1. 車のドア開閉時の異音、その正体は?音の種類で原因を診断
「車に乗ろうとしたら、ドアから変な音がする…」
毎日使う車のドアから異音が聞こえると、故障の前兆ではないかと不安になりますよね。
実は、ドアから聞こえる異音は「どのような音が聞こえるか」によって、原因となっている部品や緊急度が大きく異なります。
まずは、ご自身の愛車で鳴っている音がどれに当てはまるかチェックしてみましょう。

1.1 「キーキー」「ギシギシ」等の金属音は『グリス切れ』
ドアを開け閉めするたびに、黒板を爪で引っ掻いたような高い音や、古びた門扉のような音がする場合、その原因の多くは「グリス(潤滑油)切れ」です。
ドアと車体をつないでいる蝶番(ちょうつがい)の役割をする部品を「ドアヒンジ」と呼びます。
新車時にはここに十分なグリスが塗られていますが、経年劣化や雨風、洗車などによって油分が徐々に失われると、金属同士が直接こすれ合って「キーキー」「ギー」という摩擦音を発します。
✅ このケースの特徴
- 比較的高い音(金属音)がする
- ドアの動きが以前より少し重く感じる
- 雨の日や洗車後に音が大きくなることがある
この段階であれば、部品自体は壊れていないことが多く、適切な注油(グリスアップ)だけで解消できる可能性が高いです。
1.2 「バキッ」「ガキン」という衝撃音は『ドアチェッカーの故障』
ドアを開けていくと、特定の角度で「バキッ!」「ガキン!」という何かが折れたような大きな音がする場合、「ドアチェッカー(チェックリンク)」という部品の故障が疑われます。
ドアチェッカーとは、ドアヒンジの間にある「バー(棒)」のような部品で、ドアが開きすぎないように制御したり、半開き状態で固定したりする役割を持っています。
長年の使用でこの部品の内部が破損したり、固定しているボルトが緩んでガタついたりすると、開閉の途中で引っかかりが生じ、大きな衝撃音が発生します。
この音は「部品の破損」のサインです。
注油だけでは直らないことが多く、部品交換が必要になるケースが一般的です。
1.3 「ギギー」と何かが擦れる音は『ドアヒンジの歪み・干渉』
ドアを開閉する際に、重低音で「ギギギ…」「ガリガリ」と何かが削れるような音がする場合、ドア自体が傾いてボディ(フェンダー等)と接触している可能性があります。
これは「ドア落ち」とも呼ばれる現象です。
長く車を使っていると、重たいドアを支えているヒンジが重力に負けて歪んでしまい、ドアの位置がわずかに下がってしまうことがあります。
その結果、ドアの端がボディの金属部分と直接こすれ合い、ひどい異音を発生させます。
放置すると塗装が剥げてサビの原因になるだけでなく、ドアが閉まらなくなる恐れもあるため、早急に修理工場での調整が必要です。
1.4 走行中の「カタカタ」「ヒューヒュー」は『ウェザーストリップの劣化』
開閉時ではなく、走行中にドア付近から音が聞こえる場合は、部品の故障ではなくゴムパッキンの劣化が原因かもしれません。
ドアの枠には、雨や風の侵入を防ぐためのゴム(ウェザーストリップ)が取り付けられています。
このゴムが潰れたりボロボロになったりすると、ドアと車体の間に隙間ができ、走行中に以下のような音が発生します。
- 「ヒューヒュー」「ザワザワ」:隙間風が入り込む風切り音
- 「カタカタ」「コトコト」:ドアの密着が弱まり、振動で揺れている音
この場合も注油などでは改善しないため、ゴム部品の交換が必要になります。

2. 自分でできる!ドアの異音を解消するメンテナンス方法
異音の原因が「グリス切れ」や「ボルトの緩み」である場合、わざわざ修理工場に持ち込まなくても、自分(DIY)で簡単に直せることがあります。
ここでは、異音解消の基本であるグリスアップの手順と、正しいケミカルの選び方について解説します。
2.1 基本は「グリスアップ」!注油すべき場所と手順
「キーキー」「ギシギシ」という金属音のほとんどは、可動部の油分不足です。
以下の手順で、新しいグリス(潤滑剤)を補充しましょう。
【用意するもの】
- 車用のグリススプレー(または潤滑スプレー)
- キッチンペーパーやウエス(古布)
- パーツクリーナー(あれば便利)
【作業手順】
- 古い汚れを拭き取る
ドアヒンジ(蝶番)やドアチェッカー(棒状の部品)には、古くなって固まったグリスや砂埃が付着しています。
そのまま上からスプレーしても浸透しないため、まずはウエス等で汚れたグリスをしっかり拭き取ります。 - 可動部にスプレーする
