1. 廃車するときの豆知識

車が動かない!そんなときに確認したいことと対処法

バッテリー上がり

いつも何気なく乗ってる車。動くことが当たり前に感じてしまうかもしれませんが、ある日突然動かなくなる可能性は誰にでもあります。そんなときに慌てず冷静に対応できるよう、しっかりとした知識を身につけておきたいものです。また、車が動かないときに備えて準備をしておくことも大切です。

まずは確認したい基本事項

動かない理由

車が突然動かなくなると、誰でもパニックに陥る可能性があります。しかし、車が動かない原因の多くは単純なものです。まずはこちらで紹介する事項に当てはまらないか確認してみましょう。

1. バッテリーが上がっていないか

まず確認したいのは、バッテリーが上がっていないかという点です。その場合、キーを回してもエンジンが回らないか、回ってもアイドリングしないという状態になります。

車はエンジンを始動するためにバッテリーに蓄えられた電気を使うため、バッテリーに蓄えられた電気が十分ないとエンジンをかけることができません。車は走行によって発電し、バッテリーに電気を蓄えるものですが、長期間車に乗らなかったり、近場でしか乗らなかったりするとバッテリーが上がりやすくなります。特に寒い日の朝はバッテリーがあがりやすくなります。

また、例えば前日にルームランプをつけっぱなしにしてしまった、ハザードランプを消し忘れていたなどの場合もバッテリーがあがってしまう可能性が高まります。

時間の経過によってもバッテリーは劣化し、自然放電しますので、長期間乗られていない場合は、バッテリーが上がってしまう可能性があるので注意しましょう。

バッテリーはまだ新しい、上がる理由が見当たらない場合は暗電流といい、どこかでバッテリーを消費し続けている可能性があります。その場合は、ハーネスなどの修理が必要です。

スマートキーの電池は残っているか

スマートキーとは、キーをポケットやバッグに入れたまま車のドアの解錠・施錠、およびエンジンのON/OFFができるものです。非常に便利なものではあるのですが、スマートキーの電池切れが起きるといつものようにエンジンをかけようとしても、かかりません。

電池が完全に切れていない場合は、例えばプッシュスタートの場合は、エンジンスタートボタンにスマートキーを接触させるとエンジンはかかります。早々にスマートキーの電池を交換しましょう。

ギアがPに入っているか

オートマ車の場合、何かの勘違いでギアがパーキングレンジに入っていないと、キーも回らず、エンジンをかけられません。落ち着いてPに入っているか確認しましょう。

また、車種によってはブレーキペダルを踏んだ状態でないとエンジンがかからないものもあります。

クラッチを踏んでいるか(マニュアル車)

人から車を借りたなどの場合、手順がわからない場合もあるかもしれません。マニュアル車の場合、安全のため、古い車種を除き、クラッチペダルを踏みこんだ状態でないとエンジンはかかりません。また、たとえ踏み込んでいたとしても、踏み込みが甘い場合にもかからない可能性があります。しっかりと奥まで踏み込んだ状態でエンジンがかかるかどうか試してみましょう。

ハンドルロックがかかっていないか

車のなかには、盗難防止機能としてハンドルロック機能が装備されています。これは、エンジンがついておらずかつキーを抜いた状態でハンドルを操作すると、異常行動と判定してハンドルを固定する機能です。ハンドルロック作動中は、キーを挿してもキーが回らず、エンジンをかけることができません。

そんなときは、ハンドルロックを解除するようにしてみましょう。解除の仕方は、キーを刺して、ハンドルを左右に回しながらキーを回すと解除できます。

実はなかなかうまくいかない場合もあります、ハンドルを一方に回しながら、キーを回せばガチャとまわるはずですのでトライし続けてください。

それでも動かないときに考えられる4つの原因

動かない

上で紹介した基本事項を確認してもまだ車が動かない場合、車のどこかが故障している可能性があります。ここでは代表的な4つの原因を紹介しましょう。

1.ガス欠(燃料切れ)

