排気量が大きい車とは
車選びの際によく目にする「排気量」という言葉。
しかし「実際どんな意味なのか?」「大きいと何が違うのか?」は、意外と知られていません。
排気量の基本的な理解
排気量とは、エンジン内部で燃焼が行われる「シリンダー内の総空間量」のことを指します。
単位は「cc(シーシー)」または「L(リッター)」で表され、例えば「1500cc」は「1.5L」と同じ意味です。
具体的には、エンジン内でピストンが上下することで空気と燃料が混ざり爆発し、動力が生まれます。このピストンが動く範囲(シリンダー内の容積)が排気量です。
排気量が大きいほど、1回の燃焼でより多くの空気と燃料を使えるため、出力が大きくなるという仕組みです。
排気量の影響を受ける要素
排気量が大きくなることで、さまざまな車の性能や特性に影響が出ます。
まず最も大きいのは「パワー(馬力)」「トルク」です。排気量が増えれば、燃焼できる燃料量が増えるため、エンジン出力が向上します。
また、エンジン回転数に対するトルク特性も変わり、低回転域でも力強い走りができるのが特徴です。これにより、坂道走行、高速走行、大人数乗車、牽引走行などに強くなります。
さらに「燃費性能」「税金」「車両重量」「車体サイズ」にも排気量は密接に関わっています。
一般的に、排気量が大きくなると、燃費が悪くなり、車両重量や税金が高くなる傾向があります。
排気量と性能の関係
排気量が増えると、以下のような性能面で違いが生まれます。
- 加速性能
大排気量車は、アクセルを踏んだ瞬間のレスポンスが良く、力強い加速が得られます。 - 最高速度
排気量が大きくパワーがある車は、より高い最高速度が出せる設計がされています。 - 登坂性能
坂道発進や長い登り坂でも、エンジンに無理なくスムーズに登っていけるのが大排気量車の強みです。 - 長距離巡航性能
高速道路での巡航時、低いエンジン回転数で余裕を持って走れるため、静粛性や疲労軽減にもつながります。 - 積載・牽引能力
荷物を多く積んだり、トレーラーを牽引したりする場合も、大排気量車の方が余裕があります。
このように「パワフルさ」「安定感」「余裕のある走り」が、大排気量車ならではの魅力です。
排気量による車種の違い
日本国内では、排気量によって車両区分や車種の種類も異なります。
排気量区分 | 車種例 | 特徴 |
---|---|---|
軽自動車(660cc以下) | N-BOX、タント | 街乗り向け、低維持費 |
小型車(〜1500cc) | ヤリス、フィット | 燃費重視、コンパクト |
中型車(1500〜2000cc) | カローラ、シビック | バランス型 |
大型車(2000cc〜3000cc) | アルファード、クラウン | パワー・室内空間重視 |
3.0L超の大排気量車 | ランドクルーザー、レクサスLS | 高出力、ラグジュアリー、オフロード向き |
また輸入車では、4.0L以上のスポーツモデルやSUVも一般的です。
このように、排気量は車種選びやクラス分けにも大きく関わるポイントです。
歴史から見る排気量の変遷
実は、かつての日本車は「大排気量=高性能=ステータス」というイメージが強く、3.0Lクラス以上のセダンやSUVが多く販売されていました。
1990年代のハイパワー時代には、スカイラインGT-Rやソアラ、クラウンマジェスタなどが人気でした。
しかし、2000年代以降は「環境規制」「燃費重視」「ダウンサイジング」の流れで、小排気量+ターボエンジンが主流に。
近年では、1.5Lや1.0Lクラスでも、ターボやハイブリッド技術で十分なパワーを出せる車が増えてきました。
それでも、高級SUVやスポーツカー、フルサイズミニバンなど一部カテゴリでは、現在も大排気量車の人気は根強く残っています。
排気量が多い車の主なメリットは?
