1. 廃車するときの豆知識

宣伝フレーズではなく、長年乗られた愛車を1,000円でも高く売る方法

廃車買取

車を売却するときには、たとえ古いお車であっても1,000円でも高く売りたい!と思うものです。実際にそれを目指すならどうしたらよいかというのを考えてみました。

買取されたお車は中古車販売店などで小売りされるか、海外輸出されるか、解体にされるかのいずれかになると思います。そこから考えますと、通常は車の買取店を回ったり、一括査定サイトや弊社のような買取サイトを利用したりするところを、自分で販売、もしくは輸出というのが仲介が入らず一番高く売却できそうです。ただし、相応のリスクと手間がかかります。

個人売買

まず、大前提として買取価格の最大値は、理論上、中古車であれば店頭でつけている車本体の販売価格から、かかった(かかるであろう)経費を引いたものです。
実際に中古車として販売する際には、店頭表示の価格に登録代行料や整備費、車検代、法定費用などが乗りますので、表示価格から10万円~20万円ほど追加された価格が総支払額になります。
絶対的に高く売るとすると、業者さんを通さず個人売買で車を売るということになります。
相場がわからないと思いますが、無料の中古車情報誌やインターネットで店頭価格を調べてその価格で売るのです。
これで売れれば最大値ですが、おそらく、そのような値段で買われる方はいないと思います。なぜなら、整備もなし、保証もなし、何かあってもノークレームであるならば、中古車販売店で買った方が少しでもリスクが減るからです。
買い手にお得に感じてもらえるような値段で売らないといけません。
また、万一、売ったお車がすぐ故障した場合などはノークレームといえども、文句は言われるでしょうし、親しい方であれば人間関係の悪化にもつながります。
よってあまり古いお車や距離の走ったお車を個人売買されることはお勧めできません。
また、書類手続きにおいては、業者を挟まない分、手間や名義変更をきちんとされるかといったリスクは伴います。
ただ、最近はヤフオク!やメルカリもあり、販売ツールという面で、以前に比べると個人売買のハードルは下がったことは間違いないでしょう。

個人海外輸出

次に、海外輸出ですが、直接海外の売り先を見つけようとしますと、人脈や知識・ツールが必要になります。
もちろん、業者様向けに輸出仲介サイトも存在しますが、個人では参加もできません。おまけに登録料などかかってきますので、売れなければ損が残ります。
売れた値段が国内で売るよりも良い値段かどうかもわかりませんし、もし売れたとしても、入金がないなどのトラブルや、港までの輸送、通関手配、書類作成など手続きが専門的で、それを業者さんに委託すればするほど費用が掛かります。何百台と輸出している会社と1台のみの個人であれば、スケールメリットで費用も個人様価格になり、あまりメリットがありません。
ただ、これらを考慮し、国内小売価格以上の価格で売ることができれば、それは「高く売ることができた」といえるでしょうが、正直、個人で海外輸出というのは時間と経験がなければできないため、現実的ではありません

国内オークションへ出品

中古車販売店が販売する車をどこから仕入れてくるかと考えますと、一番は業者オークションです。オークション会場は全国にネット専業も含めますと約120会場もあります。
ここに車両持込みで出品することができれば、オークション会場に支払う手数料だけで済みそうです。
しかし、業者オークションの名前の通り、一般の方はたとえ下見であっても一切会場には入れない決まりとなっており、また落札データすら見ることもできません(もし、買取店などが業者オークション会場の生の相場情報を見せていたとしたら、それはオークション会場の規約違反をしているのです)。
そこで利用できるのが、「オークション代行業者」です。オークションへの出品を「代行」してくれ、中間マージンが「見える化」されています。
落札価格により大体販売価格の1~5%(安い車だと3~5万円くらい)の手数料と、出品、成約料(会場によって違うので、場合により実際より1万円程度乗せられた価格になる場合もあります)、他は会場までの陸送費程度の費用で済みそうです。
ただ、これだとあまり値段がつかなかった車は、もしオークション会場が遠い場合、経費倒れして手元に残らないといったことにもなりかねません。従いまして、廃車買取には向きません

