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絶対NG!車がオーバーヒートした時にやってはいけない5つのこと

オーバーヒートNG

オーバーヒート時に絶対やってはいけないNG行動5選

車がオーバーヒートを起こしたとき、焦りからつい間違った行動をとってしまいがちです。しかし、その判断がさらなる故障や大事故を招く可能性もあります。ここでは、オーバーヒート時にやってはいけない代表的な5つのNG行動について、それぞれ理由を含めて詳しく解説します。

① そのまま走行を続ける

走行

もっとも危険なのが、エンジンがオーバーヒートしているにもかかわらず、そのまま運転を続けてしまう行為です。エンジンが高温になっている状態での走行は、エンジン本体やヘッドガスケットの焼き付き、ピストンの変形など、致命的な損傷を招きます。たとえ目的地まであと少しという距離だったとしても、エンジンの内部には予想以上のダメージが蓄積されており、数万円から数十万円規模の修理費用がかかるケースもあります。異変を感じた時点で、すぐに安全な場所に車を停車させるのが鉄則です。

② ボンネットをすぐ開ける

ボンネットあける

オーバーヒート直後は、エンジンルーム内の温度が非常に高温になっており、ボンネットを開けることで一気に熱気や蒸気が噴き出す危険があります。特に冷却水が沸騰している場合、やけどや目の損傷につながるリスクもあり、非常に危険です。エンジンが自然に冷えるまで最低でも15〜30分は触らずに待つべきです。無理に開けようとせず、まずは車内からエンジンを切って様子を見ましょう。

③ 冷却水にすぐ水道水を注ぎ足す

冷却水

冷却水が減っている場合でも、熱を持った状態のラジエーターキャップを開けて水道水を注ぎ足すのは絶対に避けるべきです。まず、キャップを開ける際に熱湯や蒸気が噴出し、やけどを負う危険があります。さらに、熱くなったエンジン内部に冷たい水を注ぐと、急激な温度差によって金属部分が収縮し、クラック(ひび割れ)が発生することもあるのです。また、単純な水道水は防錆成分などが含まれていないため、冷却系統の劣化を早める要因にもなります。

冷却状態 水の補充 推奨行動
高温時(エンジン直後) NG(危険) 冷えるまで待つ
常温まで冷えた後 OK(応急処置) クーラント補充が理想

④ エンジンに直接水をかける

エンジン

熱を持っているエンジンに直接水をかけて冷やそうとするのも、絶対に避けるべき行動です。急激な温度変化によってエンジンの金属部品が収縮し、破損や歪みの原因となるからです。さらに、電装部品やセンサー類に水がかかると、漏電や故障を引き起こすリスクもあります。エンジンは徐々に自然冷却させることが、安全かつ車体に負荷をかけない正しい方法です。

⑤ 放置して自然に冷えるのを待つだけ

冷えるのを待つ

走行を止めて放置するだけで問題が解決すると考えるのは危険です。確かに自然冷却は必要ですが、原因の特定や応急処置、必要に応じたロードサービスの手配などの対応をせず、ただ待つだけでは再発のリスクを残します。冷却が完了しても、冷却水が不足していたり、ファンベルトの損傷、ラジエーターの詰まりなどのトラブルが放置されたままだと、再始動したとたんに再びオーバーヒートを起こす可能性があります。安全を確認した上で、必要な対応を行うことが重要です。

安全に対処するために知っておきたいこと

停止車両

安全な場所に停車し、エンジンを切る

オーバーヒートを感じたら、まずは無理をせずにできるだけ安全な場所に車を停めることが最優先です。高速道路の場合は路肩、一般道なら駐車場や路側帯など、交通の妨げにならず、他の車からも見えやすい場所を選びましょう。そしてエンジンをすぐに停止させることで、熱の発生を抑え、エンジンのダメージを最小限に抑えることができます。

ボンネットは冷えるまで開けない

エンジンルーム内は非常に高温になっています。熱がこもった状態でボンネットを開けると、蒸気や熱湯が噴き出してやけどをする危険があります。最低でも15分から30分は待ち、エンジンやラジエーターが十分に冷えてから開けるようにしましょう。安全を確保するためにも、まずは車内で冷えるのを待つのが基本です。