車は燃料であるガソリンを使って走るものですので、当然ガソリンが切れると動かなくなります。バッテリーがあれば電気系統は入るはずですので、燃料メーターを見てガソリンタンクが空になっていないか確認しましょう。たまたまぎりぎりまで走っていて、ちょうど切れてしまったということもあるかもしれません。

また、ガソリンは時間とともに劣化するため、長期間乗っていない車の場合は、ガソリンが入っていたとしても燃料として使えなくなっている可能性もあります。

2.燃料ポンプが故障した

燃料ポンプが故障していると、ガソリンが入っていてもエンジンまで燃料を回せずエンジンがかかりません。バッテリーもあり、エンジンも回るがアイドリングしない場合はこれを疑わないといけません。燃料ポンプが故障した場合は修理・交換するしかありません。

2. セルモーターが故障した

セルモーターとは、バッテリーからの電力を利用してエンジンを始動させるためのモーターのこと。これが回らないとエンジンを起動させることができず、車が動きません。

バッテリー残量が十分であるにもかかわらず、エンジンが少しも動かない(セルが回らない)場合は、セルモーターが故障している可能性があります。セルモーターが故障した場合は修理・交換するしかありません。

3. メインヒューズが断線した

メインヒューズとは、必要以上の電流が流れることにより電装部品に過大な負荷がかからないようにするためのもの。大きすぎる電流が流れたときに切れることによって電流を止める仕組みです。メインヒューズが切れると、電気が流れなくなるため、エンジンを始動することすらできなくなります。

メインヒューズが切れる原因のなかで多いのは、電装部品の後付けしすぎ。電装部品のつけすぎには注意しましょう。

4. エンジンが故障した

車の動力源であるエンジンが故障した場合も車は動かなくなります。たとえば、異臭がしたり、煙が出たりしたときには、オーバーヒートが原因と考えられます。そのほかにもエンジンの故障の原因はさまざまですので、エンジンが故障したときは修理工場やディーラーに修理を依頼するのがおすすめです。

またエンジンが故障した場合は修理費用が高額になることがありますので、あまりにも高い場合には車を廃車にすることも考えたほうが良いかもしれません。個人で廃車手続きをおこなうのは意外と面倒なので、廃車ひきとり業者の利用がおすすめです。

廃車ひきとり110番なら無料で廃車手続きが可能。詳細な内容を知りたいという方は、ぜひ「廃車ひきとり110番」までお問い合わせください。

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エンジンがかかるか確かめる手順

不動車確認の手順

エンジンがかからずに車が動かない場合、どのような手順で原因を確かめればいいのでしょうか。ここでは2つのかんたんなステップで確かめる方法をご紹介します。

1. キーを挿して状態を確認

まず、エンジンキーを挿入し、ACCまたはONの位置で止めます。そして、ライトがつくか、パワーウィンドウが動くかどうかたしかめてください。

もしライトがつき、パワーウィンドウが動くようであれば、バッテリーは正常であると考えられます。そうでない場合は、バッテリーが原因でエンジンがかからない可能性があるといえるでしょう。

2. キーを回す

バッテリーが正常であると考えられる場合、エンジンキーを最後まで回して「キュルキュル」というモーター音がするか確認してください。音がしない場合は、セルモーターが故障していると考えられます。
しかし、モーター音はするもののエンジンがかからない場合は、バッテリーやセルモーター以外の部品が故障、例えば燃料ポンプなどが故障しているかもしれません。

エンジンがかからないときの6つの対処方法

バッテリーケーブル

エンジンがかからず車が動かないとき、どのように対処すればいいでしょうか。原因ごとに6つの対処法をご紹介します。

1. ジャンピングスタートやジャンプスターターを試す

バッテリー上がりによってエンジンが始動しない場合は、ジャンピングスタートと呼ばれる、ほかの車のバッテリーを利用して自分の車のエンジンをかけるという対処方法があります。

