1. お車ユーザーの豆知識

エンジン警告灯が点いたまま走行していい?危険度と応急処置を解説

エンジンランプ
目次
  1. 1. エンジン警告灯が点いた原因を特定するための最初のチェックポイント
    1. 1-1. 運転中の症状(音・振動・パワー)からわかる手がかり
    2. 1-2. 診断機(OBD2)で原因を推測する方法
    3. 1-3. よくある“誤点灯”ケースと見分け方
  2. 2. エンジン警告灯:原因別の“緊急度”をわかりやすく分類
    1. 2-1. 即停止レベルの危険な状態(エンジン損傷の可能性)
    2. 2-2. 自走は可能だが早めに点検が必要なケース
    3. 2-3. 一時的な軽症で様子見可能なケース
  3. 3. 症状別に考えられる主な原因
    1. 3-1. アイドリングが不安定・ふけ上がりが悪い場合
    2. 3-2. 加速しない・出力低下がある場合
    3. 3-3. 燃費が急激に悪化する場合
    4. 3-4. 異音が出る/振動が増える場合
  4. 4. 今すぐできる応急チェックと安全確保のポイント
    1. 4-1. 安全な場所に停車した後の確認手順
    2. 4-2. 素人でも確認できる5つのポイント
    3. 4-3. 危険な状態で絶対にやってはいけない行動
  5. 5. エンジン警告灯が点いた時の“走行可否”を判断する基準
    1. 5-1. 走行してもよいケースの判断ポイント
    2. 5-2. レッカー手配が必要なケース
    3. 5-3. 走行を続けると故障が悪化しやすい理由
  6. 6. 原因別の修理費用相場
    1. 6-1. センサー類(O2・水温・吸気系)の修理費
    2. 6-2. 点火系(プラグ・イグニッションコイル)の修理費
    3. 6-3. 燃料系(インジェクター・ポンプ)の修理費
    4. 6-4. 排気・触媒(O2センサー・触媒)の修理費
    5. 6-5. エンジン本体トラブル時の高額修理費
  7. 7. 修理費が高額になることが多い“古い車”の特徴
    1. 7-1. 10年以上・10万km超えの車が故障しやすい理由
    2. 7-2. 部品供給が終了しているケース
    3. 7-3. 修理より乗り換えを検討すべきポイント
  8. 8. エンジン警告灯を“放置した場合”に起きる重大トラブル
    1. 8-1. エンジンの内部損傷リスク
    2. 8-2. 燃費悪化や排ガス装置の破損
    3. 8-3. 最悪の場合は走行不能に
  9. 9. 修理費が高額な場合は「廃車ひきとり110番」も選択肢に
    1. 9-1. 修理費>車の価値になるケースとは?
    2. 9-2. 故障車・不動車でも値段が付く理由
    3. 9-3. レッカー費0円でお得に手放せるメリット

エンジン警告灯が点いた原因を特定するための最初のチェックポイント

エンジン警告灯

運転中の症状(音・振動・パワー)からわかる手がかり

エンジン警告灯が点灯した場合、まずは運転中の症状に注目することが重要です。

例えば、加速時の力不足や出力の低下、アイドリングの不安定さ、異音や振動の増加などがある場合は、エンジンや周辺センサーに異常がある可能性があります。これらの症状は、原因を特定する手がかりになり、緊急度の判断にも役立ちます。

診断機(OBD2)で原因を推測する方法

OBD2診断機を使用すると、車両のエンジンコンピュータから故障コード(DTC)を読み取ることができます。

このコードにより、センサーの異常や排気系・燃料系のトラブルなど、具体的な原因を推測することが可能です。

診断機が手元にない場合は、自動車整備工場やカー用品店で診断してもらうのがおすすめです。

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よくある“誤点灯”ケースと見分け方

警告灯が点いたからといって、必ずしも重大な故障とは限りません。

例えば、ガソリンキャップの締め忘れや一時的な電圧低下、気温変化によるセンサーの誤作動などが原因で一時的に点灯することがあります。

このようなケースでは、症状が一時的で、再始動後に消灯することが多いです。

点灯が繰り返す場合は、誤点灯ではなく本格的な故障の可能性が高いため注意が必要です。

エンジン警告灯:原因別の“緊急度”をわかりやすく分類

緊急度 主な症状・原因 走行可否 推奨対応
高(即停止レベル) 異音・振動・出力低下が顕著
オイル圧低下、冷却水不足
ターボや触媒の深刻なトラブル
×(自走不可) 安全な場所に停車後、レッカー搬送
中(早期点検が必要) O2センサー異常
排気系の軽度トラブル
軽微な電気系のエラー
△(短距離自走可) 短距離走行で整備工場へ、長距離走行は避ける
低(一時的・軽症) ガソリンキャップ閉め忘れ
バッテリー一時的電圧低下
気温変化によるセンサー誤作動
○(自走可) 点灯後に消灯する場合は様子見、繰り返す場合は点検

