1. お車ユーザーの豆知識

自動車のエアコンが故障、原因はどこ?コンプレッサー以外にも原因が存在

自動車のエアコンが故障、原因はどこ?コンプレッサー以外にも原因が存在
目次
  1. 1. カーエアコンの仕組みと寿命
    1. コンプレッサーによる空気の圧縮が冷房の肝
    2. 暖房にはエンジンの排熱を利用
    3. コンプレッサーの法定耐用年数は7年
  2. 2. 症状からわかるエアコンの故障原因
    1. 冷房が効かない/効きが悪い
    2. 暖房が効かない/効きが悪い
    3. 風が出ない/異音がする
    4. そもそもエアコンが作動しない
    5. アイドリングストップや渋滞時にエアコンの効きが悪い
  3. 3. カーエアコンの修理費用の相場
    1. エアコンフィルターの交換
    2. エバポレーターの修理
    3. ブロアファンモーターの修理
    4. エアコンガスの点検や補充
    5. コンプレッサーの交換
    6. サーモスタットの交換
    7. 冷却水の補充
    8. リレーやヒューズの交換
  4. 4. カーエアコンの修理はどこに依頼する?
    1. 安心のカーディーラー
    2. 少し安価な整備工場
    3. 手軽なガソリンスタンド
    4. ラインナップ豊富なカー用品店
    5. 費用を抑えるならDIY
  5. 5. カーエアコンを長持ちさせる方法
    1. カーエアコンを未使用状態にしない
    2. エンジンをつけてしばらくしてからエアコンをつける
    3. 調子が悪くなったら早めに点検を受ける
  6. 6. エアコンのニオイが気になるときの対処方法
    1. エアコン内部のカビが原因
    2. 自分でできるニオイ対策
    3. 業者に依頼すべきニオイ対策
  7. 7. コンプレッサーが故障するほど乗った車は廃車ひきとり110番へ

カーエアコンは車内で過ごす時間を快適にしてくれる便利なものです。特に夏場はエアコンなしで車内にいると熱中症になり、命の危険があることも。カーエアコンがうまく動かないと感じたときは故障の原因を特定して対処しましょう。エアコンの主要部品であるコンプレッサー以外が原因のこともありますよ。カーエアコンの故障の原因や修理費用などについて解説します。

カーエアコンの仕組みと寿命

カーエアコンの仕組みと寿命

まずはカーエアコンの仕組みと寿命の目安について解説します。

コンプレッサーによる空気の圧縮が冷房の肝

クーラーに関しては、カーエアコンはコンプレッサーによる空気の圧縮を利用して空気を冷やしています。

エアコンのなかには冷媒が入っており、これをコンプレッサーという機械で圧縮します。圧縮された空気は温度が上がり、70℃から80℃に達するのですが、真夏の外気よりも温度が高くなるのがポイントです。

熱くなった冷媒を外気で冷やし、そして膨張させることで温度が下がり、冷たい冷媒が得られます。そして、車内の空気をこの冷たい冷媒で冷やすことで、車内の温度が下がるのです。

この仕組みは家庭用のエアコンと変わりません。

暖房にはエンジンの排熱を利用

一方、暖房については家庭用のエアコンとは全く違う温めかたをします。

一般的な車はガソリンと空気の混合気を燃焼させてエンジンを動かしているのですが、その際に出る熱を利用しているのです。

つまり、本来であれば捨てられる熱を利用しているため、家庭用のエアコンに比べるとエコな暖房であるといえます。

ただ、エンジンの熱を利用しているため、エンジンをかけた直後は温風が出ません。

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コンプレッサーの法定耐用年数は7年

一般的な家電と同じく、カーエアコンが故障するまでの期間は個体差や使用状況によって変わります。

ただ、カーエアコンの主要部品であるコンプレッサーには7年という法定耐用年数が設定されており、これが参考になるでしょう。

また、カーエアコン本体のメーカー保証が5年から9年であることから、カーエアコンの寿命は7年から10年くらいといえるのではないでしょうか。

症状からわかるエアコンの故障原因

症状からわかるエアコンの故障原因

カーエアコンの主要部品はコンプレッサーですが、ほかにも多数の部品があり、エアコンが不調といっても原因はさまざまです。ただ、症状によってある程度原因が推測可能です。