この方法を使う場合、ブースターケーブルと呼ばれるケーブルが必要です。また、救援をおこなう車がトラックやハイブリッド車であるときはこの方法は利用できません。

ジャンピングスタートをおこなう手順は以下の通りです。

  1. 自車のバッテリーのプラス側に赤いケーブルを接続
  2. 救援車のバッテリーのプラス側に赤いケーブルを接続
  3. 救援車のバッテリーのマイナス側に黒いケーブルを接続
  4. 自車のエンジンの金属部分(取付時のショートなどを防ぐためにバッテリーとは離れたところ)に黒いケーブルを接続
  5. 救援車のパーキング(オートマ車)あるいはニュートラル(マニュアル車)にギアを入れ、サイドブレーキをかけ、エンジンをかけてアクセルを踏んで回転を少し高く保つ
  6. 自車のエンジンをかける

エンジンが始動したら、ケーブルをつないだのと逆順で取り外してください。

  1. 黒いケーブルを自車のエンジンの金属部分から取り外す
  2. 黒いケーブルを救援車のバッテリーのマイナス側から取り外す
  3. 赤いケーブルを救援車のプラス側から取り外す
  4. 赤いケーブルを自車のプラス側から取り外す

救援をおこなう車がいない場合には、ジャンプスターターと呼ばれる機器が役立ちます。これは、相手の車なしにジャンピングスタートをおこなうためのもの。車のなかに置いておくいざというときに頼りになるかもしれません。

なお、プラスマイナスを間違って接続した場合や他ショートを起こすようなことをした場合、火花が散って火災や爆発をまねく危険性があるため、自信がない方はJAFやロードサービスに依頼するのがおすすめです。

ジャンピングケーブル

2.ハンドルロックの解除

前述のとおり、ハンドルロックによりキーが回せない状態に陥っている場合、ハンドルを左右どちらかに回しながら同時にキーを回すことでハンドルロックを解除できます。

このとき、「同時に」回すという点が重要です。右回しのほうが解除しやすかったり、左回しのほうが解除しやすかったりしますので、一度でうまくいかないときは何回か回し方を変えて試してみてください。

3. スマートキーの電池切れの対処方法を試す

スマートキーの電池切れによってエンジンがかからない場合のやり方は前述の通りです。

たとえばトヨタのプリウスであれば以下のような手順です。

  1. ギアがパーキングになっていることを確認
  2. ブレーキを踏みながら、スマートキーのメーカーロゴが入っている面でエンジンスイッチをタッチ
  3. スマートエントリー&スタートシステムのインジケーターが緑色の点灯したことを確認
  4. ブレーキを踏みながらエンジンスイッチを押してエンジンを始動

4. ガソリンスタンドに連絡する

ガソリン切れで車が動かない場合、近くにガソリンスタンドがあればガソリン専用の携行缶を貸し出してくれることもありますので、事情を話して依頼してみましょう。まずは少量だけ運び、給油し、そのあとでガソリンスタンドまで車で行って給油しましょう。懇意にされているガソリンスタンドがあればもってきていただけるかもしれません。

5. 整備工場に相談したり、ロードサービスを利用する

車は非常に複雑な機械。一般の方ならトラブルの時どうしたらいいのかわからなくて当然です。下手に触ってより深刻にしてしまう可能性もありますんどえ、対応できそうでなければ、JAFや最寄りの自動車整備工場などのロードサービス会社に連絡するのがおすすめです。ロードサービスは24時間対応してもらえますが、会員でない場合は通常の出張作業料金が発生します。日中の時間であれば、近くの自動車整備工場にご相談されれば対応してもらえるでしょう。

JAFロードサービス

6. 保険会社に連絡する

自動車保険に入っていれば、基本的には無料付帯でロードサービスがついています。自分が入っている自動車保険にロードサービスが付帯しているかを確認し、あれば専用ダイヤルがありますので、電話をしましょう。タイミングや場所により時間がかかる場合がありますが、提携先のロードサービス会社がきてくれます。
なお、JAFとは異なり、要請できる回数は1契約期間のうち1回など限度があります。

保険会社の無料付帯サービスについて詳しくは”困った時の保険付帯のロードサービス“をご参照ください。

走行中にエンジン警告灯が出た場合の対処方法

オイルチェックランプ

車のトラブルは停車中にのみ起こるものではありません。走行中に、エンジン制御系に何らかの異常を検知したことを示す、エンジン警告灯が点灯することもあります。このエンジンをかたどった黄色のランプがついたときには、パニックにならず、冷静に対処するようにしましょう。