症状別に考えられる主な原因

警告灯症状

アイドリングが不安定・ふけ上がりが悪い場合

アイドリングが安定せず、エンジン回転が上下する、またはアクセルを踏んでもふけ上がりが悪い場合、燃料供給や点火系のトラブルが疑われます。

代表的な原因は、スロットルバルブの汚れ、点火プラグの劣化、イグニッションコイルの不良、燃料噴射装置の目詰まりなどです。

これらは比較的軽度でも、放置すると燃費悪化やエンジンの負担増につながります。

加速しない・出力低下がある場合

車が加速しない、坂道でパワーが出ない場合は、ターボチャージャーの不具合、排気系の詰まり、O2センサーやマスエアフローセンサーの異常、燃料ポンプの不調などが考えられます。この状態で無理に走行するとエンジンの熱負荷が増し、故障箇所を悪化させる可能性があります。

燃費が急激に悪化する場合

燃費が普段より大幅に悪化する場合は、燃料系や排気系のトラブルが関係していることが多いです。

燃料噴射の不具合、空気流量センサーの異常、触媒やEGRバルブの詰まりなどにより燃焼効率が下がり、燃費悪化や排ガスの増加につながります。

早期に点検・修理することで、無駄な燃料消費を防げます。

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異音が出る/振動が増える場合

エンジンから異音がしたり振動が増える場合、内部摩耗やベルト類の劣化、タイミングチェーンの緩み、マウントの劣化などが原因として考えられます。

異音や振動は故障の進行度を示す重要なサインであり、放置すると大きな部品損傷につながる可能性が高いです。

今すぐできる応急チェックと安全確保のポイント

安全な場所に停車した後の確認手順

エンジン警告灯が点灯したら、まずは路肩や駐車場など安全な場所に停車してください。

ハザードランプを点灯させ、車を完全に停止した後にエンジンを切ります。

周囲の交通状況を確認し、特に高速道路や狭い道路では、無理に停車せず次の出口や安全な広場まで移動することが重要です。

素人でも確認できる5つのポイント

停車後に簡単に確認できるポイントとして以下があります:
1. ガソリンキャップの閉め忘れ:ゆるんでいると警告灯が点く場合があります。
2. オイル量・水量の確認:液量不足は重大トラブルのサイン。
3. バッテリー端子の接続状態:緩みや腐食がないかチェック。
4. エンジンルームの異常音や煙の有無:異音や白煙が出ていれば走行は控える。
5. 目視でのベルトやホースの破損確認:明らかな損傷は無理に走行しない。

確認ポイント

危険な状態で絶対にやってはいけない行動

警告灯が点灯した状態で無理に高速走行したり、エンジンを全開にすることは避けてください。また、液量不足や異音がある状態でのエンジン再始動も危険です。誤った応急処置や走行は、エンジン内部の損傷や事故リスクを大きく高めます。安全確保を最優先に行動しましょう。

エンジン警告灯が点いた時の“走行可否”を判断する基準

走行してもよいケースの判断ポイント

警告灯が点灯しても、エンジン音や振動に異常がなく、アイドリングも安定している場合は短距離の自走が可能です。また、ガソリンキャップの閉め忘れや軽微なセンサー誤作動の場合は、走行に支障が出ることは少なく、整備工場まで移動して点検を受けることができます。ただし、長距離走行や高速走行は避けるのが無難です。

レッカー手配が必要なケース

エンジン音の異常、振動の増加、出力低下、異臭や白煙などが確認された場合は、自走せずにレッカーでの搬送が推奨されます。また、オイル圧低下や冷却水不足などの重大トラブルが疑われる場合も、無理に走行するとエンジン損傷が拡大するため、レッカー手配が安全です。

