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ハイブリッド車の税金は?ガソリン車との違いやメリットを解説!

ハイブリッド車

車を維持する際、税金は大きな負担となります。では2つ以上の動力源をもつ「ハイブリッド車」の税金は、一体どのくらいなのでしょうか。本記事では、ハイブリッド車にすることで利用できる減税制度をはじめ、ガソリン車との比較やメリットを解説します。

ハイブリッド車ってどんな車?

近年、電気自動車などと同じく注目されている「ハイブリッド車」。ハイブリッドとは「組み合わせる」という意味をもつ言葉です。つまりハイブリッド車とは、組み合わせによってできた車だと分かります。では具体的に、何と何を組み合わせて、ハイブリッド車はできるのでしょうか?本章では、ハイブリッド車の仕組みや特徴について解説します。

2つ以上の動力源をもつ「ハイブリッド車」

2つ以上のものを組み合わせることを、ハイブリッドと言います。そして車の場合は、動力源を複数持つことによって、ハイブリッド車が出来上がります。最も一般的な車両ではガソリンと電気、2つの動力源を持っています。

ガソリンと電気を使い分けることで、走行コストを抑えたり、環境への配慮をしたりできるものがハイブリッド車です。またハイブリッド車には、購入することで減税制度を活用できる、静かに走行ができるなどの魅力もあります。ではハイブリッド車には、どのような特徴があるのでしょう。次項で解説します。

ハイブリッド車の特徴は?

一般的なハイブリッド車は、ガソリンと電気、2つの動力源を切り替えながら走行しています。例えば、速度が遅いときは電気を使ったモーターが稼働し、燃費効率の良い速度になった場合はガソリンで動くように切り替わります。

ガソリン車は、速度が落ちるほど燃費が悪くなるといった欠点があります。他の動力源をもつことで、デメリットをカバーできるということです。また燃費効率が上がることによって、排気ガスやCO2の量を抑える効果も期待できるでしょう。ガソリンと電気の「組み合わせ」によって、より効率的な走行が可能となるのです。

ハイブリッド車の自動車税

ハイブリッド車を購入することで、税金周りがとてもお得になることをご存じでしょうか。

具体的には、13年を超えると自動車税は割高になるとされていますが、ハイブリッド車は重課対象外であること。さらに環境性能割やグリーン化特例が適用されるなどです。

それぞれの詳細について、以下で解説していきます。自動車の維持費を減らしたいと考える方は、参考にしてみてください。

13年経過しても増税されない

基本的に、自動車税は新車登録から13年が経過すると、重課の対象となってしまいます。しかし、ハイブリッド車であればこの心配はありません。これは13年以上が経過しても、ハイブリッド車は重課の対象にはならないためです。

ハイブリッド車のみならず、電気自動車やメタノール自動車、天然ガス自動車などもこの対象からは除外されています。

環境性能割でお得になる

2019年に自動車取得税が廃止されました。その代わりに導入されたのが、この「環境性能割」です。これは自動車を取得した時点で課される税金ですが、その税率は燃費性能によって変動します。つまり低燃費な車両ほど、税の負担が軽減されるといった仕組みになったということです。

ガソリンと電気を動力源とするハイブリッド車の場合、2021年12月31日の税率は、非課税〜2%とされています。また税率は、自家用車か営業車かによっても異なります。ハイブリッド車を購入した場合の税率は、以下の一覧を参考にしてください。

条件 自家用車 営業車
令和12年度燃費基準85%達成
令和2年度燃費基準達成
非課税 非課税
令和12年度燃費基準75%達成
令和2年度燃費基準達成
1% 非課税
令和12年度燃費基準65%達成
令和2年度燃費基準達成
2% 0.5%
令和12年度燃費基準60%達成
令和2年度燃費基準達成
2% 1%
上記以外 3% 2%

なお、上記の条件は、全て「平成30年排出ガス基準50%低減または、平成17年排出ガス基準75%低減」という条件をクリアしていることが前提となります。

グリーン化特例が適用される

ハイブリッド車の場合「グリーン化特例」も適用されます。これは地球温暖化対策(環境保護)を目的に定められた特例であり、対象となる車両の自動車税が軽減されます。対象車は以下の4つです。

  • プラグインハイブリッド車
  • 電気自動車
  • 燃料電池自動車
  • 天然ガス自動車(平成21年排出ガス規制NOx10%以上低減又は平成30年排出ガス規制適合)