冷房が効かない/効きが悪い

冷房が効かない、あるいは効きが悪い場合、コンプレッサーの故障が考えられます。

しかしながら、コンプレッサーではなくほかの部品が故障している可能性もあるので注意しましょう。

たとえば以下のような可能性があります:

  • 冷媒漏れや冷媒不足
  • エバポレーター(冷媒の冷気を車内の空気に伝える場所)のトラブル
  • エアコンフィルターの詰まり

エアコンフィルターにはカビや雑菌が繁殖することもあり、この場合は嫌なニオイが発生します。

暖房が効かない/効きが悪い

暖房が効かない場合、前述の通りカーエアコンは暖房にコンプレッサーを使用しませんので、コンプレッサー以外が原因と考えられます。

たとえば温度を検知するサーモスタットが故障した場合、正しい温度が計測できず暖房がうまく働かないかもしれません。

また、エンジンの排熱を取り込むための冷却水が不足したり、冷却水に熱を伝えるラジエーターに何らかのトラブルが起きていたりする可能性もあります。

この場合は車の走行自体にも影響が出ますので、ほかの兆候も確認してみてください。

風が出ない/異音がする

そもそもエアコンの送風口から風が出なかったり、異音がしたりする場合は、車内の空気をカーエアコンに送るブロアファンモーターが故障しているかもしれません。

この場合、「キーン」、「ブーン」、「キュルキュル」といった音で例えられる音が送風口から聞こえます。

エアコンフィルターやエバポレーターが詰まった場合も異音がし、この場合は「ガラガラ」あるいは「ブーン」といった音がするでしょう。

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そもそもエアコンが作動しない

そもそもカーエアコンが作動しない場合は、カーエアコンへの給電ができなくなっているのかもしれません。

この場合、リレーやヒューズといった部品が故障している可能性があります。

アイドリングストップや渋滞時にエアコンの効きが悪い

カーエアコンが常に不調なのではなく、アイドリングストップや渋滞時にのみ調子が悪くなるのであれば、カーエアコンが故障しているわけではないかもしれません。

アイドリングストップ時は発電機の役割も担っているエンジンが停止するため、自動的にエアコンの力が弱まります。

車内温度が一定以上になると自動的にアイドリングストップがオフになってエアコンが強まる車種もありますが、根本対策としてはアイドリングストップ機能を切るしかありません。

また、渋滞時や信号待ちといった車が動かないときにエアコンが弱まるのは、走行風が取り込めないためです。

カーエアコンに使われているコンデンサは熱に弱いため、車が走行しているときに受ける風(走行風)を利用して冷却しています。しかしながら、車が動かないと冷やすことができず、エアコンが効きにくくなるのです。

このような場合、エアコンを内気循環にして熱い外気を取り込まないようにし、設定温度を下げて風量を上げてみましょう。

カーエアコンの修理費用の相場

カーエアコンの修理費用の相場

カーエアコンの不調の原因が部品の故障だった場合、修理が必要になります。それぞれの部品についての修理費用の相場をご紹介しましょう。

エアコンフィルターの交換

エアコンフィルターはカーエアコン内にほこりなどを取り込まないようにするためのものです。

家庭用のエアコンと同じく、エアコンフィルターが詰まるとエアコンの効率が落ちてしまいますので早めに交換してください。

エアコンフィルターの交換費用は機能によって変わります。シンプルなものであれば1,000円から3,000円ほどで交換できますが、抗菌・脱臭機能がついた高機能なものは5,000円以上かかる場合もありますので、予算や好みにあわせて選んでください。