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走行を続けると故障が悪化しやすい理由

警告灯が点いた状態で走行を続けると、エンジン内部や周辺部品への負荷が増加し、修理費用が大幅に高くなるリスクがあります。

特に燃料噴射系や排気系、オイル系の異常を放置すると、エンジン焼き付きや触媒損傷など重大な故障につながる可能性があります。

早めの対応が経済的にも安全面でも重要です。

原因別の修理費用相場

センサー類(O2・水温・吸気系)の修理費

O2センサーや水温センサー、マスエアフローセンサーなどの交換は比較的軽度な修理に分類されます。

部品代はおおむね5,000~20,000円程度、工賃を含めても1~3万円程度で済むことが多いです。

センサー異常による警告灯点灯は早期に対処すれば、重大な故障に発展するリスクも低く抑えられます。

水温

点火系(プラグ・イグニッションコイル)の修理費

点火プラグやイグニッションコイルの交換は比較的簡単な作業で、部品代は1本あたり数千円~1万円程度。

全数交換しても工賃込みで1~5万円前後で済むケースが多いです。

アイドリング不安定や加速不良が主な症状の場合、この修理で改善することがあります。

燃料系(インジェクター・ポンプ)の修理費

燃料インジェクターや燃料ポンプの故障は、修理・交換費用がやや高額になりやすいです。

部品代は1~3万円程度、工賃込みで3~10万円前後が一般的です。燃費悪化や出力低下の原因となることが多く、早期対応が推奨されます。

ガス欠

排気・触媒(O2センサー・触媒)の修理費

触媒や排気系のO2センサー交換は、部品代が高額になることがあります。O2センサーは1~2万円前後、触媒本体は10万円以上かかる場合もあります。

排気系のトラブルを放置するとエンジン性能や燃費にも影響するため、警告灯が点いたら早めの診断が重要です。

エンジン本体トラブル時の高額修理費

エンジン内部の損傷やメタル摩耗、ピストン・シリンダー不良など本格的なトラブルは、修理費が非常に高額になる傾向があります。

フルオーバーホールやエンジン交換になる場合、50万~100万円以上かかることもあり、車両価値を超えるケースも少なくありません。こうした場合は、廃車や乗り換えも検討すべきです。

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修理費が高額になることが多い“古い車”の特徴

10年以上・10万km超えの車が故障しやすい理由

車両年式が10年以上、または走行距離が10万kmを超える車は、エンジンや周辺部品の摩耗が進んでおり、センサーやベルト、ポンプなどの消耗部品が同時期に劣化していることが多くあります。

そのため、軽微な修理でも連鎖的に他部品の交換が必要になることがあり、結果的に修理費用が高額になりやすいのです。

部品供給が終了しているケース

古い車はメーカーによっては部品供給が終了している場合があります。

特にエンジン本体や電子制御部品、触媒などの専用パーツは入手が困難になり、代替品を使用する場合は高額になることがあります。このため、修理に時間と費用がかかり、迅速な対応が難しいケースも多いです。

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修理より乗り換えを検討すべきポイント

修理費が車両価値を上回る場合や、部品入手が困難で修理に時間がかかる場合は、乗り換えを検討するのが現実的です。

特に10年以上経過した車や故障が重なりやすい車種は、修理より廃車や中古車購入のほうが費用対効果が高く、安全面でも安心です。

エンジン警告灯を“放置した場合”に起きる重大トラブル

エンジンの内部損傷リスク

警告灯を無視して走行を続けると、オイル不足や冷却不足による焼き付き、ピストンやバルブの摩耗など、エンジン内部の重大損傷が発生するリスクがあります。こうした損傷は修理費用が非常に高額になるだけでなく、車両の寿命自体を大きく縮める可能性があります。

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燃費悪化や排ガス装置の破損

排気センサーや触媒の不具合を放置すると、燃焼効率が低下し燃費が悪化します。また、触媒やEGRバルブなど排ガス装置の損傷が進むと、排ガス規制に適合しなくなり、車検に通らない場合もあります。長期放置は環境負荷の増加にもつながります。

最悪の場合は走行不能に

さらに放置を続けると、エンジンが動かなくなる、または過熱や内部破損により走行不能になる可能性があります。

この状態になると、レッカー搬送やエンジン全交換が必要となり、費用も大幅に増大します。警告灯点灯時は早期対応が最も安全かつ経済的です。

修理費が高額な場合は「廃車ひきとり110番」も選択肢に

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修理費>車の価値になるケースとは?

エンジンや排気系の重大トラブルで修理費用が車両の市場価値を上回る場合、修理するより手放したほうが経済的です。

特に10年以上経過した車や走行距離が多い車は、部品交換やオーバーホールの費用が高額になりやすく、このケースに該当しやすいです。

故障車・不動車でも値段が付く理由

「廃車ひきとり110番」では、故障車や不動車でもリサイクル資源や部品価値を評価して買取価格を付けることが可能です。

エンジンや電装系の状態にかかわらず、適切な査定により損を最小限に抑えられます。

レッカー費0円でお得に手放せるメリット

不動車や走行困難な車でも、レッカー費用が0円で自宅まで引き取り可能です。

そのため、高額な修理費や搬送費用を負担することなく、手間をかけずに車を処分できます。

経済的にも安全面でもメリットが大きく、特に古い車や故障車の所有者にとって有効な選択肢です。

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