ヒンジの「軸(回転する部分)」の隙間や、ドアチェッカーのローラー部分・棒の表面にグリスをスプレーします。
周囲に飛び散らないよう、ノズルを使ってピンポイントで塗布するのがコツです。 - ドアを開閉してなじませる
スプレーしただけでは奥まで浸透しません。
ドアを何度か「全開⇔全閉」と動かして、グリスを部品の内部に行き渡らせます。音が消えれば作業完了です。
2.2 5-56はNG?車用のおすすめ潤滑剤・グリスの選び方
潤滑スプレーといえば「KURE 5-56」が有名ですが、車のドアヒンジに使う場合は注意が必要です。
一般的な浸透潤滑剤(赤い缶の5-56など)は、油の粘度が非常に低くサラサラしています。
一時的に音は消えますが、雨や洗車ですぐに流れ落ちてしまい、効果が長持ちしません。
また、強い浸透力によって、元々塗られていた「硬いグリス」まで溶かして洗い流してしまい、かえって油切れを早めるリスクもあります。
ドアの異音対策には、雨に強く、粘り気のある以下のタイプを選びましょう。
- グリススプレー(ホワイトグリス等)
【推奨】粘度が高く、長期間定着します。ドアヒンジには最適です。 - シリコンスプレー
ゴムやプラスチックを傷めないため、ウェザーストリップ付近やドアノブの異音にも使えます。ただし耐久性はグリスに劣ります。 - 高耐久・高粘着タイプの潤滑剤
「スーパー5-56」など、車用に耐久性を高めた製品であれば問題ありません。
2.3 ボルトの緩みをチェックして「増し締め」する
「カチッ」「コトッ」という小さな音がする場合、ドアヒンジやドアチェッカーを固定しているボルトが緩んでいる可能性があります。
特にドアチェッカーのボルトは、開閉の衝撃で緩みやすい箇所です。
目視でボルトが浮いていないか確認し、手で揺らしてみてガタつくようであれば、スパナやレンチを使って軽く「増し締め(右回し)」を行いましょう。
※締めすぎるとねじ山を潰してしまうため、グッと手応えがある程度で止めるのがポイントです。
3. 自分で直せない場合は修理へ!部品交換の費用相場
グリスアップをしても異音が消えない場合、または「バキッ」という破損音がする場合は、部品そのものが寿命を迎えています。
この場合は部品交換やプロによる調整が必要です。修理にかかる費用の目安を見ていきましょう。
※費用は車種や工場の工賃レートにより変動します。あくまで目安として参考にしてください。
3.1 ドアチェッカー(チェックリンク)の交換費用
「バキバキ音」の主原因であるドアチェッカーは、ドアの内張りを剥がして交換する必要があります。
比較的安価な修理ですが、内張りの脱着作業があるため工賃が発生します。
| 内訳 | 費用の目安 |
|---|---|
| 部品代 | 3,000円 〜 5,000円 |
| 交換工賃 | 4,000円 〜 8,000円 |
| 総額 | 7,000円 〜 13,000円(1箇所あたり) |
左右のドア同時に交換する場合は、工賃が少し割安になることもあります。
3.2 ドアヒンジの交換・建付け調整の費用
ドアが下がってボディと擦れている場合(ドア落ち)は、ヒンジの調整または交換が必要です。
作業の難易度が高いため、ドアチェッカーよりも高額になる傾向があります。
① 建付け調整のみで直る場合
部品交換をせず、ボルトを緩めて位置を微調整する作業です。
費用目安:3,000円 〜 6,000円程度
② ヒンジの交換が必要な場合
ヒンジが金属疲労で変形している場合は交換が必要です。重いドアを支えながらの作業となるため、工賃が高くなります。
また、新品のヒンジは塗装されていない状態で供給されることが多く、別途「塗装費用」がかかるケースがあります。
- 部品代(上下):5,000円 〜 10,000円
- 交換工賃+塗装費:20,000円 〜 40,000円
- 総額目安:2.5万円 〜 5万円程度
3.3 修理はどこに頼む?ディーラー・整備工場の違い
ドアの異音修理は、依頼先によってコストや対応が異なります。

ディーラー
安心感重視の方におすすめ。
確実に純正新品パーツで修理してくれますが、工賃設定が高めで、値引きや中古パーツの使用は基本的にできません。また、混雑時は予約から作業まで日数がかかることがあります。
整備工場・板金塗装工場
費用を抑えたい方におすすめ。
「町の車屋さん」です。特に板金工場はドアの建付け調整(チリ合わせ)のプロフェッショナルです。