冷却水の補充は必ずエンジンが冷えてから

冷却水が不足している場合、補充したくなる気持ちはわかりますが、熱いエンジンの状態でラジエーターキャップを開けるのは非常に危険です。熱湯や蒸気が噴き出し、やけどを負う可能性があります。必ずエンジンが完全に冷えてからキャップを開け、適切な冷却水やクーラントを補充してください。また、水道水は避け、市販のクーラントを使用することが推奨されます。

状況に応じてロードサービスを活用しよう

JAF

もし自身での対処が難しい場合や、冷却水の補充後も症状が改善しない場合は、無理をせずにプロのロードサービスを呼ぶのが賢明です。安全に車を移動させたり、適切な修理工場へ搬送してもらうことができます。特に猛暑時のオーバーヒートは再発しやすいため、早めの専門家の助けを借りることが、結果的に修理費用やトラブルの拡大を防ぐことにつながります。

オーバーヒートを繰り返す車の寿命サインとは

同じ症状が続く車は要注意

エンジンのオーバーヒートが何度も繰り返される場合、それは車の冷却システムに深刻な異常が発生している可能性が高いです。冷却系統のトラブルはエンジンの寿命に直結するため、早期対策を取ることが重要です。

まず、ラジエーターの詰まりや腐食は冷却液の流れを妨げ、エンジンを適切に冷やせなくなります。特に長期間メンテナンスされていない車では、冷却液に含まれる不純物や錆が配管やラジエーター内部に堆積しやすく、冷却効率が大幅に低下します。

次にウォーターポンプの故障も見逃せません。ウォーターポンプはエンジン内部を循環する冷却液を動かす重要な部品であり、ベアリングの摩耗やシールの劣化により冷却液の循環が滞るとオーバーヒートを繰り返します。また、サーモスタットの不具合によって冷却液の流れが正常に制御されないこともあります。

これらの冷却システムの問題が未解決のまま車を使用し続けると、エンジン内部のシリンダーヘッドやガスケットが熱で変形・損傷し、「ヘッドガスケットの破損」や「エンジンブロックのクラック」など重大な故障につながるリスクが高まります。このような故障は修理費用が非常に高額になることが多く、場合によってはエンジン交換や車両の買い替えを検討せざるを得ません。

したがって、同じオーバーヒート症状が繰り返される車は、冷却システム全体の詳細な点検が必要です。早期発見・早期対応が、エンジンの寿命を延ばし、修理コストを抑えるためのカギとなります。

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どんな車も高価買取

修理より廃車・買い替えが得になるケースも

オーバーヒートの原因が複数であったり、高額な修理費用がかかる場合は、修理を続けるよりも車を買い替えたり廃車にするほうが経済的に合理的なことがあります。特に車の年式が古く、部品交換が多い場合や、修理後も再発のリスクが高いと判断されるときは、その選択肢を視野に入れるべきです。無理に修理を繰り返すと、結果的にコストがかさむケースが多いので注意しましょう。

車を高く売る

高額修理になる前に「廃車買取」も検討を

オーバーヒートが頻発し、修理費用が高額になる見込みがある場合は、廃車買取を早めに検討することが賢明です。廃車買取業者は故障車でも部品や資源の価値を正しく評価し、適正かつ高価な査定を行ってくれます。修理に多額の費用をかける前に売却すれば、無駄な出費を抑えられるだけでなく、次の車の購入資金に充てることも可能です。特にエンジントラブルを抱えた車は市場価値が下がりやすいため、早めの相談でより高い買取額を狙いましょう。

焦らず冷静に、安全を最優先に行動しよう

オーバーヒートは突然起こることが多く、慌てがちですが、焦らずに冷静な判断をすることが何より大切です。まずは安全な場所に車を停め、エンジンを切って熱を下げること。無理に走行を続けたり、危険な行動は避けましょう。また、必要に応じてロードサービスや専門業者の助けを借りることも忘れずに。適切な対応で車と自分の安全を守りましょう。

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