1. お車ユーザーの豆知識

車のバッテリーはどうやって処分すればいい?タイミングや注意点も紹介

車のバッテリーはどうやって処分すればいい?タイミングや注意点も紹介

車のバッテリーは消耗品であり、定期的な交換が必要です。しかし、普通のごみと違って手軽に捨てられるものではなく、正しい方法で処分する必要があります。また、バッテリー交換のタイミングやその際の注意点についても知識を持っていくことが必要です。

車のバッテリーの寿命の目安は?

車のバッテリーの寿命の目安は?

そもそも、車のバッテリーはどれくらいの期間で寿命となるのでしょうか。実は、すべての車で共通というわけではなく、車の種類によっても大きく異なります。

一般的な車のバッテリーは2~5年

まず、一般的な車については2~5年が寿命の目安であるといわれています。かなり範囲が広いですが、これは乗り方によって寿命が大きく変わるということです。後述するバッテリー交換のタイミングの見極め方を参考に交換するようにしましょう。

アイドリングストップ搭載車は2~3年

これに対して、アイドリングストップ機能を搭載した車は短めの2~3年といわれています。アイドリングストップ車は、エンジン停止と再始動が頻繁に繰り返されるため、バッテリーに負荷がかかりやすいのが理由です。このため、アイドリングストップ機能を搭載した車のバッテリーのメーカー保証も1年半と短く設定されています。

ハイブリッド車は4~5年

ハイブリッド車のバッテリーには、エンジンを始動したりするためのバッテリーと、モーターを動かしたりするためのバッテリーの2種類が搭載されています。前者の一般的な寿命は長めの4~5年です。ただし、やはり乗り方によっても大きく変わります。後者は走行距離に応じて容量が減るため、走行距離を目安に交換するようにしましょう。

車のバッテリーを交換すべき5つのタイミング

車のバッテリーを交換すべき5つのタイミング

上で紹介したバッテリーの寿命はあくまで目安です。実際の寿命は車の乗り方によっても大きく変わりますので、バッテリーの状態を反映しやすい車の状態から判断するのが良いといえます。以下で紹介する5つの兆候に気づいたら、バッテリーの寿命が近づいたサインかもしれません。

1. エンジンがかかりにくい

車のエンジンは、バッテリーからの電流によってセルモーターが回転することで始動されます。このため、バッテリーが劣化し、寿命が近づくと、セルモーターの回転が弱まり、エンジンのかかりが悪かったり、エンジンをかけるときの音が弱かったりといった症状があらわれます。

2. ヘッドライトが暗い

車のヘッドライトもバッテリーによって駆動されるパーツの1つです。このため、バッテリーが劣化し寿命が近づくと、ヘッドライトが暗くなります。ただし、車の走行中はバッテリーが充電されるため、ヘッドライトが明るくなります。停車時にどれだけヘッドライトが明るいかで判断しましょう。また、LEDライトやHIDライトの場合は、バッテリーの状態に明るさが影響されにくいため、判断が難しいかもしれません。

3. バッテリーインジケータで要交換サイン

中にもないものもありますが、バッテリーには通常、一般の方でも状態を確認できるように「のぞき窓」のようなインジケーターといわれるものが上面についてます。窓が汚れている場合がほとんどなので、きれいな布でふきとるなどしてからチェックしてください。パターンは数種類ありますが、インジケーターの近くに、覗き込んだ時の色で「良好」「充電不足」「要交換」と判断できるように見本があるはずですので、「要交換」の色であれば交換しないといけないということになります。

4. バッテリーの電圧が低下

バッテリーの電圧は劣化とともに低下します。このため、検電テスターを使って計測すれば劣化の進み具合をチェックすることが可能です。バッテリーのプラス端子とマイナス端子に検電テスターをあて、12.5Vを下回っていたら交換の時期が来たといえるでしょう。