輸出業者へ直接販売

上記オークション会場に出入りしているのは、国内の中古車販売業者だけでなく、店舗を持たない輸出専門業者などもいます。そして、その輸出業者さんの中でも自前の個人様向け買取サイトを持っている場合は、そのサイトを利用すればよいのですが、本当にオークションからのみ仕入れている業者さんもたくさんいます。
それらの会社さんこそが宣伝費などをかけていない分高く買い取れそうですが、その業者を探すのが大変です。
まず、多くは海外の方であるということ、そして宣伝していないのでどこにいるのかがわかりません。方法としては車がたくさん出荷される港がある都市やそういった会社がたくさん軒を並べている地域でタウンページなどで調べ、軒並み回る(できるのであればオークション会場で出待ちする!?)ことでしょう。大体英語表記やカタカナ名であることが多いです(海外の方が設立している、または海外と取引しているため)。全国どこにでもいることはないので、まずは探すところから始めないといけませんが、今はネットもありますのである程度ネットで問い合わせたりする手段はあります。あとは言葉が話せるかということですが、日本でお仕事をされているので結構お話しになりますし、片言の英語などでも通じます。わざわざ個人さんからの買取をしていない業者もありますし、個人さんから買うのであれば値段をオークション価格よりも安くされると思いますので、絶対高いとは言い切れませんが、自分で書類手続きはする、車を持ち込む、何らかの形でオークション相場をわかっていて、値段を提示できるのであれば有効かもしれません。

中古車販売業者へ買取依頼

店頭に並べるようなきれいなお車であれば、業者オークション並みの価格で販売店も買取してくれるかもしれません。しかし、売れなかった時のリスクを考えると、やはり販売店も業者オークションの価格以下の価格で仕入れざるを得ないと思います。10年以上古いお車や10万キロ以上走ったお車などは売れない整備しないといけない手間、故障するリスクも高く、わざわざ高値で仕入れることはないのではないでしょうか。最近では委託販売という手段もありますが、これも、販売価格自体が低いお車であれば委託手数料負けしてしまいそうです。従いまして、廃車買取には向きません

中古車買取業者へ買取依頼

ここまでくると一般的なお車売却手段になります。メリットとしては手間がかからないということですが、ここで仕入れられたお車もその多くが業者オークションで転売されることになります。輸出の手段があり、高く買い取れるとうたっているところもありますが、自社輸出を主力としている業者をのぞき、そのほとんどはオークション会場に出品し、最終的に輸出されるというのが実際です。残念ながら海外輸出される車種を除き、13年落ち、10万キロ以上走行しているお車や軽自動車などオークション会場で売れないお車は、断られるか値段がつかない、ついても自動車税の還付金相当額くらいといったことになります。そして、そのようなお車は、解体業者へ転売されることになります。従いまして、廃車買取には向きません。

自動車解体業者へ買取依頼

自動車解体をしている業者は自動車リサイクル法関係の許認可を持っています。鉄クズ屋さんと呼ばれるスクラップ業者でも自動車リサイクル法の許認可を持っていないところも多いので注意が必要です。自動車解体業者であれば、古物商許可、使用済自動車引取業者登録、フロン回収業者登録、解体業許可は必ず持っています。廃車ひきとり110番も名前から自動車解体業者のように見えますが、登録は使用済自動車引取業者登録のみであり、同一敷地内にある弊社のグループ会社の自動車解体業者で、お車を解体してもらっています。このような業者であれば、引き取った廃車をリサイクル資源中古パーツ海外向け部品など分別し、売り上げにつなげていますので、廃車買取なら中古車買取店よりも高く買い取ってもらえる可能性が高くなります。ただ、ここでも1か月に何台も付き合いがあり、引取もまとめていける中古車店と書類や引取が個別対応になる個人さんとで買取価格を全く一緒にしているかは、業者さんによると思います。また、お車を解体するよりも海外向けや国内向け中古車としてオークションに出したほうがよいお車もありますので、自動車解体業者が絶対にいいという保証はありません

まとめ

高く売ろうとすれば、やはり手間と時間とリスクが伴います。私ども廃車ひきとり110番は自動車解体業者をグループ会社に持っている買取業者ですので、中古車買取と廃車買取の両方の目利きで買取価格を算出いたします。お車のお手放しの際はぜひお声がけください。

廃車ひきとり110番の買取実績はこちら

令和3年2月2日更新

 

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