豪雨は、多くの被害をもたらします。街中でもたくさんの車が、あふれた水で浸水・冠水被害を受けることも少なくありません。
自分の車が冠水被害を受けた場合、どのように対処すればよいでしょうか。
1. 冠水した車に遭遇したら最初に確認すべきこと
1.1 道路上で冠水してしまった場合
まずは安全を確認してから車にカギをさしておきましょう。それは緊急車両が移動する際の妨げとならないようにするためです。
押して動くようなものであれば近くの方にお手伝いしてもらい、道路脇に移動しておきましょう。
ただし、道路がぬかるんでおり、またタイヤがはまりどうしようもないときはそのままにしておくしか他ありません。
大規模水害の場合、最終的には管理する自治体や協定を結んでいる保険会社、レッカー業者などにより一旦近くの整備工場や一時預かり所に一時保管され、後日所有者に連絡がいくという形になります。
車両保険に入っている場合は、その保険会社さんとその後のやり取りとなります。
1.2 駐車場で冠水してしまった場合
もし、契約の駐車場などにあり、手配が可能な場合は、ご自身で任意保険に付帯されているレッカーサービスなどでお車を移動します。
現在ほとんどの保険会社が無料で使用できるレッカーサービスを付帯しています。
運転席マットくらいしか濡れていない、まだ修理可能できるかもという場合は近くの整備工場か自宅まで移動してもらいましょう。
1.3 水位と車両の浸水範囲を確認
シートまで濡れているお車はエンジンルーム上位まで浸水している可能性が高く、おそらく修理不可能と判断されることが多いので一旦ご自宅まで移動してもらうしかないのですが、車両保険に入っている場合は全損判定になり、車本体は保険会社のほうでそのまま処分される形となります。
保険会社は解体業者や事故車買取会社などと提携しており、一旦そのような業者の所有する置き場へ移動し保管されます。
その後は入札などで国内外の業者へ転売されていきます。
また、大規模被害の場合、明らかに作業が追いつきませんので電話がつながらない、何日もレッカー業者が来ないということが起こりますが、やむをえないと考えるしかなさそうです。
2. 冠水した車を動かすときの注意点
2.1 エンジンをかけない(絶対)
冠水時にエンジンをかけると、吸気から水を吸い込みシリンダーが水で満たされる「水撃(ウォーターハンマー)」が発生し、エンジンが壊れるリスクがあります。必ずエンジンをかけずに行動してください。
2.2 道路の妨げにならないように移動する
動かせる程度の冠水で、かつ安全に押して移動できる場合は周囲の協力を得て道路脇へ移動します。
ただし、泥やぬかるみでタイヤがはまっている場合や水位が不安定な場合は無理をしないでください。
2.3 危険な環境ではそのままにする判断も必要
深い水や流れが速い場所、夜間や視界不良の状況では自力で動かそうとせず、そのままにして救援を待つ方が安全な場合があります。
3. 車が移動できない!
ご自宅の駐車場が狭く、廃車買取業者のトラックが入れないということになると広いところまで押し出すか、レッカー業者さんに依頼して移動してもらうしかありません。
自動車解体業者の中にはレッカー車をもっているところもありますが、それは主に都市部の業者さんで、多くは積載車と呼ばれる1台~2台のお車を積める車両で引きとりを行っています。
この車両は長さがあるため、通常の引っ越し屋さんの大きなトラックよりも入れる道が限られてきます。ストリートビューで依頼された業者さんに確認してもらい、どうしても難しければ上記の対応しかありません。
ご自宅であれば、急いで移動させないといけないということもないので、対応してもらえる業者さんを探すか、車検がある車であればけん引などで移動するといった手段も考えないといけません。
3.1 自費でのレッカー費用の目安
自費で依頼する場合は業者ごとに料金が異なりますが、目安としては次の通りです。
- 基本工賃:15,000円~
- 移動費:500円/1km~
災害発生時は依頼が集中し、長時間待ちとなることもあります。保険利用や早めの連絡で対応をスムーズにしましょう。
4. 修理する?しない?冠水車の判断基準
4.1 修理で済む可能性があるケース
浸水が浅く、フロアマットや足元周りだけが濡れた場合は、車内の乾燥や清掃、簡単な点検・電装系の確認で修理可能なケースがあります。
早めに専門業者に点検してもらうことが肝心です。
4.2 廃車(全損)を検討すべきケース
最近の車はハイブリッドのバッテリーなど搭載していることも多く、冠水車は、冠水水位が少なくても、修理をお勧めしない、修理しても高額な費用が掛かるという場合がほとんどです。
その場合はそのまま整備業者さんで処分をしてもらうか、廃車買取業者に依頼して買ってもらうという形になります。
高年式のお車であれば、状態によりパーツとしての買取なども可能で普通の事故車のような買取価格が期待できるものもあります。
古いお車であれば、お値段はつかないかもしれませんが、自動車販売店で廃車を依頼された時にかかる廃車費用も掛からない可能性もあるので、一度ご相談されてみることをお勧めします。
5. 廃車買取業者に依頼する際の流れ
5.1 問い合わせから引き取りまでの基本ステップ
- 電話またはウェブで問い合わせ(車の状態・場所を伝える)
- 査定と見積もり(写真や車情報で査定)
- 引き取り日程の調整(レッカーや積載車)
- 必要書類の準備(車検証・印鑑・委任状など)
- 引き取り・入金・抹消手続きの代行
6. 「廃車ひきとり110番」は冠水水没車の買取にも対応!
冠水や水没により走行が困難になった車でも、「廃車ひきとり110番」なら安心して買取が可能です。
通常の廃車と同様に、車の引き取りから手続き、書類の代行までまとめて対応してくれるため、面倒な手続きや移動の手間を省けます。
その他冠水に関することは以下のページも参考にしてください。
車が冠水してしまった!実際に冠水車を買い取りしているスタッフによるその対処法
7. まとめ
・自分ですべてやろうとはせず、安全な場所に移動する方法から考えましょう
・車両保険に加入されている場合は、保険会社に任せましょう
末筆ではございますが、被害にあわれた方々にお見舞い申し上げます。