5. アイドリングストップ機能が動作しない

アイドリングストップ機能を搭載した車の場合、バッテリーが劣化して十分充電ができなくなると、アイドリングストップ機能が動作しなくなります。アイドリングストップ機能を有効にしているのに信号待ちや渋滞時にエンジンが止まらない場合は、バッテリーの劣化を疑ってみましょう。

確実な方法はバッテリーチェッカーや比重計で調べる

上記の方法でもあまりわからない場合は、バッテリーチェッカーや比重計を使って直接調べられます。ネットショップやカー用品店、ホームセンターで購入できるので、感覚ではなく目視で確認したいという場合はあると便利です。ただ、実際なかなかそこまではという方が多いと思います。

車のバッテリーの4つの処分方法とそのメリット/デメリット

車のバッテリーの4つの処分方法とそのメリット/デメリット

バッテリー交換時には、劣化したバッテリーを処分する必要があります。しかし、バッテリーは全国の自治体のごみ収集に出すことはできません。これは、バッテリー内の液体は希硫酸であり、誤って触れるとやけどや衣服が溶ける危険性があるためです。

燃えないゴミとして出してしまうと不法投棄とみなされますので、正しい方法で処分するようにしましょう。ここでは3つの方法をご紹介します。

1.販売店で下取り

一番楽なのはバッテリーの販売店で下取りしてもらうという方法です。新しいバッテリーへの交換と一緒に依頼すれば、値段はつかなくても無料で引き取ってくれることは多く、かつ交換作業も行ってくれるため、バッテリーの取り扱いに自信がない人にはうってつけのやり方といえそうです。

ただし、バッテリーを購入せずに販売店で処分だけ依頼する場合は有料であったり、そもそも引き取ってもらえなかったりするようです。事前に販売店へ確認をしておいたほうが良いでしょう。

2.資源回収業者

資源回収業者のなかには、車のバッテリーの回収に対応しているところもあります。出張回収の業者なら、重いバッテリーを自分で運ぶ必要がないので楽々です。また、複数のバッテリーを捨てたいときにも便利でしょう。

また、業者にもよりますが、持ち込みであれば相場次第で数百円で買い取ってもらうことも可能です。

3.自動車解体業者

自動車の解体業者であれば、基本的にすべての廃車からバッテリーを取り外しているので、持ち込んだ場合、引き取りや買取などしてもらえるかもしれません。

4.ガソリンスタンド

ガソリンスタンドでも、車のバッテリーを処分してもらえます。ただし全てのガソリンスタンドで、バッテリーを回収してくれるわけではありません。

店員が不在である(または人数が少ない)場合は、バッテリーを持ち込んでもガソリンスタンドで回収してくれないケースもあるでしょう。ただしこのようなケースに含まれない場合、ほとんどのガソリンスタンドがバッテリーを回収しています。

回収にかかる費用は店舗によって異なりますが、無料から数百円程度で回収してもらえることが一般的なようです。お近くのガソリンスタンドに問い合わせてみることをおすすめします。

バッテリーの処分費用とは?バッテリーの処分費用とは?

車の販売店やカー用品専門店などで車の下取りをする場合、基本的には無料でバッテリーを処分できます。ただし、車を購入した際に利用したお店ではなく、別の店でバッテリーを回収してもらう場合は、費用が発生します。

店舗によって費用に差がありますが、500〜1,000円程度であるのが一般的なようです。

また業者に処分を依頼する場合、バッテリーの大きさによって約500〜1,500円程度の費用が発生することもあるようです。ただし業者によっては回収費用の他に、出張費も上乗せされるケースがあります。

さらにバッテリーの状態によっては、別途追加料金が生じることもあるため、注意しましょう。

バッテリーにまつわる事前の対策とは?

バッテリーにまつわる事前の対策とは?