「調整だけでなんとかしてほしい」「中古部品を使って安く直したい」といった柔軟な相談にも乗ってくれることが多いです。
オートバックスなどのカー用品店では、グリスアップ程度なら対応してくれますが、内張りを剥がすような本格的な修理や板金作業は受け付けていない(または外注になる)ケースが多いため、事前に電話で確認することをおすすめします。
4. ドアの異音を放置するとどうなる?意外なリスク
「ただ音がうるさいだけだから、もう少し様子を見よう」
そう考えて修理を先延ばしにするのは危険です。ドアの異音は、車からの「SOSサイン」。
放置し続けると、最初は数百円のグリス代で済んだはずが、数万円の修理費用に膨れ上がってしまうこともあります。
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4.1 ドアが閉まらなくなる・最悪の場合は脱落の危険も
最も怖いトラブルは、「ドアが閉まらなくなる」ことです。
ドアチェッカーの異音(バキバキ音)を放置して使い続けると、最終的に部品が完全に破断してしまいます。
折れた部品がドアの内部で噛み込んでしまうと、ドアが半開きの状態で動かなくなったり、逆に勝手に閉まって挟まれたりする事故につながります。
また、ヒンジの劣化(キーキー音)を放置して摩耗が進むと、ドアを支える軸が痩せてガタガタになります。
最悪の場合、走行中にドアがガタついたり、ドア自体の重みを支えきれずに大きく垂れ下がって(脱落しかけて)、ロックがかからなくなる恐れもあります。
4.2 ボディに傷がつき、サビの原因になる
ドアの位置がズレてボディと干渉している場合(ギギギ音)は、開閉するたびに車の塗装を削り取っている状態です。
塗装が剥げた金属部分は、雨に濡れるとすぐに「サビ(錆)」が発生します。
一度サビが発生すると、塗装の下で周囲に広がっていき、ボディに穴を空けてしまいます。
ここまで行くと、単なる部品交換では直らず、板金塗装(再塗装)が必要となり、修理費用も数万円〜10万円コースになってしまいます。
ドアの干渉による傷やサビ、開閉不良は、将来車を売る際の「買取査定」でも大きなマイナスポイントになります。
資産価値を守るためにも、異音の段階で対処することが重要です。

5. まとめ:異音は車の悲鳴!早めの注油と点検でトラブルを防ごう
車のドアから聞こえる異音について、原因と対策を解説しました。
- 「キーキー」音:グリス切れのサイン。高粘着グリスを注油すれば直る可能性大。
- 「バキッ」音:ドアチェッカーの破損。部品交換が必要。
- 「ギギー」音:ドアの位置ズレ(ドア落ち)。プロによる調整が必要。
異音は、人間で言えば「関節痛」のようなものです。
初期段階であれば、市販のグリススプレー1本で完治することも多いですが、無理をして使い続けると骨(部品本体)が折れてしまいます。
「おかしいな?」と思ったら、まずは洗車のついでにグリスアップを。
それでも直らない場合や、自分で判断できない異音については、早めに整備工場やディーラーに相談して、安全で快適なカーライフを取り戻しましょう。
6. 修理費が高額なら「乗り換え」も賢い選択肢
「ドアの修理だけで数万円もかかるの?」
「直しても、またすぐに他の場所が壊れるんじゃないか…」
もし修理見積もりが予想以上に高額だった場合、あるいは車検の時期が近い場合は、無理に修理せず「車を乗り換える」というのも一つの賢い選択肢です。
古い車は「ドア」以外も寿命が近いサインかも?
ドアのヒンジが摩耗したり、ボディが歪んで干渉したりする症状は、それだけ長く車を使い込んできた証拠でもあります。
ドア周りにガタが来ている車は、エンジンやエアコン、足回りなど、他の重要部品も同じように劣化が進んでいる可能性が高いです。
今回の修理代を払って直しても、数ヶ月後にまた別の故障で修理代がかかってしまっては、維持費ばかりが膨らんでしまいます。
「修理代」と「今の車の価値」を天秤にかけて、損をしない判断をしましょう。
異音のある車・故障車でも「廃車ひきとり110番」なら買取可能!
「でも、ドアから変な音がするようなボロボロの車なんて、下取りに出しても値段がつかないんじゃ…」
そう諦める前に、ぜひ「廃車ひきとり110番」にご相談ください!
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