排気量が多い車には、さまざまな性能的メリットがあります。
日常運転から長距離ドライブ、積載時まで、実際にどんな場面で「違い」を感じられるのかを詳しく解説します。
パワーと加速性能が高い
大排気量車の最大の魅力は、やはり「パワー」です。
排気量が大きくなることで、一度の燃焼で多くのエネルギーを生み出せるため、アクセルを踏んだ瞬間の加速感が力強くスムーズです。
特に合流時や追い越し時など、一瞬の加速が必要な場面でストレスを感じにくいのが特徴です。
小排気量車と比べても、アクセル操作に対するレスポンスがダイレクトで力強いため、運転が楽しく感じる人も多いでしょう。
高速道路や長距離運転での走りが安定する
排気量が多い車は、高速巡航時にも安定感があります。
その理由は、低回転で十分なパワーが出せるため、エンジンに余裕を持たせた走りができるからです。
高速道路では、エンジン回転数が高いと騒音や振動が気になりがちですが、大排気量車は低回転でもスピードを維持できるため、静かでスムーズな走りが可能です。
長距離ドライブでも疲労感が少なく、ドライバーのストレスを軽減できるのも大きなメリットです。
登坂性能が強く、坂道でも楽
坂道走行が多い地域に住んでいる方や、山道をよく走る方にとっては、排気量の大きさは重要なポイントです。
大排気量エンジンは、低速から強いトルクを発揮できるため、勾配のある道でも余裕をもって登ることができます。
重たい荷物を積んだ状態でも、スムーズに加速でき、発進時のもたつきも少ないのが特長です。
特に、信号待ちからの登坂発進や、カーブが連続する山道での再加速などでもストレスが少ないです。
トルクが太く、荷物や人を多く乗せても余裕
トルクとは「エンジンが生み出す力強さ」を数値化したものです。
大排気量車はこのトルクが大きく、多人数乗車や重い荷物を積んだ状態でもパワー不足を感じにくいのがメリットです。
例えば、家族で旅行に行くときに荷物を満載してもスムーズに走れる、トレーラーやキャンピングカーの牽引ができるなど、実用性も高くなります。
配送業やキャンプ好きのユーザーなど、「荷物を載せる機会が多い人」には特にありがたい性能です。
エンジン回転数が低く、静粛性が高い場合も
大排気量エンジンは、少ない回転数でも十分な力を発揮できるため、エンジンを高回転まで回さなくても走行できます。
その結果、車内の静粛性が高まり、ロードノイズやエンジン音による疲労が少なくなるというメリットがあります。
特に高速巡航時はその違いが顕著で、「車内での会話がしやすい」「長距離でも疲れにくい」など、快適性重視のドライバーには大きな魅力です。
エンジンに負荷がかかりにくく寿命が長いこともある
大排気量車は常にエンジンに余裕がある走りができるため、長期間にわたって安定した性能を維持しやすいと言われています。
頻繁に高回転まで回す必要がないため、部品への負担も少なく、エンジン自体の寿命が長くなる傾向があります。
特に、オイル管理やメンテナンスをしっかりしていれば、20万キロ以上走っても調子が良い個体も珍しくありません。
「長く同じ車に乗りたい」「エンジンがタフな車が欲しい」という方にとっては、排気量の大きさが耐久性という面でメリットになることもあります。
排気量が多い車のデメリットは?