バッテリーのトラブルに遭遇する前に、事前の対策を行わなければなりません。本章では、バッテリーにまつわる事前の対策として、液漏れ対策とショート対策について解説していきます。

液漏れ対策としては、バッテリー液を入れ過ぎないこと。ショート対策は、定期的にバッテリー端子を清掃するといったものを紹介します。

液漏れ対策

まずは液漏れ対策の方法について解説します。バッテリーを廃棄する際には、液漏れ対策のために取り扱いに注意しましょう。バッテリー液に触れると、皮膚や目にダメージを与える危険性があるため、くれぐれもバッテリーに強い衝撃を与えないようにしてください。

また、バッテリーを持ち運ぶ際には、握りしめたり振り回したりすることは避け、専用の袋や容器に入れて持ち運んでください。さらにバッテリーを廃棄する際には、指定された方法に従って処分しなければなりません。地域によって廃棄方法が異なる場合があるため、お住まいの地域がどのようなルールになっているのか、事前に確認することをおすすめします。

ショート対策

使い終わったバッテリーでも、金属類がバッテリー端子に接触するとショートして火災の危険があります。このような事態は、運搬する際はバッテリー端子に絶縁テープを巻くことで防止できます。

また前述したようにバッテリーを持ち運ぶ際には、専用の袋や容器に入れて運搬することが望ましいです。

バッテリーはちょっとした不注意で、大きな事故を招くことがあります。通常の可燃ごみと同様に考えず、しっかりと対策を行いましょう。もちろん自分自身が怪我をしないことはもちろんですが、回収する業者を危険に晒すことがないよう配慮したいですね。

回収業者に依頼するとコスパはいいの?

回収業者に依頼するとコスパはいいの?バッテリーの廃棄に関しては、回収業者に依頼することがコストパフォーマンスがよいとされています。回収業者は大量に廃棄物を処理できるだけでなく、バッテリーに含まれる鉛や酸をリサイクルできます。

そのため廃棄処分費用も安く抑えられるケースが多いようです。また回収業者に依頼することで、自分で処分する手間や時間を省くこともできるでしょう。業者選びの際にはコストだけでなく、業者の信頼性や法令遵守の状況なども確認することが大切です。回収業者を活用することで、地球環境に配慮した廃棄物処理を行えます。

回収業者のコストパフォーマンス

不要になったバッテリーを回収業者に依頼することで、ただ廃棄するだけでなくリサイクルもできます。鉛は1kgあたり数百円の値がつくため、買値が付く場合もあるでしょう。もしも買値が付かなくても、無料で引き取ってもらえるかもしれません。

新品のバッテリーを購入する場合、原則的には廃バッテリー1台につき1台を交換する必要があります。数台ある場合は有料になったり、処分を断られたりするリスクもあるかもしれません。しかし回収業者であれば、数量に関係なく回収してくれます。回収業者を利用することで、リサイクルに貢献しながらコストも抑えられます。

具体的な活用方法とは

廃品の回収に特化した業者に依頼すれば、バッテリー以外の廃品も一緒に回収してもらえます。大掃除の際にまとめて処分する際は、ぜひ活用したいところです。

回収業者へ依頼する際は手続きも簡単で、電話やFAXで依頼すると業者が自宅まで訪問し、バッテリーを処分してくれます。業者のなかには、即日対応してくれるところもあるため、急いで処分したい場合にも便利です。

またバッテリーは1つあたり8kg前後あり、持ち運ぶのは困難です。回収業者に依頼することで、自宅まで取りに来てもらえます。回収した廃バッテリーには鉛が含まれており、1kgあたりに値段がつくこともあるため、他の方法よりもメリットが大きいでしょう。

業者選びの注意点

回収業者には悪質な業者も存在します。たとえば無料で引き取ると謳いながら、回収後に理由をつけて請求金額を変更する場合があります。また回収された廃バッテリーが業者によって不法投棄されてしまうと、依頼主にも責任が生じるため注意してください。

依頼主が「排出者責任」という法律によって処罰されることがあるため注意してください。また個人から家庭の廃品を回収し、買取を行う場合には、二つの許可が必要です。一つは市区町村が発行する「一般廃棄物処理業許可」、もう一つは都道府県の公安委員会が発行する「古物商許可」です。