エバポレーターの修理

冷媒の冷気を車内の空気へと伝えるためのエバポレーターには、エアコンフィルターと同じく詰まりが発生します。

症状も同じく冷房の効きが悪い、嫌なニオイがする、変な音がするといったものです。

ただし似ているのは症状だけで、修理費用は洗浄だけで5万円、交換の場合は5万円から10万円と桁違いに高いので注意してください。

ブロアファンモーターの修理

エアコンの風を発生させるためのブロアファンモーターは、風が全く出ない場合に故障が疑われます。

この場合はブロアファンモーターの交換が必要で、費用は2万円から4万円といったところです。

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エアコンガスの点検や補充

エアコンガスが漏れたり不足したりした場合は、エアコンガスの補充が必要です。通常の状態であれば漏れることはありませんが、何らかの原因でエアコンガスが通る管やホースに問題が発生すると漏れが発生します。

この場合はエアコンガスを補充すればよく、点検で2,000円から3,000円、補充には8,000円から15,000円といった費用が発生するでしょう。

コンプレッサーの交換

コンプレッサーが故障した場合は交換するしかありません。

カーエアコンの主要部品だけに費用は高額で、5万円から20万円ほどします。

この部品が壊れたということは車もかなり古くなっていると考えられますので、修理せずに新しい車に乗り換えるのも1つの手です。

サーモスタットの交換

温度を検知するサーモスタットが故障した場合、冷却水が温まる前に循環させてしまうため、暖房が効きづらくなります。

サーモスタットの交換は8,000円から15,000円くらいでおこなえるでしょう。

冷却水の補充

冷却水はカーエアコンのためだけでなく、エンジンが熱くなりすぎないようにするための重要なものです。このため、冷却水が不足するとエンジンから異音がするなどの症状が出ます。

冷却水の補充であれば2,000円から5,000円、交換の場合は5,000円から10,000円くらいで修理できるでしょう。

リレーやヒューズの交換

カーエアコンに電力を供給するためのリレーやヒューズが故障すると、そもそもカーエアコン全体が動作しません。

原因はさまざまですが、ヒューズは過電流が流れた際に機器を保護するために存在しており、何らかの原因で大きな電流が流れたものと推測されます。

リレーの交換は10,000円から20,000円、ヒューズの交換は1,000円から2,000円といったところが相場です。

カーエアコンの修理はどこに依頼する?

カーエアコンの修理はどこに依頼する?