上記に該当する車両は、自動車税が50〜75%軽減されます。もちろん、ガソリンと電気を組み合わせたハイブリッド車も、この特例の対象となります。

ガソリン車との税負担の違い

いくらハイブリッド車は税負担が軽くなると言われても、ガソリン車と比較してみなければ、どのくらいお得になるのか分かりにくいでしょう。

そこで本章では、ガソリン車とハイブリッド車、それぞれの税負担を解説します。両者を比較することで、ハイブリッド車が環境に優しいだけでなく、お財布にも優しい車であることがお分かりいただけるでしょう。

ガソリン車の税負担

まずはガソリン車の税負担について、解説します。税金は車に乗った年数や排気量によって異なるため、今回は総排気量が2,000ccの乗用車を20年間使うものとして、税負担の例を説明します。

まずガソリン車の場合、購入から13年までと、13年目以降とでは税金が異なります。両者を合わせた具体的な金額は、以下の通りです。

新車登録から13年未満 新車登録から13年目以降 総額
39,500(年間)×12(年)
=474,000円
45,400(年間)×8(年)
=363,200円
837,200円

現行の税額などが変わらないとして、ガソリン車の場合、20年間で支払う税金は、総額83万円以上であることが分かりました。

ハイブリッド車の税負担

ではハイブリッド車の場合の税金はいくらほどなのでしょうか?こちらもガソリン車と条件を揃えるため、総排気量2,000ccの乗用車であることを前提とします。具体的な税金の額は、以下の表を確認してください。

新車登録から13年未満 新車登録から13年目以降 総額
39,500(年間)×12(年)
=474,000円
39,500(年間)×8(年)
=316,000円
790,000円

ハイブリッド車を20年間乗った場合、税金の総額は79万円でした。13年経過後に重課の対象とならないだけでガソリン車よりも、4万円以上もお得になることが分かりました。

ハイブリッド車に関するQ&A

燃費効率の良いハイブリッド車ですが、まだまだ公道で見かけるのはガソリン車が多いですよね。周囲にハイブリッド車を所有していれば良いですが、まだあまり普及していないことを考えると「ちょっとした疑問」も簡単には解消できないでしょう。そこで最後となりますが、本章ではハイブリッド車にまつわる、細かな疑問にお答えしていきます。

そこで最後となりますが、本章ではハイブリッド車にまつわる、細かな疑問にお答えしていきます。

ガソリン車との損益分岐点は?

ハイブリッド車は、燃費効率の良い車両ですが、本体価格が同クラスの車格で比較した場合、ガソリン車よりも割高となります。相場価格から見た両者の差は、20万円以上です。

そこで気になるのが「どのタイミングで、ガソリン車よりもお得になるのか」という点ですよね。ガソリン車とハイブリッド車の損益分岐点について解説します。損益分岐点を左右する要素は「燃費」「税金」「買取価格」の3つです。

燃費だけでガソリンよりお得になるためには、20万キロ以上走らなければならず、あまり現実的ではないでしょう。また税金についても、10万円を埋められるほどの違いはありません。

最後の買取価格はどうでしょう?実は、ハイブリッド車の買取価格が高い傾向にあります。詳しくは後ほど解説しますが、それによって損益岐点は超えることができるかもしれません。

エコカー減税は中古車も対象になる?

環境に配慮した自動車に適用される「エコカー減税」。自動車税や自動車重量税の負担が軽減されるので、ぜひ活用したいところですよね。しかしここで気になるのは、中古車にもエコカー減税は適用されるのか、という点です。

結論からいえば、適用されます。エコカー減税は新車・中古車に関係なく、適用される制度です。しかし中古車の場合、適用されるのは比較的新しいモデルのみという、条件があるので注意してください。

ハイブリッド車のほうが、買取価格が良いって本当?

先ほども説明したように、ハイブリッド車は買取価格が高い傾向にあります。ではガソリン車と比べて、どのくらい高いのでしょうか?

弊社でガソリン車とハイブリッド車、同年式、同走行距離でオークション相場を確認したところ、後者の方が15万円平均落札相場が高いこと分かりました(※)。つまり、買取価格が良いというのは「本当」だということです。

※比較諸条件

  • フィット対フィットハイブリッド
  • 平成23年~平成25年
  • 走行距離 50,000~100,000km

税金の負担を軽くするならハイブリッド車がおすすめ

ハイブリッド車の税金について解説しました。車の維持費として、比較的大きな割合を占める「税金」。この負担が軽くなることで、自動車の維持費を大きく節約できます。

もちろん税金だけでなく、燃費のよさもハイブリッド車の強みです。「ハイブリッド車にしようか悩んでいる」という方は、本記事を参考に、ぜひ前向きに検討してみてください。

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