1. お車ユーザーの豆知識

ピラーの傷、どう直す?自分でできる修理とプロに任せる方法

車ピラー

初めに

ピラーの傷

ピラーに傷がつく原因とは?

車のピラーは、ドアの間にある柱部分やフロント・リアの柱として車体を支える重要な部分です。そのため、普段の乗り降りや荷物の出し入れ、駐車時の接触などで知らず知らずのうちに傷がつきやすい場所でもあります。

主な原因としては以下のようなものがあります。

  • ドアの開閉時にアクセサリーや鍵、バッグが接触する
  • 駐車場で隣の車や柱に接触して擦れる
  • 子供やペットが触れたり、物をぶつけてしまう
  • 日常の洗車や拭き取りで軽く擦ってしまう

特に、ピラーの表面は塗装やクリア層が薄く、ちょっとした衝撃や摩擦でも小さな傷が残りやすいという特徴があります。また、素材によっても傷のつきやすさは異なり、金属やプラスチック部分では目立ち方が変わることもあります。

傷を放置するとどうなるのか

車ピラー

ピラーの傷は、見た目の問題だけでなく、放置することで将来的に車の価値に影響する可能性があります。軽い傷であればすぐには大きな問題にならない場合もありますが、放置することで次のようなリスクがあります。

リスク 詳細
錆や腐食の発生 塗装が剥がれた部分から水分が入り、鉄製ピラーの場合は錆が広がる可能性がある
見た目の悪化 傷が深くなると光の反射で目立ちやすくなり、車全体の印象を損なう
査定・買取価格への影響 中古車として売る際に傷の程度が減点対象となり、査定額が下がることがある

また、傷が深くなると自分で直すのが難しくなり、修理費用が高くなる傾向があります。そのため、早めに対処することが、費用や手間の面でも重要です。

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車のピラー傷を自分で修理する方法

軽い傷向けDIY修理

車のピラーにできた軽い擦り傷や小さな線状の傷であれば、専門業者に頼まずに自分で修理することも可能です。最も手軽な方法はタッチペンやコンパウンドを使った補修です。タッチペンは傷の色に合わせて塗るだけで目立たなくなりますが、深さのある傷には不向きです。

コンパウンドを使った研磨では、細かい傷の表面を削り取り、塗装面を滑らかにすることができます。ただし、力加減や研磨の順序を誤ると周囲の塗装まで傷めてしまう可能性があるため、慎重に作業する必要があります。

深い傷・塗装が必要な場合

傷が深く、塗装の下地まで達している場合は、DIYでの簡単な補修では目立たなくするのが難しくなります。この場合は部分塗装やパテ埋めが必要です。手順としては、まず傷の周囲を研磨して凹凸を整え、パテで凹みを埋めた後にサーフェイサーで下地を作ります。最後に車体色の塗装を行い、クリア塗装で仕上げます。

深い傷は乾燥や塗装の重ね塗りの時間を含めると、DIYでも半日〜1日程度はかかることが多く、仕上がりに自信がない場合はプロに任せるほうが安心です。

うまく仕上げるためのコツ

DIY修理で重要なのは「丁寧さ」と「順序」です。まず、傷の周囲をきれいに洗浄して油分や汚れを取り除くことが大前提です。その後、研磨→パテ→下地塗装→本塗装→クリア塗装の順で進めることで、仕上がりが自然になります。

また、光の当たり方で傷が目立ちやすいことを意識して作業するのもコツです。室内の均一な光では見えにくい傷も、自然光の下で確認すると不自然な凹凸や色ムラに気付きやすくなります。

傷修復

よくある自動車用補修キットのレビュー

市販の自動車用補修キットには、タッチペンタイプ、研磨コンパウンド付き、パテ入りセットなどがあります。用途や傷の深さに合わせて選ぶことが重要です。

キットタイプ 特徴 おすすめの傷タイプ
タッチペン 簡単に塗るだけで目立たなくなる。色選びが重要。 浅い擦り傷、小さな線状の傷
コンパウンド付きセット 研磨と磨きで傷を目立たなくする。作業に手間がかかる。 浅い傷〜中程度の擦り傷
パテ・塗装セット 凹みや深い傷の補修に使用。乾燥時間や仕上げの技術が必要。 深い傷、塗装下地まで達した傷