カーエアコンの修理はさまざまな場所でおこなえます。それぞれの特徴を解説しますので、自分にあった場所に修理を依頼してください。

安心のカーディーラー

カーディーラーの魅力は、自動車会社の特約店であるところにあります。点検や修理の品質が高く、それぞれの車に精通しているところが強みです。

また、交換に純正パーツを使うのも安心感が高いといえるでしょう。

ただ、カーエアコンに限らず修理費用全般がほかの方法よりも高くなりがちなのが欠点です。費用が高くてもとにかく安心して修理を任せたい人におすすめといえます。

少し安価な整備工場

車検専門店などの自動車整備工場でもカーエアコンの修理をおこなえます。

ディーラーよりも安価な修理費用が魅力ですが、整備仕事に品質にばらつきがある点には注意が必要です。

また、部品の取り寄せなどのため、ディーラーよりも修理に時間がかかるかもしれません。

手軽なガソリンスタンド

ガソリンスタンドのなかにもカーエアコンの修理を引き受けてくれるところがあります。

冷却水の補充などかんたんな修理であれば多くのスタンドで対応可能です。

ただ、修理を専門にしているところではないため、対応できない故障も存在し、その場合はほかをあたる必要があります。

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ラインナップ豊富なカー用品店

カー用品店の魅力は、なんといっても品揃えが多い点にあります。

先述の通りたとえばエアコンフィルターにはさまざまな機能を持ったものがありますが、カー用品店ならそのなかから自分にあったものを予算にあわせて選べるでしょう。

ただしこちらも対応できない修理がありますので、深刻な故障の場合はほかを紹介されるかもしれません。

費用を抑えるならDIY

できるだけ修理費用を抑えたいならDIYによる修理がおすすめです。

エアコンフィルターの交換やエアコンガス、エアコンオイル、冷却水程度の補充程度であればパーツを自分で購入しておこなうことができ、工賃を抑えることができます。

DIYでの修理の問題は、素人判断で故障していると推定したところが実は問題なかったということもあり、二度手間になる可能性があるという点です。

また、自分でできる修理には限界がありますので、自信がない場合は専門家を頼るようにしてください。

カーエアコンを長持ちさせる方法

カーエアコンを長持ちさせる方法

車内で快適に過ごすために必要なカーエアコンには、長持ちさせるためのコツがあります。これらを踏まえて使えば故障の頻度を下げられるかもしれませんよ。

カーエアコンを未使用状態にしない

最初に注意したいのは、カーエアコンを長期間未使用状態にしないということです。

車のエンジンと同じく、コンプレッサーは実使用期間が長くなると作動部分が固まり負担が大きくなります。

夏以外の季節であってもたまには意図的にコンプレッサーを動作させるようにするとよいでしょう。

エンジンをつけてしばらくしてからエアコンをつける

暑い夏の季節は車に乗り込んだらすぐにエアコンをつけたい気持ちはわかりますが、あえてしばらくたってからつけることでカーエアコンの寿命を延ばすことができます。

これは、エンジンルーム内が高い温度になっていると、冷媒が膨張しているため高圧になっておりカーエアコンに大きな負荷がかかるためです。

このため、車を動かし走行風である程度エンジンルーム内の温度が下がってからカーエアコンをつけたほうが負担が少ないといえます。

調子が悪くなったら早めに点検を受ける

少しでもカーエアコンの調子が悪いと思ったら早めに点検を受けることも重要です。

たとえばガスや潤滑油などが足りない状態でカーエアコンを動作させた場合、コンプレッサーなどの部品に通常よりも大きな負荷がかかり寿命を縮める可能性があります。

結果的にカーエアコン全体の寿命を延ばし、修理費用を節約することにつながりますので、何か違和感を覚えたら早めに点検を受けましょう。

エアコンのニオイが気になるときの対処方法

カーエアコンの効き自体は悪くないものの、ニオイが気になる場合があります。その原因や対処方法を解説しましょう。

エアコン内部のカビが原因

カーエアコンから嫌なニオイが発生する主な原因はカビです。

カーエアコンはその仕組み上、どうしてもエバポレーターに結露が発生します。この水分が原因でカビが発生するのです。

また、エバポレーター以外にエアコンフィルターにもカビが発生することがあります。

ほかには、カーエアコンそのものではなく、外気を取り込む口が汚れていることで異臭が発生することもあるでしょう。

自分でできるニオイ対策

自分でできる対策は2つです。

1つ目は寿命を延ばす方法と同じく、オフシーズンでも定期的にエアコンを使うということ。これによりエバポレーター内に残った水分を循環させ、細菌やカビが増える前に外へと排出できます。

2つ目は外気を取り込む口の掃除です。ここに鳥の糞や落ち葉がついていると、そのニオイが車内へ入り込みます。

一般的にはワイパーが取り付けられているあたりに取り込み口がありますので、洗車の際はここの掃除を忘れないようにしてください。

業者に依頼すべきニオイ対策

プロに任せるべきニオイ対策としては、

  • エアコンフィルターの交換
  • エバポレーターの洗浄

といったものが挙げられます。

これらが原因ではなく、思ってもみなかった原因が存在することもあるため、素人判断せずに専門家へ点検を依頼したほうがよいかもしれません。

車の臭い対策-廃車ひきとりひきとり110番記事

コンプレッサーが故障するほど乗った車は廃車ひきとり110番へ

この記事で紹介したようにカーエアコンのコンプレッサーの耐用年数は7年と長く、かつコンプレッサーの修理には多額の費用が発生します。

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