大排気量車には魅力的なメリットが多くありますが、その反面、デメリットも存在します。
維持費・燃費・運用面での注意点について詳しく見ていきましょう。
燃費が悪くなりやすい
排気量が大きいということは、それだけ燃料を多く燃焼してパワーを生み出す構造ということ。
そのため、必然的に燃費性能は小排気量車よりも悪くなる傾向があります。
特に街乗り中心の場合、信号でのストップ&ゴーが多く、燃費効率はさらに悪化しがちです。
燃料費の負担が年間で数万円単位で変わるケースも珍しくありません。
近年は燃費改善技術(気筒休止システム、直噴ターボなど)も進化していますが、それでも同クラスの小排気量車と比べると燃料代がかさむことが多いです。
自動車税・重量税が高くなる
日本では排気量ごとに自動車税の課税区分が決まっており、排気量が増えるほど税額が高くなる仕組みです。
さらに、車両重量が重くなる大排気量車は、重量税も高くなりがちです。
たとえば、自動車税だけで比べても…
排気量 | 年間自動車税(目安) |
---|---|
1.5L以下 | 約30,500円 |
2.5L以下 | 約45,000円 |
3.0L超 | 約51,000円以上 |
このほかに車検時の重量税や、場合によっては燃費課税(環境性能割)も加算されます。
「維持費を安く抑えたい」という方にとっては、税金面は大きなデメリットになるでしょう。
保険料が高くなることも
任意保険の保険料は、車種、排気量、型式、事故率、車両価格などさまざまな要素で決まります。
排気量が大きい車は一般的に車両価格が高く、パワーも大きいため、事故リスクが高いと見なされやすいです。
その結果、同じ等級・年齢条件でも、保険料が高めに設定されることがあるのが実情です。
特に、スポーツモデルや大型SUVなどは保険料が割高になるケースが多いため、購入前に保険料の見積もり確認をおすすめします。
車両価格が高くなる傾向
エンジン排気量が大きくなると、それに合わせて車両本体価格も高くなる傾向があります。
これはエンジン自体の製造コストが高いことや、大排気量車が上級グレード・高級モデルとして設定されている場合が多いからです。
同じ車種でも「1.5Lモデル」と「2.5Lモデル」で、数十万円から100万円以上の価格差がつくこともあります。
また、大排気量車は内装装備や安全装備も充実していることが多いため、どうしても初期コストがかさみやすくなります。
街乗りや短距離移動には不向きな場合も
大排気量車は「長距離」「高速巡航」「積載量多め」といった用途には強い反面、短距離移動や市街地走行にはやや不向きなこともあります。
理由は以下の通りです。
- ストップ&ゴーが多い環境では燃費が極端に悪化しやすい
- 大きな車体サイズで、狭い道や駐車場で取り回しに苦労する
- 低速走行ではエンジンの美味しい回転域を活かしにくい
特に通勤や買い物メインで、日常的に数キロ圏内しか乗らない人には、小排気量車のほうが扱いやすい場合が多いです。
排気量による燃費・税金・維持費の違いを比較
車選びで悩むポイントのひとつが「維持費」。
排気量によってどのくらい燃費や税金、年間コストが変わるのかをわかりやすく比較します。
排気量ごとの自動車税一覧表
日本では自動車税が「排気量別」で区分されています。
排気量が大きくなるほど、毎年支払う自動車税の金額もアップします。
以下が一般的な自家用乗用車(ガソリン車)の自動車税(2025年時点の目安)です。
排気量区分 | 年間自動車税(概算) |
---|---|
〜1.0L | 約25,000円 |
〜1.5L | 約30,500円 |
〜2.0L | 約36,000円 |
〜2.5L | 約45,000円 |
〜3.0L | 約51,000円 |
3.0L超 | 約58,000円〜 |
軽自動車(660cc以下) | 約10,800円 |
※都道府県や車種、グリーン化特例によって若干異なります。
特に2.5L超え〜3.0L超の車は、税額が一気に高くなるラインなので、購入前にしっかり確認しておきましょう。
排気量と燃費の関係(実燃費の目安)
排気量が大きくなると、「必要な燃料量」が増えるため、基本的に燃費は悪化します。
以下は一般的なガソリン車の実燃費(カタログ値ではなく、実際のユーザー平均値)目安です。
排気量区分 | 平均実燃費(km/L) |
軽自動車(〜660cc) | 15〜20km/L |
1.0L〜1.5L | 12〜18km/L |
1.5L〜2.0L | 10〜15km/L |
2.0L〜2.5L | 8〜12km/L |
2.5L〜3.0L | 6〜10km/L |
3.0L超 | 5〜8km/L |
特に市街地走行では大排気量車ほど燃費が落ちやすいため、燃料代が大きな負担になることも。
ただし、高速巡航時は意外と燃費が伸びる大排気量車もあります。
排気量ごとの年間維持費の比較
自動車税・燃料代・保険料・車検代などを含めた、年間の維持費目安を以下にまとめます。
車種区分 | 年間維持費の目安(ガソリン代含む) |
軽自動車 | 約15〜20万円 |
小型車(〜1.5L) | 約20〜30万円 |
中型車(〜2.0L) | 約25〜35万円 |
大型車(2.5L〜3.0L) | 約35〜50万円 |
3.0L超 | 約50万円〜 |
※走行距離1万km/年程度、任意保険20等級、30代ドライバー想定の場合。
特に「燃料代」「税金」「保険料」が、排気量によって大きく違ってくる部分です。
これに加えて、タイヤやバッテリーなどの消耗品も、大排気量車の方が高額になりやすいです。
税金・燃料代・保険などトータルコストで見るとどうか?
