自動車を購入する際には、必ず「リサイクル料金」というものを支払っています。
リサイクル料金を支払うと、証明書としてリサイクル券が発行されます。
リサイクル券は、ダッシュボードのグロープボックスに車検証と一緒に保管されていることが多いです。
リサイクル費用というのは、最終的に廃車にする時のための先払い費用です。
つまり車を売却したときにはリサイクル料金は戻ってくるのが原則です。
車を売るとリサイクル料金は売り手に戻ってくるのが基本
車を下取りや売却する場合は、次のオーナーがリサイクル料金を支払うことになります。
車のリサイクルを管轄している「自動車リサイクルシステム」に下記説明があります。
自動車販売店などに中古車として売却するとき、所有者は車両価値金額+リサイクル料金相当額を受領し、リサイクル券を渡します。
※出典:自動車リサイクルシステム




リサイクル料金はいくら還付される?
リサイクル料金は、自動車のメーカーや輸入業者により、車種それぞれで設定されています。
最終的に廃車にするときは、自動車メーカー・輸入業者が引き取ってリサイクルする「シュレッダーダスト」「エアバッグ類」 「フロン類」の3物品のリサイクルに必要な費用と、自動車リサイクルシステムを運営するための費用から構成されます。



ただし、おおよその相場は普通自動車で1万円~2万円、軽自動車は1万円前後。
つまり売却時も普通自動車で1万円~2万円、軽自動車は1万円前後は原則還付されます。
正確なリサイクル料金は「自動車リサイクルシステム」で調べることが可能です。






リサイクル料金は買取額に上乗せされていることも多い
車を売却した時は原則還付されるはずのリサイクル料金。
ただ、現実にはリサイクル料金が買取額に含まれていることが多々あります。
例えば、大手買取業者のビッグモーターでは、リサイクル料金は買取額に含まれるとされています。
ビッグモーターの場合
対して、ネクステージやオートバックスでは、買取金額とは別にリサイクル料金があり、買取金額に上乗せされます。
ネクステージの場合
オートバックスの場合
このように買取業者によってリサイクル料金を含んだ買取額なのか否かで数万円受け取られる金額が変わってきます。
気になる方が買取業者に確認するようにしましょう。
車売却時に他に還付されるものは?
車を売った時に他に還付されるものがあります。それが「自動車税」です。
自動車税は、4月1日の所有者のもとに、4月~翌年3月までの自動車税を前払いして支払う費用。
5月頃に下記のような納付書が届き、支払いをします。
法律などで決まっているわけではありませんが、売却した場合は残り月数分が還付されるのが通例になっています。
ただし、軽自動車の場合は、還付されないのが通例となっています。