これらのキットは、用途に応じて正しく使えばDIYでもかなり目立たなくできます。ただし、深い傷や色合わせが難しい場合は、仕上がりのクオリティを重視してプロに依頼する選択肢も検討してください。

修理にかかる費用と時間の目安

自分で修理する場合

軽いピラーの傷であれば、自分でDIY修理を行うことが可能です。費用は主に使用する補修キットや道具の価格に左右され、一般的には1,000円〜5,000円程度で済むことが多いです。タッチペンや研磨コンパウンド、パテ入りセットなどを揃えても大きな出費にはなりません。

作業にかかる時間は傷の種類や深さによって異なります。浅い擦り傷の場合は30分〜1時間程度で補修できますが、パテ埋めや塗装を伴う場合は乾燥時間も含めて半日〜1日程度かかることがあります。DIYの場合、作業の段取りや仕上げに慣れていないと余計に時間がかかる場合もあります。

無料査定

プロに依頼する場合

プロに依頼すると、費用はDIYより高くなりますが、仕上がりの精度や耐久性は格段に向上します。一般的な目安は以下の通りです:

修理内容 費用の目安 作業時間の目安
軽い擦り傷の部分補修 5,000円〜15,000円 1〜2時間
中程度の傷・部分塗装 15,000円〜30,000円 半日〜1日
深い傷・広範囲塗装 30,000円〜50,000円以上 1〜2日

費用は店舗や車種、傷の範囲によって変動します。複雑な色の車やメタリック塗装の場合は、塗装の調色や重ね塗りが必要となり、費用や時間がさらに増える場合があります。

修理費用に影響する要因

塗装業者

修理費用は単純に傷の深さや範囲だけで決まるわけではありません。以下のような要因も影響します。

  • 傷の深さ:表面だけの軽い擦り傷か、下地まで達しているか
  • 傷の範囲:1箇所なのか、複数箇所に広がっているか
  • 車種や塗装色:特殊な塗装やメタリック塗装は調色に手間がかかる
  • 作業環境:板金塗装店の技術力や使用する材料の質

これらの要因を踏まえると、DIYで安く済ませるか、プロに依頼して確実に仕上げるか、費用対効果を考えて選ぶことが大切です。また、費用が高くなる場合は、修理せず買取や乗り換えを検討する選択肢も出てきます。

修理の信頼性と仕上がりの違い

DIYだとどこまで目立たなくなるか

DIY修理は、軽い擦り傷や浅い線傷であればかなり効果的です。

タッチペンで塗るだけでも正面から見たときの白っぽい線が目立たなくなり、全体の印象が改善されます。

コンパウンドを使った研磨では、光の反射で見えていた細かな傷が消えるため、艶が復活して見栄えが良くなります。

ただし、深い傷や塗装が剥がれている部分は完全に元通りにするのが難しく、近づいてよく見ると色の違いや凹凸が残ることが多いです。また、DIYではクリア塗装の仕上がりが均一になりにくく、光の加減で補修部分が浮いて見えることもあります。