それでは、「自動車税」「燃料代」「保険料」「車検代」「メンテナンス費用」を合計すると、排気量ごとにどれくらいの差があるのか、ざっくりとまとめます。
項目 | 軽自動車 | 1.5Lクラス | 2.5Lクラス | 3.0L超クラス |
自動車税 | 約10,800円 | 約30,500円 | 約45,000円 | 約58,000円〜 |
年間燃料代 | 約8万円 | 約12万円 | 約16万円 | 約20万円以上 |
任意保険 | 約5〜6万円 | 約7〜9万円 | 約10〜12万円 | 約13万円以上 |
車検・維持費 | 約5万円 | 約7万円 | 約10万円 | 約12万円以上 |
合計年間維持費 | 約24万円 | 約37万円 | 約51万円 | 約60万円以上 |
※走行距離・地域・保険条件により差があります。
このように、排気量が上がるごとに維持費負担が1.5倍〜2倍以上になるケースもあります。
特に年間走行距離が多い人ほど、燃料代の差が大きく感じやすいでしょう。
排気量別|どんな人にどんな車がおすすめ?
車選びは「見た目」や「価格」だけでなく、ライフスタイルや用途に合った排気量を選ぶことが重要です。
用途別にどの排気量が向いているかを詳しくご紹介します。
街乗り・短距離移動が多い人は小排気量車向き
普段の移動が近所の買い物や通勤・送迎など、短距離がメインの人には、小排気量車が適しています。
例えば軽自動車や1.0〜1.5Lクラスのコンパクトカーがその代表。
燃費が良く、税金も安く、取り回しがしやすいので、狭い道や駐車場でもストレスなく運転できます。
加えて、停車や発進が多い市街地では、小排気量車の方が燃料消費も少なく済みます。
高速道路利用が多い人は中〜大排気量がおすすめ
高速道路での移動が多い人、片道30km以上の通勤や、週末の長距離ドライブが多い方には、中排気量〜大排気量クラスがおすすめです。
理由は、高速巡航時に低回転で余裕のある走りができるため、静粛性が高く、燃費も安定しやすいからです。
特に2.0L〜2.5Lクラス以上なら、追い越し加速もスムーズで、安全性も向上します。
荷物や人を多く乗せる人はトルクのある車が◎
家族全員で旅行に行く人、仕事で荷物をたくさん積む人、トレーラーを引く人などは、大きなトルクが得られる中〜大排気量車が向いています。
トルクが太い車は、重い荷物を積んだ状態でも坂道発進が楽で、エンジンへの負担も少ないのがメリット。
また、ミニバンやSUVなら、3列シート使用時でも安定した走りができるので、多人数乗車でも安心です。
車の「走り」を楽しみたい人は大排気量スポーツ系
「とにかく走りを楽しみたい」「加速感やエンジンサウンドが好き」という人には、3.0L以上の大排気量スポーツカーやGTカーがおすすめです。
大排気量車は、アクセルに対するレスポンスがダイレクトで、トルクフルな走りが魅力です。
特にワインディングロードや高速道路での加速性能、直線での伸びは格別。
また、V6、V8エンジン特有のエンジンサウンドも、クルマ好きにとっては大きな楽しみポイントです。
維持費より走行性能を優先したい人向き