4月~9月に売却した場合
車の区分 | 総排気量 | 年額 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
軽自動車 | 660cc | 10,800※ | - | - | - | - | - | - |
普通自動車 | 1,000cc以下 | 25,000 | 22,900 | 20,800 | 18,700 | 16,600 | 14,500 | 12,500 |
1,000~1.500cc以下 | 30,500 | 27,900 | 25,400 | 22,800 | 20,300 | 17,700 | 15,200 | |
1,500~2,000cc以下 | 36,000 | 33,000 | 30,000 | 27,000 | 24,000 | 21,000 | 18,000 | |
2,000~2,500ccL以下 | 43,500 | 39,800 | 36,200 | 32,600 | 29,000 | 25,300 | 21,700 | |
2,500~3,000cc以下 | 50,000 | 45,800 | 41,600 | 37,500 | 33,300 | 29,100 | 25,000 | |
3,000~3,500cc以下 | 57,000 | 52,200 | 47,500 | 42,700 | 38,000 | 33,200 | 28,500 | |
3,500~4,000cc以下 | 65,500 | 60,000 | 54,500 | 49,100 | 43,600 | 38,200 | 32,700 | |
4,000~4,500cc以下 | 75,500 | 69,200 | 62,900 | 56,600 | 50,300 | 44,000 | 37,700 | |
4,500~6,000cc以下 | 87,000 | 79,700 | 72,500 | 65,250 | 58,000 | 50,700 | 43,500 | |
6,000cc以上 | 110,000 | 100,800 | 91,600 | 82,500 | 73,300 | 64,100 | 55,000 |
※4月1日までに登録された軽自動車
10月~3月に売却した場合
車の区分 | 総排気量 | 年額 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
軽自動車 | 660cc | 10,800※ | - | - | - | - | - | - |
普通自動車 | 1,000cc以下 | 25,000 | 10,400 | 8,300 | 6,200 | 4,100 | 2,000 | - |
1,000~1.500cc以下 | 30,500 | 12,700 | 10,100 | 7,600 | 5,000 | 2,500 | - | |
1,500~2,000cc以下 | 36,000 | 15,000 | 12,000 | 9,000 | 6,000 | 3,000 | - | |
2,000~2,500ccL以下 | 43,500 | 18,100 | 14,500 | 10,800 | 7,200 | 3,600 | - | |
2,500~3,000cc以下 | 50,000 | 20,800 | 16,600 | 12,500 | 8,300 | 4,100 | - | |
3,000~3,500cc以下 | 57,000 | 23,700 | 19,000 | 14,200 | 9,500 | 4,700 | - | |
3,500~4,000cc以下 | 65,500 | 27,200 | 21,800 | 16,300 | 10,900 | 5,400 | - | |
4,000~4,500cc以下 | 75,500 | 31,400 | 25,100 | 18,800 | 12,500 | 6,200 | - | |
4,500~6,000cc以下 | 87,000 | 36,200 | 29,000 | 21,70 | 14,500 | 7,200 | - | |
6,000cc以上 | 110,000 | 45,800 | 36,600 | 27,500 | 18,300 | 9,100 | - |
※4月1日までに登録された軽自動車
自動車税の還付も買取金額に含めていることが多い
お伝えしたように自動車税の還付は通例になっており、法的にルールがあるわけではありません。
多くの買取業者では、買取金額に含まれています。
カーチスの場合
ビッグモーターの場合
ネクステージの場合
カーチスやビッグモーターのように買取金額に含めているところもあれば、ネクステージのように税金還付金だけで分けて出す業者もあります。
車売却時の税金の還付については下記記事で詳しく解説しています。


車を高く売ることを優先する
リサイクル料金の還付も1万前後にはなるため、馬鹿にはなりません。
ただし、それを気にするよりも売却金額を上げたほうが手っ取り早いです。
1万円とは言わず数万~数十万円高く売る方法があります。
ディーラー下取りではなく買取業者にする
まず車を高く売る大原則としてディーラー下取りではなく、買取業者に売るようにしましょう。