バッテリー処分時の3つの注意点

バッテリー処分時の3つの注意点

バッテリーは取り扱いを間違うと非常に危険なものです。処分や交換を行う際は細心の注意を払うようにしましょう。ここでは特に注意したい3点をご紹介します。

1. 火気厳禁

車のバッテリーは鉛と希硫酸の化学反応によって発電を行いますが、その際に微量の水素ガスが発生します。水素ガスは爆発を起こす危険性があるため、火気は絶対に厳禁です。

この化学反応は車からバッテリーを取り外しても起こり続けるため、外したからといって安心しないようにしましょう。火気が発生しそうなところには決して置かないよう、注意が必要です。

2. 絶縁処理を行う

車のバッテリーは、劣化しても、車から取り外しても、発電する力はある程度残っています。このため、たまたま何かの拍子で金属がプラス端子とマイナス端子がつながる形で接触すると、ショートしたり火災を起こしたりするかもしれません。取り外したバッテリーの端子には必ず絶縁テープなどを巻いて絶縁処理を行っておきましょう。

3. 分解は行わない

このような方はいないとは思いますが、バッテリーは重くて大きいので、ひょっとしたら分解して中身を捨てて、燃えるゴミで捨てようと思う方もいるかもしれませんが、大変危険な作業ですのでやめましょう。希硫酸によるやけどや失明、ショートによる爆発の危険性があります。

また、たとえ本体が解体できてもバッテリーに含まれる鉛は自治体で回収してくれず、専門の業者に依頼する必要がある廃棄物です。もちろん自然に投棄するなどはもってのほかです。素直に正しい方法でバッテリーを処分するのがおすすめといえます。

車のバッテリー処分にまつわるQ&A

車のバッテリー処分にまつわるQ&A

本章では、車のバッテリー処分にまつわる疑問にお答えします。自分でバッテリーを交換した場合、不要となったバッテリーはどうすればよいのか、また、廃バッテリーを処分するタイミングはいつが適切なのかといった2点を解説します。

車のバッテリーに関する「ちょっと気になる」という疑問も、本章で解消できるため、ぜひ参考にしてください。

セルフで交換したバッテリーはどう処分する?

新しい交換用バッテリーを、通販やカー用品店で購入し、自ら交換作業を終えた場合、使用していたバッテリーをどう処分するのか困ってしまいますよね。

ここまでで解説したように、廃バッテリーの処分については、不用品の回収業者に依頼可能です。業者を利用することで、回収された廃バッテリーが再利用可能な部品に分けてリサイクルされます。

回収業者はバッテリーを引き取ると、一旦分別し、再利用可能な部品を取り出します。その後リサイクル工場へと送り、新しい資源となるのです。

バッテリーのリサイクルは環境保護の観点から非常に重要な作業であり、適切な方法で処分されることで、環境への悪影響を最小限に抑えられます。

処分するタイミングは?

バッテリーを処分する適切なタイミングも悩みどころかもしれません。バッテリーの寿命は使用状況によって異なるため、交換時期が処分のタイミングとなるケースがほとんどです。とはいっても、おおよその寿命はあります。

バッテリーの寿命は2〜3年とされていますが、実際にはこれより短くなるケースも多くあります。特にバッテリー上がりを起こすことで、本体の劣化が進み、交換が必要となるかもしれません。

もちろんバッテリーを交換したら、古いバッテリーを適切に処分することが必要です。通販やカー用品店で交換用のバッテリーを購入し、交換後の廃バッテリーは回収業者に依頼するといった方法がおすすめ。回収したバッテリーは再利用可能な部材に分解してリサイクルされます。

正しいタイミング、正しい方法でバッテリーを処分しよう

正しいタイミング、正しい方法でバッテリーを処分しよう

この記事を通して正しいバッテリーの交換のタイミングや処分の方法が理解できたかと思います。もし、車ごとバッテリーを処分することを考えているなら、廃車引き取り業者へご相談ください

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