1. 安全な場所に停車する

まずは、安全に車を停車させることが重要です。そのために、後続車に対して異常が発生したことをハザードランプを点灯することで知らせましょう。後続車は何らかのトラブルが発生したことを察知し、スピードを落としてくれ、追突のリスクを下げることができます。その後、車を安全そうな路肩に寄せて停車しましょう。

2. 停止表示板などのマークを置く

停車したら、車が後方から追突されないようにするため、停止表示板(三角車表示板)を設置します。車の50mほど後方に停止表示板と発煙筒を置き、後続車に事故車があることを知らせましょう。なお、ガソリン漏れがある場合は引火の危険があるため、発煙筒は使わないようにします。

3. 状況を整理する

安全が確保できたら、冷静に状況を整理します。エンジン警告灯の点灯に気づいたタイミングや、エンジン音などの走行中に気になったこと、現在地を整理して書き出しておくと救援要請のときに役立ちます。くれぐれも、パニックになって道路に飛び出してしまうようなことのないようにしてください。

4. JAFやロードサービスに連絡する

状況が整理できたらJAFやロードサービスに救援を要請します。相手はプロでありこのような状況に精通しているため、落ち着いて相手の指示に従ってください。

なお、現場が高速道路の場合は、車のなかではなくガードレールの外側に避難して救援を要請してください。

予防のため日ごろからやっておきたいこと

ジャンプスターター

車が動かなくなるトラブルは誰にでも起きうるものですが、そのときに備えて日ごろからやっておきたいことがあります。

日ごろから点検を心がける

一番いいのは、車が動かなくなる前にその予兆を見つけ対処すること。そのためには日ごろからの点検が効果的です。

たとえば、洗車を定期的に行う方は、そのときにエンジンオイルやバッテリーなど、一通りの点検を行うとよいでしょう。もしくは、ディーラーで定期的に無料点検を受けるのも1つの手です。

ブースターケーブルやジャンプスターターを持っておく

上で紹介したブースターケーブルやジャンプスターターを車に載せておくと安心です。

最近では、スマートフォンやゲーム機などを充電可能な小型ジャンプスターターも売られており、車に用意しておくことでバッテリー上がりのときだけでなく日ごろから役に立つかもしれません。

スマートキーの電池を気にしておく

スマートキーに使われる電池はボタン電池なので、コンビニなどでかんたんに手に入らない可能性があります。このため、予備の電池を1個持っておくと安心です。しかし、電池も置いておくだけで劣化していくもの。反応が悪くなりだしたなと感じたら購入しておきましょう。

また、スマートキーの電池が切れた際にエンジンを始動する方法を事前に取扱説明書を読み、頭に入れておくとさらに安心です。

車が動かなくなった時に備えてやっておきたいこと

車の取扱説明書

どんなに準備をしていても、車が動かなくなり、かつ自分では対処できない状況に陥る可能性はあります。そんなときに備えておくのも重要です。

JAFやロードサービスとの契約

JAFや自動車保険のロードサービスに加入しておくといざというときに安心です。機械が苦手で、自分で原因を見つけたり対処したりする自信がない方には特におすすめといえるでしょう。

たとえばJAFの場合、個人会員で1年+自動振替コースなら入会金と年会費を合わせて5,500円で加入可能(2021年8月現在)。さらに、家族会員は年会費2,000円で入れます。例えば入会しておけば、バッテリー上がりや故障車のけん引といったロードサービスを受ける際、非会員なら13,130円かかるところが無料になります。

いざというときに安心という気持ちを手に入れるだけでも価値があるといえるかもしれません。

ロードサービスの連絡先のメモを持つ

いくらJAFや自動車保険のロードサービスに加入していても、連絡先がわからないのでは役に立ちません。連絡先のメモを車のダッシュボードに入れておくと安心です。

修理費用が高額になったら廃車も選択肢に

積載車

車が動かなくなる原因はさまざまですが、そのなかには修理費用が高額になるケースも存在します。修理費用が高額になりすぎて直せない場合は、廃車を選択肢に入れましょう。

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