では、自動車税・重量税・自賠責保険の未経過分が還付されることがあります。これらは意外と見落とされがちですが、還付分だけで数千〜数万円の戻りがあることもあり、実質的にプラス査定と同じような意味を持ちます。
また、廃車専門店の多くはレッカー費用無料で引き取りをしてくれる場合が多いため、「動かない車をどうやって持ち込めばいいの?」と悩む心配もありません。引き取り対応エリアや条件は事前に確認しておくと安心です。
廃車ひきとり110番では、返ってくる還付金の金額が分かる、シュミレーターをご用意しております。ぜひご活用ください。
6. よくある質問(FAQ)
6.1. 査定にかかる時間は?
車の査定にかかる時間は、現物確認だと一般的に15分〜30分程度です。査定士が車の外装・内装、走行距離、修復歴の有無、エンジンの状態などを確認し、各項目をチェックしていきます。
出張査定や店舗査定の場合でも、予約しておけば待ち時間なくスムーズに対応してもらえることがほとんどです。
なお、オンライン査定では概算の金額がわかるまで数分〜数時間と比較的早く結果が出るため、まずは気軽に試してみたい方にもおすすめです。
6.2. 買取後の名義変更や手続きは?
車の買取後には名義変更(所有者の変更)や廃車手続きが必要となりますが、多くの買取業者ではこれらの手続きを無料で代行しています。
特に廃車買取の場合は、陸運局への抹消登録(一時抹消または永久抹消)や税金の還付手続きも必要ですが、書類の準備だけであとは業者におまかせできるケースがほとんどです。
依頼者の負担を最小限に抑えられるよう、手続きに慣れたスタッフがサポートしてくれる点も安心材料のひとつです。
6.3. 車のローンが残っていても売れる?
はい、車のローンが残っていても売却は可能です。
ただし、車の所有者名義がローン会社(信販会社)やディーラーになっている場合には、その会社からの「所有権解除」が必要となります。買取業者がローン残債の確認や所有権解除の手続きを代行してくれることも多いため、まずはローンの残債額を確認したうえで相談するのが良いでしょう。
売却額がローン残債を下回る場合は、不足分を支払う必要があるため注意が必要です。反対に、売却額がローン残債を上回れば差額を受け取ることもできます。
7. 査定は気軽に、まずは価値を知ることから
7.1. すぐ売らなくてもOK、情報収集から始めよう
「査定」と聞くと「すぐ売らないといけないのかな?」と身構えてしまう方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実際には今すぐ売るつもりがなくても問題ありません。車の現在の価値を知ることは、将来的な買い替えや維持費の見直しを考えるうえでも非常に有益です。
特に年式が古くなってきた車や走行距離が増えてきた車は、今後の価値が大きく変動する可能性があるため、定期的に相場をチェックしておくことが損をしないポイントです。情報収集の第一歩として、査定を活用してみてはいかがでしょうか。
7.2. 思ったより価値があるかも?と気づいたら
「もう古いから値段なんてつかないだろう」と思っていた車に、意外な査定額がつくことも少なくありません。特に中古パーツとしての需要がある車種や、海外への輸出需要が高い車種などは、年式が古くても高評価となるケースがあります。
査定結果をきっかけに「今のうちに売った方がいいかも」と感じたら、それがお得に手放すチャンスかもしれません。迷っているうちに価値が下がってしまう前に、一度見積もりを取ってみることをおすすめします。
7.3. 廃車ひきとり110番なら査定無料・手続きもサポート
当社「廃車ひきとり110番」では、無料で査定を実施しており、そのまま買取までスムーズにご案内可能です。さらに、面倒な手続きや名義変更・抹消登録も無料で代行いたします。
動かない車や車検切れのお車でも、まずはお気軽にご相談ください。売る・売らないの判断は査定を見てからでOK! あなたの車の今の価値を、一緒に確認してみましょう。