ディーラーで売るより、一括査定出す方が高く売れるで!
— クーリッジ@こーたろー (@kuriji321) May 2, 2022
車の買取ネット一括査定って初めて使ったけど、何社も一度に電話がかかって来たのは予想通りとして、訪問査定時間を何社か被らせないと自分の時間がもったいないと思った。結局地元で口コミ評価の高い店に行って売ることにした。ディーラーはやっぱり安いね、、
— K@CX-30 (@k_pleyel) February 16, 2020
結局1番高い査定で135万付いたよ
— Zel® (@zel_life2000) March 14, 2020
ディーラー査定は90万だったから45万も差額が…
みんな乗り換える時は面倒くさがってディーラーにした取らせたらダメだよ(笑)
自動車ディーラーの主な業務は新車の販売・登録をすること。
中古車の販売にはそれほど力を入れておらず、本業ではありません。
ディーラー営業マンの成績も販売台数で見られます。
つまりディーラーは中古車在庫の仕入れ=お客様からの下取りにあまり力を入れていないのです。
逆に車買取店の主な業務は中古車の販売であり、常に在庫を欲している状況。
そのため、少しぐらい高くても仕入れたい=買い取りたいため、確実に高額査定をしてくれるのです。
複数の買取業者を競合させると罰則金以上の買取額に差が出る
さらにお得になるために必要なことは「3~5社の車買取店を競合させること」。
買取業者は常に再販するための仕入れが大事になってきます。
つまり何台仕入れをできるか(顧客から買い取れるか)がビジネスの生命線。
1社だけだと足元を見た査定をされますが、複数社いることで競合を意識させて高い査定額を実現できるのです。
実際に買取業者間でも査定額の差が大きいのが分かると思います。
面白いですね。
— どんとこない上田 (@DontokoiU) August 24, 2023
自分の場合は、S660α六年半落ち55000kmで、
ネクステージ 143万 その後169万で販売
ローカル社 120万 査定できず確定額の連絡もなし
ビッグモーター 70万 来なくていいよとお断り。
アップル 130万 知人なんでも少しは。
と全く違う傾向でした。
車種によるのかな。
車の査定
— しょー【趣味垢】 (@shonofishing) November 10, 2017
ビッグモーター60万
シーボーイ75万
トヨタ下取り80万
ガリバー108万
仕事場の社長105万
義父の車を売却するため、四社の中古車買取業者に同時間に査定に来てもらいました。
— 岡 洋介 / Snapmart CEO (@yosukeoka) January 6, 2019
結果を名刺に書いて頂き、一番高い所に売却。結果は
カーセブン:87.5万
ビッグモーター:72.5万
ラビット:72.3万
アップル:66万
日産ディーラー:55万
こんなに差が出るのか。。。
同時刻一斉査定&入札お薦めです。 pic.twitter.com/rqaZRTBWsl






一括査定を利用するとカンタンに複数社依頼できる
車一括査定を使うとカンタンに複数社に依頼ができます。
一度に複数の車買取店による競合をさせることも可能。
売却ダン
— せったい侍 (@SettaiSamurai) January 11, 2020
新しい車は25 日納車である、楽しみである
そのディーラーの #下取り価格 が69 万円であったため、念のためwebで見積依頼したところ、すぐに tel あり、次の日に4社が査定にきたでござる
一時間位査定後、名刺の裏に各社 #買取価格 を書いてきて、最も高い業者に決めたのである https://t.co/ld13aduaZx pic.twitter.com/3cZWb0Cv03
別事業で使う予定やった車を売るのにディーラーに持って行ったら売値40万そこそこやったのに一括査定使って3社から見積もり取ったらMAX80万ついたらしく一括査定やばいなってなってるw#一括査定いいやん
? 西田 祐樹 (@nishidayuki0112) February 20, 2018
車の買取交渉。「是が非でも一番最初に査定したい」と主張していた1社目は「即サイン即引渡で30万円」、断って2社目は32万円。更に断って3社を同時に呼んで名刺の裏に金額を記入していただき入札したら55万円。交渉してみるもんだ。 pic.twitter.com/gyEqyVDoF1
— 軍手 (@gunziotaku) November 10, 2016
引越しで車売るから今日査定してもらったんだけど、数社一気に査定して名刺の裏に金額書いて一斉に開くシステムめっちゃドキドキした。
— マリモ (@marimo_mt) August 4, 2019
昨日電話査定した時結構低くて色々覚悟した上での今日だったけど、4倍以上の額出てアヘ顔止まらなかった。
短時間で労力をあまりかけずに最高の結果を得ることができるのです。
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車一括査定のオススメについては下記記事で詳しく解説しています。


まとめ
- 車はあらかじめ廃棄に掛かる費用を先払いしており、それがリサイクル料金
- リサイクル料金は最終の車所有者が支払うため、売却時はリサイクル料金が還付されるのが通例
- 買取業者によっては、リサイクル料金が車両価格に含まれている
- 車一括査定「カーセンサー」を使えば、還付以上に車を高く売る可能性が高い