車を高く売る

プロに頼むとどれくらいキレイに直るか

プロの板金塗装では、調色や塗装の技術が高いため、補修跡がほとんど分からないレベルまで仕上げることができます。

特に深い傷や広範囲の補修では、塗装面全体を整えてから塗るため、艶や色味が車全体と自然に馴染みます。

また、プロは専用の塗装ブースや乾燥機を使用するため、ホコリの混入やムラが少なく、仕上がりの耐久性も高くなります。

結果として、再び同じ部分が劣化するまでの期間が長くなるのも大きなメリットです。

塗装色や車種による仕上がりの差

仕上がりの品質は、車の塗装色や車種によっても変わります。ソリッドカラー(単色)の車は調色がしやすく、DIYでも比較的目立たなく仕上げられます。

一方、メタリックやパール塗装は光の反射によって色合いが複雑に見えるため、色を合わせるのが難しく、DIYでは差が出やすい傾向があります。

車種によっては塗装の質感や厚みが異なり、同じ作業をしても仕上がりの見え方が変わります。

高級車や特殊色の場合は、プロに依頼して純正塗装に近い色を再現してもらうほうが満足度が高くなることが多いです。

部分塗装

ピラーの傷を防ぐ・予防する方法

傷がつきやすい状況の紹介

ピラーは車体の側面にあるため、日常生活のさまざまなシーンで傷がつきやすい部分です。

たとえば、乗り降りの際にバッグや傘がぶつかる、子どもが手をついたり靴で蹴ってしまう、駐車場で隣の車のドアが当たるといったケースがよく見られます。

また、洗車時に硬いスポンジや汚れたタオルで拭くことで細かい擦り傷がつくこともあります。

特に光沢のあるブラックピラーは、細かいスクラッチが目立ちやすいので注意が必要です。

次のような状況では、傷がつきやすいので意識して避けると良いでしょう。

  • 狭い駐車場でドアを大きく開閉する
  • 荷物の積み下ろしでピラーに物を立てかける
  • 乾いていない状態でタオルでゴシゴシ拭く

車体傷

傷防止グッズの活用

ピラーの傷を防ぐためには、予防用のグッズを活用するのが効果的です。代表的なものとしては、透明のプロテクションフィルムがあります。

ピラーの形状に合わせて貼り付けることで、外的な衝撃から塗装を守り、万一傷がついてもフィルムを交換するだけで済みます。

ほかにも、駐車時の接触を避けるためにドアガードを装着したり、洗車時には柔らかいマイクロファイバークロスを使うなど、日頃から傷がつきにくい環境を作ることが重要です。

また、定期的にコーティングを行うと、表面に薄い保護膜ができて小傷が入りにくくなるほか、汚れも落としやすくなるため一石二鳥です。

修理依頼先の選び方

板金塗装店・ディーラー・専門業者の違い

ピラーの傷を修理する際、依頼先によって費用や仕上がり、納期が異なります。代表的な選択肢は以下の通りです。

依頼先 特徴 メリット デメリット
板金塗装店 街中にある修理専門店。塗装・板金作業を自社で行う 比較的安価で柔軟な対応が可能。色合わせが得意 店舗によって技術の差があるため、口コミや実績の確認が必要
ディーラー メーカー直営または認定工場で修理を依頼 純正塗料を使用し、仕上がりが安定。保証が付くことが多い 費用が高く、納期も長くなりやすい
専門業者(出張修理など) ピンポイント修理やスピード補修に特化 短時間で作業可能。外出せずに依頼できる 広範囲の傷や深い傷には対応できない場合がある

依頼先を選ぶポイント

依頼先を選ぶ際は、価格だけでなく仕上がりの品質や保証内容を重視しましょう。特に黒やパール系のピラーは色合わせが難しいため、調色技術に強いお店かどうかを確認するのがポイントです。

見積もりは複数店舗から取り、作業内容(部分塗装か全体塗装か)、納期、保証の有無を比較すると安心です。

口コミや施工事例写真をチェックして、希望する仕上がりに近い実績があるかを確かめておくと失敗が減ります。

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車の買い替え・買取を検討するタイミング

ピラーの修理費用が高額になる場合や、車全体に小傷や劣化が増えてきた場合は、修理よりも買い替えを検討するのも選択肢のひとつです。

特に年式が古くなってきた車は、修理後に別の箇所でトラブルが出ることもあり、結果的に維持費がかさむケースもあります。

また、査定額は年式や走行距離だけでなく、外装の状態にも左右されます。傷が増える前に売却したほうが高値がつきやすいため、修理と売却どちらがお得かを一度見積もりで比較してみると良いでしょう。

当店では、査定から引き取り、廃車手続きまで無料で行っております。もし修理か買い替えで迷っている方は、まずは無料査定を試してみてください。

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