「年間の維持費が高くてもいいから、とにかく走行性能を重視したい」という方には、迷わず大排気量モデルがおすすめです。
排気量が大きい=エンジンに余裕がある走りができるということなので、
- 長距離ドライブでの疲労軽減
- トルクフルでゆとりある加速
- 静粛性の高さ
など、快適性も総合的に高まります。
特に、高速巡航を頻繁にする営業マンや、出張が多い人、趣味でロングドライブを楽しむ人には、満足度が高い選択肢になります。
排気量が多いおすすめ車種例【2025年版】
2025年現在、国内外で人気の大排気量車には多彩なモデルがあります。
国産車・輸入車の大排気量モデルや、中古車市場で狙いやすいお買い得車種、さらには燃費性能が比較的良い大排気量車も紹介します。
国産車で人気の大排気量モデル
日本メーカーの中でも、大排気量エンジンを搭載し人気の高いモデルをピックアップしました。
- トヨタ ランドクルーザー(4.6L V8)
日本を代表する大型SUV。オフロード性能と高級感を両立し、力強い走りが魅力です。 - 日産 スカイライン(3.5L V6ターボ)
スポーツセダンとして根強い人気。上質な加速と安定した走行性能が特徴。 - ホンダ アコード(2.4L〜3.0L VTEC)
バランスの良い走行性能と快適性を兼ね備えたミドルサイズセダン。 - レクサス RX(3.5L V6ハイブリッド)
高級SUVとしてパワフルな走りと環境性能を両立。
これらは国内でのサポートや整備の安心感も高く、ファミリーカーから趣味車まで幅広く支持されています。
輸入車の大排気量モデル
海外メーカーの大排気量車は、パワーと高級感、独特の個性が魅力です。
- メルセデス・ベンツ Eクラス(3.0L〜4.0L V6/V8)
静粛性と快適性に優れたラグジュアリーセダン。高性能モデルも豊富。 - BMW 5シリーズ(3.0L〜4.4L ツインターボ)
ドライビングプレジャーを重視した高性能セダン。エンジンバリエーションも豊富。 - アウディ Q7(3.0L V6ディーゼル/ガソリン)
SUVながら環境性能にも配慮。トルクフルな走りが人気。 - フォルクスワーゲン パサート(2.0Lターボ~)
手頃な価格帯で高い質感を持つミドルクラスセダン。
輸入車は高性能なだけでなく、洗練されたデザインやブランド価値も大きな魅力です。
中古車で狙いやすい大排気量のお買い得車種
初期費用を抑えたいなら中古車市場も有力な選択肢です。大排気量車でも人気モデルは中古が多く流通しています。
- トヨタ クラウン(3.0L〜3.5L)
高級セダンの代表格。状態の良い中古車が多いので狙い目です。 - 日産 エルグランド(3.5L)
ファミリー層に人気の大型ミニバン。中古でも安定した価格帯。 - ホンダ オデッセイ(2.4L〜3.5L)
スポーティなミニバンとして根強い人気。中古市場でも流通量豊富。 - 三菱 パジェロ(3.0L〜3.8L)
オフロードSUVとしての性能と耐久性が評価されている。
中古車の場合、走行距離やメンテナンス歴をしっかり確認し、信頼できる販売店で購入することが重要です。
燃費性能が比較的良い大排気量車もある?
近年は環境規制の強化や技術革新により、大排気量でも燃費性能を改善したモデルが増えています。
- トヨタ レクサス RX 500h(3.5L ハイブリッド)
ハイブリッドシステムで燃費向上とパワフルな走りを両立。 - 日産 スカイライン ハイブリッド(3.5L+モーター)
電動アシストにより燃費性能と加速性能のバランスを実現。 - BMW 530e(プラグインハイブリッド)
ガソリンエンジンと電動モーターの組み合わせで効率的な走行が可能。
このように大排気量車でも電動技術の導入で燃費を抑え、維持費負担を軽減するモデルが増加中です。
購入時には、燃費性能や環境性能も合わせて比較検討するのがおすすめです。
「大排気量か?小排気量か?」後悔しない選び方のポイント
車の排気量選びは、日々の生活や使い方に直結する重要な判断です。
失敗や後悔を防ぐために、押さえておきたいポイントを詳しく解説します。
年間走行距離で選ぶ
年間に走る距離が多い人は、燃費や維持費の影響が大きいため、なるべく燃費の良い小〜中排気量車が向いています。
特に10,000km以上走るなら、燃料代だけでも年間で数万円の差が生じることがあります。
逆に、年間の走行距離が少なめ(5,000km以下など)であれば、多少燃費が悪くても大排気量車の維持費負担は限定的です。
そのため、短距離乗車中心の人は自分の走行距離を踏まえて排気量を選ぶことが重要です。
使用用途
車を使う目的や環境も排気量選びの大切な基準です。
例えば、
- 通勤や買い物など街乗り中心なら、小排気量車のコンパクトカーや軽自動車が扱いやすく経済的。
- 長距離通勤や高速道路の利用が多い場合は、中〜大排気量車が走行安定性や快適性に優れます。
- レジャーでキャンプやスポーツ用品の運搬が多い場合は、トルクのある大排気量SUVやミニバンがおすすめです。
用途に合った排気量を選ぶことで、無駄なコストや不便さを減らせます。
維持費と予算を考慮する
購入時の車両価格だけでなく、自動車税、燃料費、保険料、車検費用などの年間維持費も含めて予算を立てることが重要です。
大排気量車は初期費用が高いだけでなく、維持費も割高になる傾向があります。
そのため、総合的なコストを無理なく支払えるかどうかも考慮しましょう。
予算に余裕がない場合は、小排気量車やハイブリッド車などの経済性重視モデルがおすすめです。
今後のライフスタイルの変化も考えて選ぶ
将来のライフスタイルや家族構成の変化を見越して排気量を選ぶことは、とても重要です。たとえば、これから子どもが増えたり、アウトドアなどの趣味で車を使う機会が増えれば、広い室内空間やトルクのある大排気量の車が必要になる場合があります。一方で、生活環境が変わって一人暮らしを始めたり、公共交通機関を利用することが多くなった場合は、扱いやすく燃費の良い小排気量車のほうが便利で経済的です。将来の使い方を具体的にイメージしながら車を選ぶことで、長期間にわたって満足して乗り続けられる一台を見つけやすくなります。
迷ったら試乗して体感してみるのがおすすめ
理論的な比較だけでなく、実際に車に乗ってみることで「走りの感覚」「取り回しのしやすさ」「乗り心地」などを体感できます。
特に大排気量車と小排気量車では、エンジンのレスポンスやハンドリングの違いを自分の体で感じ取ることが大切です。
試乗時には、普段の走行環境に近い状況(市街地、高速道路など)で試してみると、より実感しやすいでしょう。
古い大排気量車で維持が厳しいなら「廃車買取」という選択肢も
大排気量車はパワフルな反面、年数が経つと維持費や修理費が重くのしかかることがあります。
特に古くなった車の場合、故障のリスクも高まり、維持が難しく感じる方も多いでしょう。
そんな時は、無理に乗り続けるより「廃車買取」を検討するのも賢い選択です。
高維持費に悩んでいるなら廃車も視野に
古い大排気量車は、
- 燃費が悪く燃料代がかさむ
- 修理費用や部品交換が頻繁に必要になる
- 自動車税や重量税の負担が大きい
といった点で、年間の維持費が大きな負担になることが少なくありません。
もし「修理を繰り返すのが負担」「維持費が家計を圧迫している」という場合は、廃車にして車を手放すことを考えましょう。
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